HATEFUL DAYS
長距離屋的覚書'03



January
焚火宴会  某ツーリングクラブの2003年1発目の遊びは毎年恒
例の野外宴会でした。1月某日、気温5℃の好天に恵ま
れた暖かな日曜日、クラブの主要人物である某氏の思
惑に因って(?)鬼怒川の河原で開催された。午後には
雪との予報が発令されてる・・・そんな関東平野北部の1
日に密着取材ッ!


 集まったメンバは10数名、いつもの面々に少し足りな
い人数。私にはメンバー全員の名前と容姿は一致しま
せん。すみません。段取り良く着火式を行い、薪は大量
に確保してあるゼ!とばかりに勢い良く炎は灰色の空に
あがった。先ずは鍋物から始まり不景気と寒風で冷え
た身体を暖めてから、松坂牛をじゃんじゃん焼いており
ます。屋外でのバーベキュはこうじゃなくちゃ等と誰かが
言ってたような気がしますが、果たして如何なものなの
か? 甚だ疑問が残るところです。

 また来年、期待しております。来年は是非、地元の猟
友会の方からヤマドリなんぞを分けて貰ってトリ鍋♪なん
ぞをしたいものです。


February
魔道者 マドウモン
魔道に魅入られた大佐♪のファイヤーダンス



 焚火に洗浄用のエタノールをぶっ掛けているところを
激写ッ!何か知りませんが、プライヴェイトでだいぶ不満
が溜まっているようです。この炎は怨念の炎です!フツ
ーですよ・・・と彼の声が聞こえてきそうな哀しくも曇天の
空には似合いのシーンです。

 不健全な良識を有する他のメンバは後方へ徐々に退
いて行きました。
 職業意識に燃えたこの勇敢なカメラマンは全治1カ月
の火傷を負ったとのことです。

 ( ̄人 ̄)


March
春の満月に
東の空に浮かんだ宵の満月の光が海を割ってボクの胸元へ届いた


April
春の波濤は未だオレの胸を打つのか  春とは名ばかりの氷雨の降る土曜日、友人に誘われ
て東京モーターサイクルショーを見に四輪で有明へ。
 二輪の展示会だから、こんな試乗会が中止になるよ
うな嵐の中でもモーターサイクルで来る奴が結構居るん
だな〜と「ホホォ〜ッ」。その時、「クルマでくるなんて
我々が齢をとった証拠ですかねェ〜」なんて隣の友人
が冗談めいて言った。そんな陳腐な科白はハンドルを
切りながら鼻で笑ったが、ここ数年、オレを苛み続けて
いるコトは事実だ。
 翌、日曜日。昨日の雨は夜半には熄んで、朝から快
晴、相変わらず風は強いが、先日、10年ぶりくらいに会
った古い友人と、まだオートバイに乗っているのかとお互
いに呆れつつも連れだって松川浦へ。四倉から県道35
号を先頭で走る。ミラーで二人の技量を確認しつつアク
セルを搾る。次第に微笑いが込み上げて、踵でリズムを
刻み踊り始める。
 松川浦は砂洲の上、春の嵐に舞う砂と汐に撒かれつ
つ上機嫌な間抜け面の3人。昨日の国際展示場でのイ
ベントコンパニオンに象徴されるうわべだけの華やかな
―思った程悪いものでも無かったが― 喧騒と、風にか
き消される3台3色のマシンの咆哮。どちらも現実であ
り、(認めたくなくても)同じモーターサイクルライフなので
あろう。そして今も、春の波濤は確かにオレの胸を強く打
つ。


May
美しく萌える森  森の話、週末の森林浴の話です。広葉樹の林で、車
で入れて人の少ない場所、理想です。折角、いい場所
見付けたとしても人が居ると落ち着きません。貴重な自
分の時間に他人と一緒に居たくありませんから。我儘で
すかね。爽やかな風なんて吹き抜けたりして、これまた
理想です。

 風といえば松籟を思い出します。松林の中を抜ける風
の事です。厳密にいえば、その瞬間に揺れる松の葉音
の事だった気がします。松籟・・・アリですね。海岸線に
拡がる防砂林帯・・・現代的な夏と松のイメイジですか
ね。全然、話が逸れたかも知れません。

 風が悩ましく感じられ無くなったら、アナタの青春は終
わりである。

 どうです? 名言でしょう。特にオートバイ乗り
Motorcyclistsはその辺に敏感なはずです。どんな愚鈍
な乗り手でもね。又はそうあって欲しい・・・私の希望で
す。美しく萌える森の中へと誰かを追い掛けたい衝動に
駆られる今日此の頃、さて週末は何処の森へ向かおう
か。


June
夏至の夜に  夏の宵は7時過ぎてもなかなか暗くならないので、つ
いつい走り続けてします。この時期、北関東では7時過
ぎまで明るいのですが、夏至の前後には7時半くらいま
で明るいです。これが北海道辺りの高緯度になると9時
近くまで明るいんですよね。もう白夜な気持ちで走れま
す。

 夏至の夜のBGMはやはり、Moonlight Serenade
1番合う気がします。歌い手は誰でもいいのですが、2輪
で走るなら・・・Chicago。4輪なら・・・Gulenn Miller
Orchestraがお薦めです。


 長距離屋Raidersの感性を信用して、玄関先で待って
いてくれますか?


July
長距離屋的新車を馴らす50通りの方法 其ノ壱  7月下旬のある金曜日の夕方、ニューマシンを手に入
れた!

