桃から生まれた桃太郎 しかしその場所は誰も知らない。今回、桃太郎伝説のモデルとなったと思われる 1,300年前 の山城跡 (岡山県総社市)を歩いてみた。 古代史に記録がない、幻の日本最大級山城(やまじろ)である。 誰もが知っている桃太郎伝説
桃太郎の話にはいくつかのキーワードが出てくる。それらのキーワードをすべて 満たす場所であれば、もしかしたらこの話が生まれた場所かもしれない。 まず桃太郎の中からいくつかのキーワードをあげてみよう。1:山の中
2:近くに川
3:桃
4:吉備だんご
5:鬼が島
おじいさんは山へ木を切りに行き、おばあさんは川に洗濯に。。。場所は 山の中のようだ。海抜400メーターになろうとするここには、血吸川と言う なんとも恐ろしい名前の川が流れている。伝説のひとつも生まれそうな 場所ではないか。
おばあさんは川で流れてきた桃を拾うわけだが、別に桃でなくてもスイカでも よかったのではないだろうか。スイカの方が大きくて中にいる子供も強そうだ。 もっとも名前は「スイカ太郎」になるが。
ではなぜ桃なのか?この鬼ノ城(きのじょう)のある岡山県総社市は、桃の産地である。 地元としては、ここは桃でなければならない。
その昔、岡山県と広島県東部は吉備と呼ばれていた。吉備だんごは、今も岡山の 名物である。そして最後の鬼が島であるが、これは香川県にある女木島(めぎしま)の 別名である。鬼ノ城から直線で45キロほどの場所にある。
歩いて鬼退治に行ける距離ではないか。以上で5つのキーワードの説明はつく訳だが、JR岡山駅前には桃太郎の銅像も 立っていることだし、この鬼ノ城辺りを桃太郎のモデルとなった場所としてはもらえない だろうか。 (^。^) 尚、この話は室町時代に作られてと言われている。
*室町時代(1392〜1573年までの180年間)
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謎とロマンの古代山城、鬼ノ城
古代山城は、全国で遺跡と史書記載分を合わせて二十数ヶ所が確認されている。
鬼ノ城は、1971年に山火事後の踏査で発見された。 なぜか古代山城関係の記録には出てこなかった、幻の山城である。
最高部400メーター、最低部288メーターの山中にあり、全周2.8キロ面積は 31.1ヘクタールにもおよぶ。
東西南北の4ヶ所に城門があり、これは西門の跡を上から見たもの。
(写真上から)攻めてきた敵を2分させるため 門からの道はT 型になっている。 四角い穴には柱があった。
敵とはいったい誰なのか?
この山城は、663年に朝鮮半島南西部、白村江(はくすきのえ)の 戦いで大敗した日本軍が、唐・新羅連合軍の日本侵攻に備える為に作った遺跡のひとつではないか と考えられているが不明な点が多く、謎に包まれている。
門を入ると正面で二手に別れることになる。
現在、西門跡は仮復元されているので当時の様子がわかる。
*門の外から内部を見たところ。
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出土遺物から城が機能していた年代は7世紀後半から8世紀前半と判明。
ヤマツツジの中、眼下に吉備平野を見ながら千数百年前の敷石の上を歩く。
礎石群。
*建物の柱の沈下を防ぐ為に下にすえておく石。ここには、建物があったのだろう。今は林の中であるが、千数百年前は どうだったのか。遠く平野の向こうからもはっきりと見えたかもしれない。
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何を祭っているのだろうか。
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城には5ヶ所の水門がある。
数ヶ所の湿地から湧く水は、城の基礎や石垣を崩す恐れがあるため水処理には 神経を使ったようだ。
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水が流れ落ちていたであろう第二水門跡。
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地下を通るこの穴は数メートル先に光が見えるので、それほど長くはない。
さて、いかがだったでしょうか?場所は岡山自動車道の総社ICから北に5キロ程です。 四季を通じ、いろいろな花が楽しめます。山頂からは吉備平野が一望でき、 遊歩道もあるハイキングコースです。駐車場有り
2000年5月 せぴあワールド