〜気が向いたときのフットボールニュース〜

 



  しばし。

 

駒場、埼スタで会いましょう。

 

2003/07/01

 

【更新休止のお知らせ】

 

 いつもこのようなインターネットの世界の果てにあるサイトにお越し頂いてありがとうございます。残念なお知らせと言うべきかは分かりませんが、2003年6月いっぱいで、このトップページの更新を休止します。再開するときにはリニューアルしようとか、色々考えてはいますが、期待して頂いてそれを裏切るのは本意ではないので、先のことは何もお約束出来ません。

 そもそも、このサイトを始めたときは、自分の見ているフットボールの世界を、何らかの形に出来ないかと思ったことがきっかけで、怒涛のような仕事に追われたあとに、家でゆっくりと文章を書いてると不思議とストレス解消になったわけです。非常に生活のバランスが取れていたわけですね。ところが、この4月に仕事が変わって、こともあろうか、仕事の半分は海外調査であり、日によっては一日中翻訳をするわけで、そんな時に家でも同じプロセスをしようとは思わなくなるわけです。何となくバランスがおかしくなるのに気付きつつ、サイトを始めたのが去年の7月で、せめて1年くらいは続けたい、ってのと、何より世界はシーズン真っ只中、ってのもあって、更新は続くのでした。

 で、コンフェデも終わって、サイトも1周年、ってとこで、これを区切りにひと休みしようかな、と。そうすると、再開するのは仕事がまた変わった時なのかもしれませんが、ひとまず期限は決めていません。多くの皆さんに見に来て頂いているのは良く分かってますし、最近は日に1000を超えるアクセス、感謝の言葉もありません。でも、それを理由に生活のバランスがおかしなまま続けても、あまりハッピーではないのです。また自分の生活にこのサイトを上手く組み込める時が来たら、ここかどこか分かりませんが、ひっそりと再開します。

 これからメルカートの面白い時期で、その面白さも今まで通りお伝えできれば良かったのですが、この場はこの限りということで、ご容赦下さい。こんなサイトに辿り着く皆さんです。他にも色々な情報源をお持ちでしょう。また「気が向いた時」にお会いできれば幸いです。1年間ありがとうございました。

 

2003年7月1日 管理人 verona  

 

 

 

 

2003/06/30

 

<決まりました>

ブレッシャにレンタルされていたパルマのガーナ代表MFステファン・アッピアーは、ユヴェントスへの移籍が決定。金銭+イタリアU-21代表DFエミリアーノ・モレッティ、さらにイタリアU-21代表マヌエレ・ブラージのレンタル、という条件は変わらず、金銭については、まず200万ユーロを支払い、シーズンが終わるまでに更に600万ユーロを支払う、というもの。

アッピアー 「これはボクにとっては大きなチャンスになったね。ビッグクラブに行けるとは思っていたけど、世界最高のユーベに来れるとはね。今シーズンは主力としてプレーできたし、これまでの経験は必ず活きてくると思う。今はリッピ監督の元でやっていく覚悟が出来ているし、全力で頑張りたい。今シーズンはバッジョのために走り回ったけど、それがデル・ピエロになるわけだね。」

 

<擁護>

最近ではベッカムと行き違いにマンチェスター・ユナイテッドに行きかねないよな噂まで出ている、レアル・マドリードのスペイン代表FWラウール・ゴンザレス。フロレンティーノ・ペレス会長に言わせれば“引退するまでレアルのキャプテン”ということだが…。

ペレス会長 「これまでにも色んなプレーヤーがレアルにやって来た。フィーゴ然りロナウド然り。しかし、どんなプレーヤーがやってきても、ラウールだけは変わらない。彼はクラブのシンボルなんだ。彼は引退するまでレアルのキャプテンなんだからな。」

 

<差してきました>

バルセロナが、ASモナコのメキシコ代表DFラファエル・マルケスの獲得に向け交渉中。今のところ何も決まっていないものの、サンドロ・ロッセル副会長が代理人やモナコの役員と話をしているところ。ネックとなっているのは移籍金の高さ。

アイトール・ベギリスタイン“チキ”・ディレクター 「今でも多くのプレーヤーと話をしている。4人しかEU圏外のプレーヤーを獲ることが出来ずに、3人しかゲームで使えないってのは大きいよ。良く考えないとね。」

 

<自分の行く末>

バルセロナから契約延長のオファーは引き出せそうにないオランダ代表DFフランク・デ・ブールは、カタールからのオファーも検討しているらしいが、この先の動向は不透明のまま。

フランク・デ・ブール 「カタールでプレーする可能性はあるけど、選択としては一番最後さ。まだ2シーズンはトップレベルでやれる自信があるし、調子は悪くないんだからね。」

 

<自信>

バイエルン・ミュンヘンのカール・ハインツ・ルンメニゲ会長が、デポルティボ・ラ・コルーニャのオランダ代表FWロイ・マッカーイの獲得について。ヴァレンシアごとき敵ではないらしい。

ルンメニゲ会長 「ロイ・マッカーイを獲れれば、間違いなくイメージ向上に寄与するだろうが、大事なものはフットボーラーとしての彼の実力だ。彼は国際舞台で活躍する最高のストライカーだ。ヴァレンシアに競り負けるとは思っていないよ。我々は、とにかくチャンピオンズリーグのタイトルを取り戻すことを考えているんだ。」

 

