THANKFUL DAYS
長距離屋的覚書'07



January
SET FREE YOUR SOUL!
If you are looking for somebody
who can make you feel high,
you should go for a joyride named WINDY EXCURSION
Ahhhhh!


February
真冬のサーファ  外房の海岸にて、曇天なる週末。カラスの群れとは良
く言ったもので・・・されど、素晴らしい。



 同じライダー同士とはいえ、オートバイ乗りはサーファ
に嫉妬を覚えてしてしまいます。これまた定説ですか
ね。


March
Mr.SLUMP! 〜レイダー作戦 キーーーーン

 私には非公式な弟子が三人居る。否、居た・・・何の
って? 人生の・・・否否、オートバイのです。
 バウンド ―弾みってことで― へ連れ出しては引っ張り
廻し、遠乗りばかり。辺鄙な所を巡り、明るいうちには帰
らず・・・そうやって連れ廻している内に、何時の間に
か、一端の長距離屋になっていた。
 オートバイの選択や小物等に口出すことはせず、只
只、行先とルート選びに拘り続けてきたら、ウェアやブー
ツ等の好みも同じになっていた。

 私も若かったので、渇きと潤いに充実していた。最近
連れ出す奴には、以前の様な熱は無く、まァ何でも好
いんじゃない・・・ってな感じ。

 そして、実に残念だが、今は乗っていない。


クピポ


April
日曜日よりの使者  ライダーとは子供達のヒーローである。


 格好良くなくてはならない。否、格好悪く
 走ってはならない。
 ヒロインとは密かに想いを通じていなければ
 ならない。
 ズルをしてはならない。
 弱音を吐いてはならない。
 何時でも毅然とした態度で悪に立ち
 向かわなくてはならない。


 何故ならライダーだから。

 今日も地平線の彼方へ独り走り去って往く
 日曜日よりの使者。



トゥッ! 


May
 なかなか、短い距離では走った気がしない。否、全然、愉しくない
のである。これは実に喜劇ではないかとつい思ってしまい、哀しい思
いをすることも度々。全く何の因果で・・・と。

 長い助走を取らないと遠くへ飛べない何て!
 風が強く吹かないと高く飛べない何て!

 齢を重ねる毎に、助走路は長くなり・・・スピードを付けないと・・・飛
べない何て!!


ツライなぁ・・・

le temps vole comme une fleche
長距離屋のコドク 〜四番目のユウウツ


June
珈琲ミーティング  去年の秋、試しにしてみたBluemoon Driftageが思
いのほか、好かったので、今年もやってみました。今年
は初夏、1泊にして温泉ミーティングならぬ珈琲ミーティ
ングです。

 勿論、集合場所は去年と同じ、足利のアラジン。され
ど、今回は皆♪の都合が付かず、かつろーさん♪と2人
だったので、臨機応変に宿は伊勢崎のビジネスホテル。


 約束した場所に時間通りに着けば、何処を通ってきた
って良い・・・のが決まり。時間に間に合わないのは自分
の未熟さゆえ反省を。と云うか、当たり前のことだが、そ
の当たり前と思っていたことが出来ない輩の多いこと!


 翌日は新潟経由で帰宅。


2日目


July
長距離屋的新車を馴らす50通りの方法 其ノ弐  水曜の夜、tkhtクン♪にメイルを入れた。例の如く突
発的な誘い(でも何日か前だから親切な方・・・?)。

 実は一昨日、バイクを買い替えたので、タイミングいい
です。

   おぉぉ 何にしたの?

