HOPEFUL DAYS
長距離屋的覚書'00



January
ニューミレニアム  毎年、何処かで初日の出を眺めてきたのですが、今
年は忘年会後、地元で・・・
A Happy New Millennium


 遠出をしなかったと言うことは、それだけ齢を取ったと
いう証拠なワケで悔し いから、来年はビシっとキメよう
か。


February
Round Midnight  退屈さに託けて何と無く出掛けてみるウィーク=デイの
夜。クルマで流す街道は適度に交通量もあって、どちら
に転がるか判らないが、暫くの間は愉しい。

 B.G.M.はThelonious MonkRuby My Dearから'
Round Midnight、珠玉の名曲だ。そして曲がIn
Walked Budに替わった途端、少しだけ後悔を覚え
た。


 しまった・・・




 やはり、オートバイにすれば良かった・・・


March
End Of Youth  オートバイMotorcyclesに乗ることが少なくなるこの時
期は何と間が持たないことか! 休日ともなると何と無く
詰まらなく、時間を持て余し気味。24時間流れている
音楽も365日読んでいる本も決して慰め切れるものでは
ない等と、今更ながら改めて確認してしまう始末。

 春眠を覚えるには星は回り過ぎた・・・永眠を知るには
まだ積み重ねた歳月が足りない・・・まどろみの上を浮
沈、それはただの惰眠に過ぎない。


If it feels right,
Just drive for light.
Someday we'll all meet at the end of the youth.
Ain't that the fact or the truth?


April


May
長距離屋のコドク 〜参番目のユウウツ  世の中には走るオートバイと走らないオートバイがあ
る。そして非常に残念ではあるが、後者の方が圧倒的
に多く、気付いた頃には市民権を得ていた。


 天才か凡庸かと云えば、多くの乗り手は確実に凡庸で
ある。同じ凡庸の輩であるならば、せめて認識を持って
走りたい。


June
Thru The Nite 初夏のある週末
気紛れなクルージング
未明には500km強
音楽はオーバーユース

この居心地の悪さの正体は?


夜と昼の間で空が白み始めた頃
窓を全開にして引き取る冷気
巻き込む風は覚えのある風


サイドミラーの奥に夜が明ける


July
いつか見上げた空に Is the answer in the wind?


August
月の歌  初めての人とだからやや調子っ外れの緊張もあった
が、それも一興と楽しめた蔵王への久しぶりのマスツーリ
ング。夏の終わりのバウンド。

 玉川にて解散(1930)してからはソロ。100kmの道程、
8月最後の日曜日の夜道としては少ないな・・・と苦笑し
ながら走り出す。晩夏の宵の気楽な単独行、夜空を薄
く覆った霧の先に満月がぼんやりと浮かんでいる。


 霧の中へと逃げてゆく月を追いかけるように、緩やか
な国道を駆け、標高を稼ぐ。県境のなだらかな峠を越
えた所で月と再会。宇宙まで拡がった視界の両側に伸
びてゆく山の端・・・満ちてゆく月・・・知ってる限りの「月の
歌」を口ずさみながら、留まること無く滑り下ってゆく。


September
トンネルを抜けると陽の沈んだ海だった  R345、山北町に出たところで残念ながら夕陽は水平
線の彼方の雲の奥に消えていってしまい、毎年の定番
になりつつある笹川流れで見る日本海に沈む夕陽
サンセットバウンド― は来年に持ち越し。


 そんな理由で少し手前の鉾立岩付近でのトンネルを
抜けるとそこは海だったの図です。出来ることならこうい
う画は南国の波頭輝く海のシーンが似合うと思うのです
が、例えば、足摺サニーラインとか宮崎の志布志湾沿
いとか堀切峠とか、近場ならR134鎌倉道路ですかね。
まぁ今回は秋の日本海で我慢して下さい(?)


October
遙か 古いペルソナは

高原を吹き渡る秋の風に飛ばされ

遥か彼方へ


November
晩秋の枯野を往くのはたそかれ  秋から冬への移り変りを感じて、夕暮れの那須路、枯
れた野を東走。
 なるべく走ったことの無い道を選んで枝道から枝道
へ、少しも東へは向かっていない・・・家路を辿ってない
な・・・と一人、苦笑してしまう。



 黄色に染まった大銀杏や里山の下の鳥居の朱色。
 木造校舎の朽ちた色と校庭の土の色。
 田園の只中、走る右上に細い月が薄く登った。




  秋の終り・・・日曜の終り・・・の情感よ。


December
冬の気配  曇り空の日曜日、気温が上がらないままの午後遅く、
何となくドライヴに出掛ける。馴染みの海岸線もヒーター
の効いた車内では年寄り気分にさせる。


  低く垂れ込めた雲
  グレイの水平線
  B.G.M.はビートルズ
  アビィロードAbbey Road
  サムシングSomething



 窓を細く開け潮騒と共に招き入れた冬の気配。