<水曜決定?>

パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWロナウヂーニョの代理人は、水曜までにマンチェスター・ユナイテッドとサインすることになるだろう、とコメント。

ロベルト・アシス代理人 「水曜までには、彼がユナイテッドに行くのかパリに残るのか、明確な答えが出ているでしょう。今一番大事なのはクラブ同士の合意です。特に問題は無いと思いますがね。クラブ同士の交渉は今でも続いていますが、望みどおり進んでいますよ。」

 

<本決まり>

いったん決まってからペンディング状態だった、トットナム・ホットスパーの元イングランド代表FWテディ・シェリンガムのポーツマスへの移籍が決まった模様。

ハリー・レドナップ監督 「彼は本物だよ。彼のようなプレーヤーは大きな財産だし私に言わせれば、彼はまだまだトップ・プレーヤーのひとりさ。これまでに大物との契約はしてきたが、テディほどではなかったね。私はハマーズにいた何年か前にも彼を獲るチャンスがあったが、会長を説得できなかったんだ。フィットさえしていれば年齢は問わないし、彼にはピッチでもピッチの外でも他とは違う風格があるからね。彼がマーソンと共存できない理由もないよ。」

シェリンガム 「プレミアシップでのプレーを続けられて良かったよ。ハリーが電話してきた時点で、確信を得るまでに時間はかからなかったよ。ここには多くのプレーヤーがいるし、彼らに敬意を持って接して、互いに信用し合わないとね。ここでフットボールをエンジョイしたいし、まだまだフィットしている。多くのことを達成したいし、そう出来るとポジティブに考えているよ。」

 

<そうだそうだ>

マンチェスター・ユナイテッドのアシスタント・コーチの座をオファーされているウェールズ代表のマーク・ヒューズ監督は、オファーを喜びながらも監督業に専念することを明言。

ヒューズ監督 「自分の名前がコーチの候補に挙がったのは本当に嬉しかったよ。でも、俺がウェールズの監督であることは忘れちゃいけないし、これはやり遂げるつもりなんだ。ありがちな新聞の噂話、って側面は否定できないし、良い結果が出ている時に限って、こういう話が出てくるんだ。フットボールはこういうものだし、監督でさえも色んな噂話に巻き込まれるんだ。繰り返すが、話は嬉しいが、今は故郷のためにする仕事があるんだ。」

 

<マーフィーの法則>

ボウヤーの二の舞は避けたかったリーズ。しかし、オーストラリア代表MFハリー・キューウェルは、残り1年となった契約をこのまま延長せずに全うすることを検討している模様。

バーニー・マンディッチ代理人 「リヴァプールがアーセナルなんかと並んで候補の1つであることは確かです。しかし、ハリーはどこともサインはしていません。ハリーにとっては、ボスマン・ルールにのっとってフリーになるのは常に選択肢の1つです。最近のプレスの書き立てっぷりを見てると、そうなる可能性が高い気がしてきましたよ。もうちょっとマシな書き方が出来ないものですかね?このままプレスとのゲームを続けるなら、一番困るのはリーズでしょう。リーズの希望がハリーをベンチに座らせることなのなら、ハリーは喜んでそれに従いますよ。7月8日にリーズに合流してプレシーズンに臨むことに、何の障害もないんですから。」

 

<ギャグじゃないんだから>

ケイロスが去り、ヒューズが断ったマンチェスター・ユナイテッドのアシスタント・コーチの座。次の候補として上がっているのは、なんとフィリップ・トルシエ前日本代表監督。今のところ、カタール代表の監督兼TDに就任する可能性が高いと見られている。

トルシエ 「ユナイテッドが私に興味を持っているのは事実だ。90%カタールに行くつもりだが、サインはまだしていないんだ。まぁ、週末まで待ってくれよ。」

 

<すったもんだ>

何だかんだ言いながら、アヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴは、今オフもアヤックスに残留することが濃厚な展開らしい。2000万ユーロ近い移籍金がネックなだけ、って話もあるが。

アヤックスのアリエ・ファン・エイデンディレクター 「今のところシリアスなオファーは皆無といってもいいくらいだ。ここまで来ると、よっぽどのことがない限り、来シーズンもアヤックスでプレーすることになるだろう。去年も売却まであと一歩のところまで行きながら、結局残った。また同じことが起こるような気がするんだ。」

 

<お久しぶり>

パルマからの元フランス代表MFサブリ・ラムーシの加入を喜ぶのは、何もエクトル・クーペル監督だけではなく。インター・ミラノのイタリア代表DFファビオ・カンナバーロのコメント。パルマで一緒でした。

カンナバーロ 「彼がやってきて本当に嬉しいよ。サブリは本物のプロフェッショナルだし、中盤のクオリティが上がるのは間違いないね。彼にはこれまでトップレベルで活躍してきた経験があるし、これまでに所属してきたどのクラブでも名を残してきている。それだけ素晴らしい補強をしたってことさ。」

 

<その手があったか>

アーセナルのスウェーデン代表フレデリック・リュングベリかフランス代表MFロベール・ピレスのどっちかが欲しい、という失礼千万な考えでメルカートに臨んでいるインター・ミラノは、交換条件にアーセン・ヴェンゲルもお気に入りのトルコ代表MFエムレ・ベロゾグルをチラつかせている模様。

