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成人の日

 1月15日だった頃は、過去 1年間に満二十歳になった人たちを、この日に各市区町村が招待し成人式を行っていました。

祝日法より

成人の日は 1月の第 2月曜日で、2000年より 1月15日ではなくなりました。
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日です。

由来

かつて小正月の 1月15日に元服の儀が行われていたことから、この日を成人の日と定めたとか。

旧暦の 1月 1日は新月で、暦の上で月立(ついたち)と定められ年始の元日とされましたが、 暦が伝来する前は、望月(つまり15日)に年始の神祭が行われていたらしいです。
民俗学では、1日と区別するために、15日中心の正月行事を小正月と呼んでいます。

元服は、頭(元)に冠(服)をつける意とも、初めて(元)大人の衣服(服)をつける意とも解され、 加冠、初冠、首服などともいわれます。女性の場合は着裳、初笄、髪上などといいます。
文字からも推測できるように、成年になったことを表すには服装、特に髪型を変えていたようです。

「おとな」とは

民法第 4条では、「満20年を以て成年とす」と定められており、一般にも20歳以上が成人と認識されています。
例外はありまして、民法第753条では「未成年者が婚姻をしたときには、これによって成年に達したものとみなす」 とされており、民法第731条には「男は、満18歳に、女は、満16歳にならなければ、婚姻をすることができない」と ありますので、20歳前でも法律上「成年」とみなされる人々もいます。

社会的に「成人」とみなされるには、ただ年齢をクリアするだけではいけませんよね。
昔の人もそう考えていたようで、例えば、吉田松陰が15歳で元服する従弟に書いた『士規七則』の結びには、
「右、士規七則、約して三端となす。 いわく、立志、以って万事の源となす。択交、以って仁義の行を輔く。 読書、以って聖賢の訓をかんがふ。士まことにここに得ることあらば、また以って成人となすべし」
とあります。つまり、立志・択交・読書が成人の必須条件というわけです。
また、橋本景岳(橋本左内)も、成人の要件として『啓発録』に、
「稚心を去る」、「気を振るう」、「志を立つ」、「学に勉む」、「交友を択ぶ」
ことを挙げています。

これらを満たせる自信はありませんが、時々でも意識して、「おとな」になれるように頑張りたいものです。


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