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元日

 1年の最初の日で、 1年の最初の祝日です。

祝日法より

元日は 1月 1日の、「年のはじめを祝う」日と定められています。

由来

元日の「元」には「(事の)始め」という意味があり、そこから新年の初めの日を「元日」と呼んでいます。
年・月・日の三つの「初めの日」ですので、昔は「元三日(元三)」ともいっていましたが、意味が誤って伝えられていき、 今では元三日は元日から三日間( 1月 1日〜 3日)の「正月三が日」と同じ意味にも使われています。

いちがついちじつ

お正月番組や商店街などでこの時期に流されるお正月の曲。
千家尊福(せんげ たかとみ)作詞・上真行(うえ さねみち)作曲のこの曲は、明治期から戦前にかけて唄われた小学唱歌ですが、 題名は「一月一日」と書いて「いちがついちじつ」と読みます。
まずは歌詞をどうぞ。

年の始めの   例(ためし)とて
終(おわり)なき世の   めでたさを
松竹(まつたけ)たてて   門(かど)ごとに
祝(いお)う今日(きょう)こそ   楽しけれ

初日のひかり   さしいでて
四方(よも)に輝(かがや)く   今朝(けさ)のそら
君がみかげに   比(たぐ)えつつ
仰(あお)ぎ見るこそ   尊(とう)とけれ

題名を「いちがつついたち」と読んでいる方は多いのではないのでしょうか。「いちじつ」ですよ〜。
それよりも僕が驚いたのは、この曲に2番があったこと。今では1番しか歌われませんからね。 2番の3行目でわかるように、このうたは "年の始めにあたって皇室の繁栄と国家国民の永遠の繁栄を祈る" もので、 戦後、「皇室の繁栄」の部分が規制されたのでしょうか。
ただ、戦後生まれの父親が「2番を歌った気がする」と申しており、歌われなくなったのは案外戦後しばらく経ってからなのではないかと思っています。

さらにこの2番は、実は大正2年に変えられた詞でして。 変えられる前の元々の詞は、以下のようなものでした。

初日のひかり   明(あきら)けく
治まる御代の
   今朝(けさ)のそら
君がみかげに   比(たぐ)えつつ
仰(あお)ぎ見るこそ   尊(とう)とけれ

1,2行目に注目です。「明けく」+「治まる」で「明治」。
明治時代に書かれたこの詞は、良く考えられていますね。


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