マルコ・ブランカ・ディレクター 「我々は両方のプレーヤーに興味を持っているが、まずはアーセナルに放出の意志があるか、そして交換トレードという条件を受け入れてくれるかという点を確認しなければならんよ。

リュングベリの代理人、ヴィンチェンツォ・モラービト 「インテルがフレディを欲しがっているのは分かりますが、恐らく難しいでしょうね。ヴェンゲル監督がそれを許すとは思えませんから。」

 

<保険>

そんなツラい立場のインテルは、なけなしのキャッシュをかき集めてボルドーのブラジル代表MFエドゥアルド・コスタの獲得に乗り出す模様。800万ユーロも用意できるんだろうか。

 

<ホンネはミラン>

ACミランのオランダ代表MFクラレンス・セードルフは、代表で同僚のラツィオのランダ代表DFヤープ・スタムがミランに行きたがっている、と状況をややこしくするコメント。最近は700万ポンドでのアーセナル行きが有力視されていた。

セードルフ 「ヤープとはよく話をするけど、彼はミランのためにプレーしたい、って言ってるよ。その気持ちをファンに伝えるのはボクの役目だけど、あとは交渉が上手くまとまるのを待つばかりだね。」

パスカーレ・ブルーノ代理人 「本人はイタリアに残って、ACミラン、インテル、ユヴェントスあたりに行きたいと思っているようです。海外のクラブからも問い合わせは来ていますが、本人の希望はあくまでカルチョ残留です。」

スタム 「ハイバリーに行くことはないね。ロンドンもプレミアシップも意図する行き先じゃないね。俺はラツィオに残るよ。事実としては俺には契約が2年残っているわけで、それを全うしたいと思う。今の状況にハッピーだし、家族もローマに慣れているからね。」

 

<なつかしのグランドーニ>

サンプドリアのキャプテンを務める元イタリアU-21代表MFアレッサンドロ・グランドーニが、サンプのセリエA残留に自信のコメント。

グランドーニ 「そんなに大きな困難もなくセリエA残留は決められると思うよ。クラブはメルカートでは期待通りの動きを見せてくれてるし、監督やコーチも満足していると思う。大物といえるメンバーも加わったし、彼らの力があれば、降格争いで苦しむようなことは無いと思うね。」

 

<世間は鬼ばかり>

ラツィオが資本を増強して懸命に獲得を狙うパルマのルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥを、ACミランが横からかっさらおうとしているらしい。ミランの提示している条件は、デンマーク代表FWヨン・ダール・トマソン+キャッシュ。別の話として、イタリアU−21代表FW同士、ミランのマルコ・ボリエッロとパルマのエミリアーノ・ボナッツォーリのトレードも噂されている。

 

<あきらめ切れん>

レヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオに、これ以上ない、きれいサッパリなフラれ方をされたはずのASローマだが、未だに未練タラタラで追い掛け回しているらしい。今回は粗相の無いようにファビオ・カペッロ監督も出馬。

カペッロ監督 「彼を追いかけ続けるのは、彼が我々のチームを支えることが出来ると思っているからだ。」

 

<もうすぐ決まる>

ブレッシャにレンタルされていたパルマのガーナ代表MFステファン・アッピアーのユヴェントスへの移籍は、交換条件の調整さえ決着すれば、すぐにでも決まりそうな状況。現在のところ合意した内容として伝えられているのは、600万ユーロ+イタリアU-21代表DFエミリアーノ・モレッティ+イタリアU-21代表MFマヌエレ・ブラージのレンタル。

 

<ラツィオ愛>

ユヴェントスからのオファーがあると言われるラツィオのイタリア代表MFステファーノ・フィオーレが、ラツィオ残留の意志を改めて表明。

フィオーレ 「ビッグなクラブから注目されるのは嬉しいけど、ボクはラツィオでプレーヤーとしての自分を取り戻したんだ。マンチーニのような監督に信用されれば、自ずと100%の力が出せるようになるものだろ?チームの状態も段々良くなってきている。何かあるとすれば、せいぜいスタンコビッチとスタムの特別な契約の話だろう。コッラーディとは一緒にニューヨークに行ってオフを過ごしてたけど、彼はラツィオに残ることになると思うね。」

 

<一応狙って>

ユヴェントスが、ACミランの丁抹代表FWヨン・ダール・トマソンを獲得すべく動いている模様。提示している交換要員はイタリア代表FWマルコ・ディ・バイオで、条件は双方1年間のレンタル、というお手軽なもの。

 

<安住できるかね>

フィオレンティーナの破産後、エスパニョールやトリノでイマイチな暮らしを続けていたオーストリア代表GKアレックス・マニンガーは、ボローニャとの2年契約を締結。

マニンガー 「素晴らしいメンバーに囲まれて仕事が出来るのを嬉しく思うよ。自分のやれることに自信はあったけど、去年はそれを見せる機会すら無かったわけでね。これで代表にもまた定着したいところだよ。」

 

 

2003/06/29

 

<コンフェデレーションズ・カップ ファイナル>

フランス 1−0 カメルーン
アンリ 97'  
バルテズ
サニョル
(75' テュラム)
ギャラ
デサイー
リザラズ
ダクール
(89' カポ)
ペドレッティ
ジュリー
ヴィルトール
(65' ピレス)
アンリ
シセ
  カメニ
ペリエ・ドゥンベ
ソング
メットモ
アトゥバ
ジェレミ
ジェンバ・ジェンバ
エムバミ
メザーグ
(91' エマナ)
イドリス
エンディフィ
(68' エトー)