 こう画像としてアップすると、まぁ何て上品なデザイン
なんざましょ♪と親バカ的発言が出てしまいます。何と
無く嬉しいじゃないか! 新車だぜ。ん〜シブイな。ま 
この辺にしときますね。

 6月の初めにTDM850の車検が切れたまま、次のマシ
ンが決まらず、約2ヶ月も無為に過ごしてしまった。この
際、欲しいオートバイが決まるまでの間と車検を通したら
とも言われたけど、それも何だなと清水の舞台から飛び
降りる積もりで(表現が適切でないことは御容赦を)、中
古党の私が新車を購入してしまいました。

 ZZ-Rの時、1100から1200にするなんて格好悪い
ナ! XJRの時、1200から1300にする人を指してダサ
ダサじゃん! 等と好き勝手に云ってきましたが、今度
は私の番です。謹んで御請け致します。

 日曜の夕方にはジャスト1000キロ乗ってしまった!!


August
寒い夏  この夏、約10年ぶりに道東へ行って来ました ―98年
に道南道央で2泊したが私にとっての北海道は道東道
北だから始末が悪い― 。10年前も冷夏だった。強く覚
えている。そう結局、あれから10年も経ってしまった。
10年前の写真、否、10年前の出来事さえ整理がつい
ていないというのに。


 フェリィの都合上、3泊6日の行程。


 上士幌のキャンプ場をベイスに決めて、毎日、700km
〜800km走る。冷たい風雨の中では懐かしさなど他愛
も無く吹き飛んでしまう。お気に入りだった場所を点に、
好きだった道を線に辿る大地はそれでもやはり感傷的
だった。


September
朝日を見に行こう  北海道から戻ってきた翌週、今度は何処かで朝日を
見ようと未明にオートバイで走り出す。特別な事じゃな
い。


  1:45 a.m. ― 塙にて 道の駅で落ち合う

  3:20 a.m. ― 境ノ岫にて 夜霧に包まれる

  4:55 a.m. ― 松川浦にて 厚い雲が水平線を覆う


 明るくなる前に海岸に着いて夜明けを待ったが、厚い
雲はそのまま動こうとしないまま、世界は動き出し始め
た・・・他愛も無いナイトランだった。


October
ピクニック  9月下旬の土曜、大胡にてKUMEクン♪とtkhtクン♪と
待ち合わせ。当初は四万温泉の予定だったが、出遅れ
た為(混んでいるだろうから)、去年、行きそびれた魚沼
へ。まるで夏の陽射しの様な関東地方だったのだが、
三国峠を越え、新潟県に入ったら曇り、魚沼スカイライ
ンを経て六日町へ降りた頃から雨。今回は各々、コンロ
やらパーコレータを持ってきていたので、小出の広域農
道でコーヒーブレイクの積もりだったのだが・・・。湯之谷
の道の駅にて雨宿り。一向に熄む気配が無い。
 二人は来た道を戻るらしい。三国山脈の連なる南の
空は真っ黒なのだが、関東側に期待とのことだ。私は同
じルートを走ることが嫌いだし、福島は降っていないだろ
うと、田子倉へ抜けることにし、ここで解散することにす
る。今の私にとってはこれくらいのドライ加減の方が有難
―最初から最後までくっ付いて、無邪気に足を引っ
張るだけの輩が多いこと!― 。
 予想通り、福島側は晴れ。羽鳥湖で秋の星座を見上
げつつ帰宅。

 翌日、大佐♪が遊びに来たので、猪苗代湖へ。もちろ
ん、ガスとコンロを持って。


November
キャンプミーティング  10月の終わり、猪苗代湖南岸にてキャンプ。久しぶり
に仕切って宴会をしました。そう!古い友人達とまったり
とした時間を過ごしたかったのだ。

 先発組は湖畔の波打ち際へ用意した薪や食料を運
び、焚火の準備。砂肝を焼き、ちびりちびりと始めながら
熾きを作り、後発組を待つ。

 厚い雲に覆われた晩秋の空が夕焼け色に染まった
頃、数年ぶりの懐かしい連中が現れる。
 やぁやぁと缶ビールから空け始め、互いの近況から共
通の友人の話題へ。冷たい北西の風が湖面を渡り吹き
つけてくるが、食い物に飲み物、ネタに抜かりは無し、薪
は一晩中、燃やしても尽きない程ある。

 夜も更け、久方の宴は次第に落ち着きを取り戻し、ハ
ーフドライのシェリィの瓶が空になった頃、待望のまぁっ
たりした時間を過ごす。ん〜いい感じだ。正面は炎で熱
いが背後は冷気で寒い。これまたいい感じだ。静かにほ
くそ笑んでる積もりが、傍から見れば只の酔っ払いだ。


December
冬至の夜に  年間走行距離が年々少なくなってきています。1年前
もそんな出だしで書きましたが、今年は去年以上に乗っ
ていないでしょう。厭になるから今年は計算しません。

 来年は暖かくなる前から乗り出そうと密かに誓うな
ら・・・1年で最も陽が短い冬至がいい・・・とここ数ヶ月、エ
ンジンを掛けなかった餓えとか渇きを集約して走る。

 木枯らしの関東平野を南へ常磐道。彼方に富士山が
見えてきてこの誓いを盛り上げる。

 冬至とか立冬・・・季節の色彩を強調したような時間
帯(?)ってのは妙に旅心とか、モーターサイクリストが
持つ独特の感覚を刺激します。少なくとも私にとっては
非常に強く惹き付けられる瞬間です。

 さて、冬至の夜にドライヴしながら聴く音楽は何がいい
でしょう? クラシカルなものだったらBera Bartok。ポッ
プミュージックならWilson Pickett。日本代表は小沢健
二・・・私のお気に入りです。