   それは土曜に会った時に。

 むむむ 言うじゃん。ならば・・・伊豆の積もりだったが、
手始めに岩手だ。北東北だ。と言うことで、待ち合わせ
は川崎の道の駅。多分、距離は350km強。彼は岩手の
遠さが解るまい。何時に出てくることやら。ニューマシン
な高揚のお陰で怖いもの知らずか。こちらとしては約束
の時間に現れれば、大した者。見直そう。読めなけれ
ば、大きく見積もればよいのだ。

 さて、夜の雨の高速やワインディング三昧・夏の土砂
降りにダート走行のおまけ付き。ナラシには充分だった
ろう・・・ハートのね。


August
あの夏の華火 岬の突端
海へと下るループ橋
ダウン ダウン

波間越しに上がった花火
夏の折り返し地点


September
サティスファクション  時計の針が0時を廻り、伊武雅刀のナレイションがFM
から流れ出す。月が替わり9月へ入った途端、城達也を
懐かしみつつ一気に北海道へ!!! 4日間で2000km。し
かし帰りはフェリィだったのでかなりの欲求不満

 4日後の日曜、長野へ日帰り1000km。待ち合わせは
下仁田7時。されど起きたのは6時半、やべッ。急遽待
ち合わせ場所変更のメイル、白州にほにゃらら時。常磐
を南下、見事な帳尻合わせ。白樺湖で馬刺しを奢
る。ジャンケン3連敗! ショックぅ〜。報いを受ける。台
風の影響で通行止多数、矢張り長野は詰まらん! 北
海道の後じゃ余計に感じますな →→

 1週間後の土曜、遠出(?)の積もりが近場の林道で
スタッグ。やっちまった・・・翌日曜、気を取り直して山形
へ蕎麦を食べに行く。原口と樽石へハシゴ →→→

 半月で4000km弱の走行距離、8月は殆ど走ってない
というのにこの差は何だ? しかし全然走り足らん!

I can't get no satisfaction


October
長距離屋的新車を馴らす50通りの方法 其ノ参  大佐♪が新車を手に入れたそうだ。しかしこの方、な
かなか乗らない・・・。自分好みにセットしてからじゃなけ
れば気が済まないようで数ヶ月。漸く及第点が出たよう
なので、ちょっくら散歩がてら、山形へ蕎麦を食べに行
く。最近のお気に入りである肉ソバだ。
 安達太良で待ち合わせ。先ずは上山の原口ソバでゴ
ワゴワ系の田舎蕎麦を食す。実に田舎の店らしい佇まい
が甲乙付け難いがまぁ良いだろう。
 次は村山の樽石で肉そば(山形一寸亭は混んでいた
のでパス)。否、ここでは鳥ソバというらしい。通しの玉こ
んにゃくが実に嬉しい。ここもやはり、原口同様、汚い店
だ。どうしてもっと小奇麗にしておかないのか、都会(?)
育ちの私には不思議でならない。実に勿体無い。汚くて
も美味ければ良いではないかと言うにも程がある。
 そんなワケで(?)、これまたお決まりの山刀伐大根を
道の駅で買い占めてから、すかさず高速へ。川崎で下り
て宮城蔵王の中腹を通り長老沼へ。これまた懐かしい
風景。昔を懐かしむ様な日帰りコースだ。


November
Raiders A Go Go  ウィークデイは何やかんやと忙しく、週末はあっと云う
間にやって来て、何の準備も出来ぬまま、オートバイに
跨り、東へ西へ。


 日曜の夕方、陽が山の裏へ隠れて暫し経つ午後6
時。岩手北部のパーキングエリア。ここから自宅までは
500km以上あることは判っているが正確な距離は知ら
ない。この辺はオレの縄張りだといった細やかなる確信
をもって十六夜の宵を愉しんでいるワケだ。


 さて、先週のこの時間は何処に居たか? ふと思い出
してみる。車山から茅野市街を眺めていたな。
 その前は? 十日町の山の中で。
 その一つ前は? 蔵王の麓か。


 ムふふ♪


December
a decir verdad  極東の島国に吹く12月の冷たい風にまかれな
がら、僕はこの世界を走り回る。

 オートバイとは何時だって出掛けられるチャン
スの一つに過ぎない。
 もし君がそのことに気付いたのなら、その時が
最良なのだ。


 ミラーに映っては流れ去る風景。スプラインカ
ーヴを振り返って眺めるように、遠い記憶を辿っ
てみれば、気付かぬうちに真実を手に入れてい
たんだ。