 ゲーム前の整列は、両チーム交互に並び、フォエの姿がモニターに映し出される。カメルーン・ベンチは、シェーファー監督以下、サブのメンバーまでみな『17 FOE』のシャツを身に着けている。フランスはピレスをベンチに温存。

 前半のうちは中盤のつぶし合い。起点はサイドに作られる。カメルーンはソングからのロングフィード、フランスは中盤から両サイドバックへの散らし。しかし最後の局面で正確性を欠き、最初のマトモなシュートをアンリが放ったのは17分。20分過ぎにゲームは動き出し、ギャラからのフィードをアンリがコントロールし、右のアウトサイドでエリア内のシセへ。ヘッドであわせるも、ソングが寄せていてシュートは枠外。カメルーンも反撃に出て、エリア内の混戦からこぼれたボールをジェンバ・ジェンバが力いっぱい放つが、これはディフェンスに阻まれる。31分、右からのFKにイドリスの頭に合わせ、バルテズが飛び出していたゴールはガラ空きながら、ヘディングは枠外に打ち上げられる。35分、中盤で右に流されたボールがジェレミに渡り、ジェレミは素早くクロス、エンディフィが合わせるが、これはバルテズが横っ飛びでキャッチ。42分、バルテズが出したボールを、ペドレッティがかっさらわれ、右サイドから鋭いクロスがエンディフィへ。シュートはバルテズに当たる、ってかオフサイド。カメルーンが押し気味のまま、前半は終了。
 後半に入って、しばらくフランスが押し込み、5分、ギャラが中盤でカットしたボールを持ち込みミドルを狙うと、シュートはしっかり枠内に飛ぶもカメニがセーブ。ジェレミの惜しい場面があった後の11分、サニョルからのフィードをラインギリギリでジュリーがコントロールし、グラウンダーのクロス。シセが粘ってアンリに合わせるが、アンリのシュートは枠の左。カメルーンも反撃し、右サイドからのクロスにエンディフィがあわせようとするのをサニョルが何とか競り勝ってクリアしたのをジェレミが拾い再度クロス。これにメサーグがヘディングで合わせたものの、ボールは枠のわずかに左。そして、後半の22分過ぎ、出てくるんです、エトーが。大丈夫なんだろうか。昨日スペイン、今日フランス。そうすると来るんです、チャンスが。中盤からのフィードに合わせたアンリが惜しいシュートを放った後、アトゥバが左サイドで粘り、素晴らしいクロスをデサイーとバルテズの間へ。これがエトーまで抜けるが、合わせたボールは枠の右。続けて持ち込んだエムバミが、クロスと見せかけて放ったシュートは、バルテズがバーの上にクリア。ジェレミ、アンリがそれぞれ枠内にFKを放つが共にGKがセーブ。フランスはサニョルに代えてテュラム投入。フランスはピレスのCKのこぼれに、ジュリーがボレーで合わせたが、これは枠のわずかに左上。残り10分となり、カメルーンの右サイドからのセンタリング、ゴール左で合わせたのはイドリスだが、競るのはジュリー。背違いすぎ。その後、ピレスが左サイドでもらったFKをアンリがエリアのやや外側へ。待っていたジュリーがミドルを放つがゴールのやや右側へ。ダクールに代えてカポが投入され、ピレスは真ん中へ。やがて後半も終了、延長戦に入る。
 延長最初のチャンスはカメルーン。裏に出たボールをエトーが競り勝ってキープ。ライン際から折り返すが阻まれる。5分過ぎのピレスのFKはカメニの正面。そして迎えた7分、最後に決めたのはアンリ。ここまで完璧な守備を見せていたソングのミスを見逃さず、右からのクロスがこぼれてきたところをヒザに当て、ボールはゴールへ…。

 アンリをはじめ、フランスの面々は喜びもそこそこにカメルーンの面々と抱擁。歓喜と呼ぶには程遠い雰囲気のゴールデン・ゴールで決着。表彰式も、カメルーンは全員がな『17 FOE』のシャツで登場。巨大なフォエの写真にもブラッター会長がメダルをかける。ピッチの主役は、完全にカメルーンでした。


フランス代表のジャック・サンティニ監督 
「この勝利は、3週間にわたって共に力を捧げてくれたプレーヤー、スタッフたちに報いるものだが、勝ったとしてもこんなことが起こったんじゃ、重苦しいものが残るよ。こういうときには言葉よりも握手や目線の方がモノを言うね。家族が深く傷ついているのは分かってるし、我々だって仲の良い友を失ってしまったんだ。この数日間に経験した色々な要素を考え合わせても、このファイナルを戦うことが本当に正しいのかは必ずしも明確ではなかった。カメルーンの面々も我々同様トロフィーを勝ち取るに相応しかったが、こうした国際ゲームでは必ず勝者と敗者が必要なんだよ。」

カメルーン代表のウィンフリート・シェーファー監督 「見ての通り、ウチはみんな良いプレーをしてくれた。チームがフットボールで負けたというだけではない。この大会ではカメルーンにとってかけがえのないものを失ってしまった。フットボールの1日としては最高かもしれないが、同時にこれ以上ないほど悲しい日になってしまった。アフリカのため、そしてフォエのためにもプレーすることが大事だった。彼は偉大なプレーヤーであるだけでなく、本当に素晴らしい人間だったんだ。35年間この世界で仕事をしてきたが、彼ほどのプロフェッショナルには会ったことがなかったね。この木曜、金曜は本当に悲しくて、誰かの支え無しではいられなかったが、そんな時にソングがミーティングを開いてくれて、チームのみんなに語りかけていたんだ。素晴らしいことだし、その時ばかりはカメルーンの明るい未来を見た気がしたね。」

 

<寂しがり屋?>

レアル・マドリードの監督をサックされた、ビセンテ・デル・ボスケ前監督。結構な寂しがり屋というか、それでいいのかというか…。

デル・ボスケ前監督 「ああいうやり方は、必ず仇となって返ってくると思う。サックされるにしても、もう少し温かみがあっても良かっただろう。事務所に夜の10時半に着いて、ひとりでバルダーノの待つ部屋に向かってひとりで通路を歩いていくのは辛いものだよ。あんなに夜遅くにね。サックの知らせを受けて帰るときも同じさ。いくら自分が出て行くことになると分かっていてもね。35年間のレアルでの日々が終わると思うと本当に悲しいし、なかなか受け入れられるものではないよ。過去を全く尊重しないこの決定は酷いものだし、とても正当化されているとは言えないだろう。どこで私が疲れ切っているように見えたか知らんが、この4年間、ロッカールームでの揉め事が最小限のものであったことは言っておきたい。誰もが勝手を言わずに規律を守って、その上での自由を手にしていたんだ。私は自分が監督として生き永らえることを望んではいなかったが、ちょっとの温かみがあっても良かったと思っているんだ。チームのみんなが私を呼んでくれたが、気持ちがいっぱいになってしまって、言葉が出なかった。クラブにもっと強く言うべきだ、って言ってくれたプレーヤーもいたが、マナーというものがあるからね。私はこれまでに一度としてクラブと揉めたことはなかったしね。」

 

<モメても仕方がないので>

イングランド代表MFデイビッド・ベッカムがやってくるレアル・マドリード。迎える面々のコメント。こんな企画も…。

イケル・カシジャス 「ベッカムは素晴らしいクオリティを持ったプレーヤーだし、チームを強くしてくれることは間違いないよ。来ないよりも来てくれた方が良いに決まってるじゃないか。世界指折りのプレーヤである彼が、レアルがこれまで以上にタイトルを重ねていく力になってくれると思う。色んな混乱が起きているのは確かだけど、何よりも彼がひとりのフットボーラーなんだ、ってことを忘れちゃいけないよ。彼のユニフォームは売れるだろうけど、そんなことが彼やボクらに影響するとは思えないね。彼だって、表に出る部分とトレーニングの場との区別は出来るはずだしさ。何の問題も無いんじゃないかな?監督については、クラブがベストだと考える決断をしたわけだから、それに従うしかないよ。この4年間の功績を考えれば、デル・ボスケに続けて欲しかったけどね。リーガを制した監督をサックしなくちゃいけないなんて不思議だけど、それがベストだと思ったんだから仕方がないよ。」

ジネディーヌ・ジダン 「マンチェスター・ユナイテッドがベッカムを放出したのには驚いたよ。世界のトップクラブであり続けるには最高のプレーヤーが必要だし、デイビッドは間違いなくその一人だ。だからこそレアルは躊躇なく彼を獲ったわけだしね。いつの日かレアルとユナイテッドが対戦することがあるだろうけど、その時にまた違いを見せたいね。2つのクラブには歴史があって共に敬意は払っているけど、どっちが上かとなれば、答はひとつしかないんだ。それが古巣との対戦っていう場なら、なおさらそれを証明したいって思うもんだろ?」

ルイス・フィーゴ 「クラブを出て行こうだなんてことは考えたことがないね。自分の将来のことは自分自身で決めるし、他は関係ないよ。フットボールの世界では何が起こるか分からないものだが、3年残っている契約は全うするつもりでいるよ。この3週間誰とも話してないはずだから、メディアに書き立てられていることは嘘っぱちか根拠のないものだ。俺の考えとして書かれていようが、それはどっかの誰かの個人的な考えさ。そういうことを書くなら、俺と直接話をするべきだろう。将来は俺自身のものだし、何かが起こるとすれば、その時に決断を下すさ。ベッカムについて言うなら、俺は、チームの助けになるプレーヤーはいつでも大歓迎だ、って言ってきた。長いキャリアの中で、偉大なプレーヤーと競争しなければならない時期はあるし、そんなときでも自信を失ったことはないよ。俺は監督じゃないし、誰がプレーするかを決めるわけじゃない。そんなこと気にならないし、チームに新たな戦力が加わったことを嬉しく思うよ。」

 

<延長>

チャンピオンズリーグの出場権を確保した、ということで、デポルティボ・ラ・コルーニャのハビエル・イルレタ監督は契約を1シーズン延長。

イルレタ監督 「いつも言ってきたはずだが、チャンピオンズリーグの出場権確保は絶対条件だった。そうなれば、まずデポルと交渉する。そういうものだろう?クラブの経営が、TV放映権を中心に成り立ってしまっている以上、これは仕方のないことだ。金曜にTV局との話がついたようで、そのあと私は会長に呼ばれたんだ。そこまで来ればすぐに合意さ。代理人のところにはいくつかオファーはあったが、私はそれらを検討するつもりはなかったんだ。デポルとサインするのが希望だったからね。」

 

<延長A>

6月30日で契約が切れ、プレミアシップ、特にアーセナル方面への移籍が噂されていたバルセロナのオランダ代表MFフィリップ・コクは、1年間の契約延長で合意しそう。いくつか調整すべき条項があるものの、若干のサラリーの減額も含め、まとまりつつあるとのこと。

 

<売り込み失敗>

アトレティコ・マドリードは、サンダーランドのノルウェー代表FWトーレ・アンドレ・フロー獲得の噂を完全否定。

アトレティコのトニ・ムニョス・ディレクター 「こればかりは完全な嘘だ。我々が真剣に獲得を検討しているリストに、フローの名前はないよ。15日ほど前に、サンダーランドからフローに関する売込みを受けたが、獲得を検討したことはないし、その後サンダーランドにコンタクトを取ったこともない。こうした売り込みはよく受けるし、ヨーロッパには1000人以上のフリーエージェントのプレーヤーがいるんだ。アトレティコとしては、まずはクラブの財政状況の改善が優先なんだ。今のフットボールの世界では、なかなかイエスやノーを明言できないが、このフローの件に関してははっきり、何もない、と言えるよ。」

マルティン・イェンナー代理人 「そんな話は私もトーレ・アンドレも聞いてませんよ。私の個人的な意見では、彼はサンダーランドに残りたがっていますよ。サンダーランドでの暮らしをエンジョイしていますしね。」

 

<そろそろ決めましょう>

ブラックバーンのアイルランド代表FWダミアン・ダフの獲得を諦めたらしいリヴァプールが、リーズのオーストラリア代表MFハリー・キューウェルの獲得に乗り出している模様。今のところアーセナルがリードしていると言われるが、700万ユーロの移籍金を支払う気があるのはマンチェスター・ユナイテッド。最終的な発表は、7月7日までにされるとのこと。

バーニー・マンディッチ代理人 「ハリーは月末までには決断を下すでしょう。どのクラブとの話し合いも友好的でポジティブなものでした。一両日中にも決断をして、まずはリーズに報告することになります。水曜日には会長も日本から帰ってきますし、彼とピーター・リード監督に知らせる形になるでしょう。」

 

<プレミア帰還でしょうか>

プレミアシップのクラブからオファーが相次いでいるレアル・マドリードの元イングランド代表MFスティーブ・マクマナマン。今のところ、エヴァートンがマンチェスター・シティを抑えてリードしているらしい。問題は現在受け取っている週給6万ユーロのサラリー。

 

<ウェールズの夢をどうする>

マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、カルロス・ケイロスのレアル・マドリード監督就任で空席となったアシスタント・コーチの座に、現ウェールズ代表監督のマーク・ヒューズを引っ張って来たい様子。

ケイロス前コーチ(レアル監督) 「アレックスは長い間マークを連れて来ようとしていたよ。11月につれてこようとした時には、要求が高すぎて諦めたんだ。それでサンダーランドからリッキー・スブラギアを呼んで、ユースの指導に当たらせることにしたのさ。今マークを連れて来るのは大変なことだけど、アレックスなら不可能でもないだろう。責任を分け合うってのは、クラブを上手く回して行く上で、凄く大事なんだよ。」

ウェールズFAのデス・シャンクリン会長 「ユナイテッドでの仕事がマークの究極の夢であることは考慮しなければならない。世界最高のクラブだし、本人が希望するなら、それを邪魔するつもりはない。しかし、私は彼が契約を全うしてくれると信じているし、彼が辞めるとなれば、ウェールズのファンはガッカリするだろう。彼のこの2年の功績を考えれば、ユナイテッドが興味を持つのは驚きでもなんでもないよ。私は、マークはウェールズ代表での仕事に満足してくれていると思う。金曜日に3時間ほど話したが、彼がユナイテッドに行くようには思えなかったよ。」

 

<留まりますので>

同じアルゼンチン人のエクトル・クーペルが率いるインター・ミラノへの移籍が噂されたマンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ヴェロンだが、当面のユナイテッド残留を明言。

ヴェロン 「今はユナイテッドに残ることしか考えてないし、ここで自分の力を証明したいね。最初のシーズンはまぁまぁで、今シーズンはプレミアシップのタイトルを勝ち取れた。今度はヨーロッパの舞台での栄光を取り戻したいね。いつの日かカルチョの世界に戻るつもりだけど、今はそのことを考える時期じゃないね。」

 

<妄想はご自由に>

キャッシュがなくてキヴが買えない、と大騒ぎしているインター・ミラノだが、その一方ではキャッシュをかけずにトレードでアーセナルのスウェーデン代表MFフレデリック・リュングベリ、フランス代表MFロベール・ピレスをゲットしてみせる、と息巻いている模様。

マルコ・ブランカ・ディレクター 「今のチームで、補強の効果が最も大きいのがピレスとリュングベリだと思う。現実的に考えて、両方が獲れるとは思っていないが、来週にはひとりくらい出してくれ、という話をしてみるよ。その時に、ウチのプレーヤーで欲しいのは誰か、って訊くつもりだ。今のメルカートじゃ、どこも厳しい財政状況なわけで、先を考えれば交換トレードってのが現実的な線だろ。」

 

<分かっていても、2位の運命>

インター・ミラノのエクトル・クーペル監督が、来シーズンに向けての抱負。

クーペル監督 「みんなにこれだけ言われなくても分かっていることだが、来シーズンはクラブとして必ず何かを勝ち取らなければならんよ。それは疑いようのない最低限の目標だ。ティフォージにとっても私にとってもスクデットはトップ・プライオリティだ。来シーズンも最後まで争っていく自信はあるよ。私はチームには勝者のメンタリティがあると信じているし、長い間タイトルを心待ちにしているティフォージの気持ちも良く分かっているつもりだ。ワールドカップやチャンピオンズリーグでプレーしていないプレーヤーたちも計算に入れているよ。大事なことはチームとしてみんなで戦うことであって、これは私がインテルにやって来た最初のシーズンから言い続けていることだ。そして、これまでそれで上手くやって来れてると思う。ラムーシを獲れたのは本当に大きい。フランスで多くのタイトルを勝ち取って来ているしね。彼もまた、勝者のメンタリティという面で、多くをチームにもたらせてくれると思うよ。」

 

<交渉終了>

ASローマと交渉していたレヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオは、ローマとの交渉が決裂したことを明らかにしている。

ルシオ 「ローマへの移籍はあり得ないね。ボクは500万ユーロものサラリーは要求してないよ。会長がそのことで文句を言っているのなら、嘘っぱちもいいところだよ。彼らは移籍が成立しなかったのはボクの代理人のせいだと言っているけど、そんなことはないさ。移籍があるとするなら、チャンピオンズリーグに行けるユヴェントスだけだね。でも、来シーズンもレヴァークーゼンでプレーすることを決めたよ。チームの本当の力を見せたいし、家族と落ち着いて過ごせるからね。」

サンドロ・ベッカー代理人 「嘘ばかりを書き立てられて、本人は随分傷ついていますよ。彼は今の200万ユーロちょっとのサラリーで十分だ、って言っていたわけですから。」

 

<フラれ役>

レグロッターリエ、ルシオとフラれっ放しのASローマだが、アヤックスからセルタにレンタルされていたエジプト代表FWアーメド“ミド”ホッサムの獲得でも苦戦中。

クリストフ・エンロタイ代理人 「ローマに行けるとなれば、ミドにとっては素晴らしい移籍でしょうね。まぁ、決まるかどうかは両クラブ次第ですがね。アヤックスは一度ローマからの1年間のレンタル+シーズン後の買い取りというオファーを断ってるんです。それだけローマの方の財政状況が苦しい、ということの表れでしょう。でも、共同保有という条件で合意に持っていけるんじゃないかと思っています。」

 

<ふはは、面白いぞユーベ>

ここまで来るとイジメとしか思えないユヴェントス。ASローマが狙っていたパルマのガーナ代表MFステファン・アッピアーも強奪モード。昨シーズンのレンタル先のブレッシャも残留させたい意向だが、難しい模様。ユーベ側は、条件にイタリア代表MFマッテオ・ブリギを含めることを提案しているが、パルマの希望はイタリアU-21代表MFエンツォ・マレスカ。

ルチアーノ・モッジGM 「彼は非常に興味深いプレーヤーだよ。それなりの期間、彼のことは追いかけているし、交渉が上手くまとまってくれると良いね。ルシオのこと言わせてもらうなら、我々は既に移籍の話が進んでいるプレーヤーを強奪することは考えていない。」

 

<もう30なもので>

セリエB落ちするアタランタから、セリエAに昇格するサンプドリアに移籍したイタリア代表MFクリスティアン・ドニ。次なる目標は、代表定着っす。

ドニ 「代表に選ばれるかどうかは、セリエAでのパフォーマンスによると思っている。ボクはもう30になるし、今がキャリアのピークだと思うんだよね。トラップの重要な駒になるには、とにかくサンプで結果を出し続けるしかないんだよ。アタランタでの5年間は忘れられないね。クラブ、チームメイト、ボクを支えてくれたティフォージ…。みんなに感謝をしなければいけないね。」

 

<ひとり断ると…>

ラツィオが、ウディネーゼのチリ代表MFダヴィド・ピサロ、デンマーク代表MFマルティン・ヨルゲンセンの獲得に、アルゼンチン代表MFルーカス・カストロマン、800万ユーロのキャッシュと共に提示した、元イタリア代表MFファビオ・リヴェラーニ。本人には寝耳に水な話らしく、断るつもりだとか。

リヴェラーニ 「誰が決めたことか知らないけど、クラブじゃないことを祈るよ。ボクに何の相談もなく話が進んじゃうなんて、凄く不思議じゃない?ひとりのフットボーラーの将来の決め方としては、正しいとは言えないと思うね。これが本当だとしたら、ボクはウディネーゼに行くつもりはない、って言わせてもらうよ。」

 

<ウチも>

そんなラツィオは、アヤックスが獲得を狙うゲンクのベルギー代表FWウェスリー・ソンクの獲得を検討中。今シーズン24ゴールのソンクの契約は、来シーズンいっぱい。移籍金は300万ユーロ弱。

 

<プレーせず>

インター・ミラノは、トルコ代表MFウミト・ダバラをヴェルダー・ブレーメンに貸し出すことを決定。シーズン後の買い取りオプション付き。今シーズンもガラタサライにレンタルされていた。

 

 

2003/06/28

 

<コパ・デル・レイ ファイナル>

マジョルカ 3−0 レクレアティボ
(得点/マジョルカ:20'=PK パンディアーニ、73',85' エトー)

グレゴリオ・マンサーノ監督 「栄光に導いてくれたのは、他ならぬエトーだろう。エトー自身もフォエの死を思っていつも以上の力が出る気がしていたようだが、想像以上だった。彼が栄光への道程を照らしてくれたのさ。」

サミュエル・エトー 「このタイトルは特別なものだよ。今週起きたことを考えればね。ボクには神様の横に座ってるチームメイトがいて、今日の勝利はまさに彼のためのものさ。」

ウォルター・パンディアーニ 「チームとしても個人的にも良いフィニッシュを迎えられたと思うよ。」

ミゲル・アンヘル・ナダル 「色んなタイトルを勝ち取ってきたけど、最後に獲ったものが印象に残るものさ。今日は産みの苦しみもあったしね。それにしても、ウチは本当に素晴らしいチームになったと思うよ。」

 

<コンフェデレーションズ・カップ 3位決定戦>

トルコ 2−1 コロンビア
(得点:トルコ:2' トゥンシャイ、86' オカン・イルマス /コロンビア:63' エルナンデス)

 

<リヴァウド状態>

バルセロナは、ゴネゴネモードを改めないオランダ代表FWパトリック・クライファートの移籍金を180万ユーロにまで引き下げることを発表。これまでのボーナス支払い体系もなくなる模様。今シーズンのサラリーは460万ユーロ。

バルサの声明 「バルセロナは、クライファートと彼の代理人に、来シーズンについてはこれまでのようなボーナスは支払わない、ということを伝えました。本件については、来週クラブと代理人との間で話し合いを行う予定です。」

 

<そうなるのか>

レアル・マドリードに契約を延長しない旨を伝えられた、元スペイン代表DFフェルナンド・イエロは、現役引退を検討しているらしい。

ゾラン・ヴェキッチ代理人 「まだいくつかレアルと話をしなければならないんですが、来週になればイエロと現役を続けるのかどうかを含めて話し合うことになるでしょう。まだ何も決めてないと思いますがね。ベンフィカの監督をしているカマーチョからコンタクトがありましたが、リスボンに行く可能性もまだ分かりません。」

 

<ハッピーだけど>

デポルティボ・ラ・コルーニャのオランダ代表FWロイ・マッカーイが、バイエルン・ミュンヘン、ヴァレンシアなどが興味を持っている現在の心境について。

ロイ・マッカーイ 「何が真実なのかを言い始めるとキリが無いし、もうヤメにしようよ。少なくとも、ボクはデポルでのプレーをしっかりと全うするつもりなんだしさ。それに、ボクがクラブを出て行く可能性について話したからって、今シーズンのボクの働きがチャラになるわけじゃないでしょ?ボクがデポルにやって来た最初のシーズンから、ファンはボクのことを特別な存在として支えてくれたし、必要とされているのが本当に良く伝わってきたよ。ボクは常に正直にやって来たつもりだし、だから、契約をこれ以上延長しないってのも正直に言ったんだ。」

 

<帰りたい>

出番に恵まれないアーセナルのイングランド代表FWフランシス・ジェファーズには、バーミンガムへの移籍の噂もあったが、それよりも古巣のエヴァートンに戻ってイングランド代表FWウェイン・ルーニーとプレーしたいと考えている模様。

ジェファーズ 「ロンドンでの生活もアーセナルでのプレーも大好きだけど、出番が無いのがね。ヴェンゲル監督だって素晴らしいし、彼との間に何の問題は無いけど、ボクはエヴァートンに戻りたいんだ。エヴァートンのファンであることを隠すつもりはないし、今でもエヴァートンを愛しているからね。ウェインは凄いね。末恐ろしいよ。エヴァートンで彼と一緒にプレーしたいね。」

 

<行く先々に>

キエーボからのイタリア代表DFニコラ・レグロッターリエの獲得でASローマを振り切ったユヴェントスだが、今度はバルセロナのオランダ代表FWパトリック・クライファート、レヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオの獲得レースでもASローマと争う模様。既にローマがクラブレベルで合意しているルシオについては、ユーベはローマが提示した1450万ユーロに加え、ウルグアイ代表DFパオロ・モンテーロをオマケとしてつけ、ルシオ本人にも希望通りの220万ユーロをサラリーを支払う用意があるとのこと。

 

<集う関係者>

アンコナの監督就任がまだ正式発表されないカルロ・マッツォーネだが、来シーズンの補強には色々と注文を出している模様。アンコナ側も、ナポリへの移籍を断ったボローニャのMFレナト・オリーヴェ、ハイデュク・スプリットのクロアチア代表FWミラン・ラパイッチらとの交渉を進めている模様。他にもマッツォーネは前所属のブレッシャのフィリッピーニ兄弟の獲得をリクエスト中。

 

<ベンチでもタイトル>

ACミランのデンマーク代表MFトーマス・ヘルヴェグは、アンコナからもオファーがあったものの、やはりインターミラノへの移籍が有力。

ヘルヴェグ 「アンコナから話があるのは本当だよ。でも、アンコナに行くことは考えてないよ。まだまだタイトルを勝ち取りたいし、インテルのようなクラブからの話を放っておくわけには行かないだろ?どんな可能性も否定するべきじゃないだろうけど、来シーズンは99%インテルに行くことになるよ。」

 

<“選択”の問題>

キャッシュの足りないインター・ミラノは、アヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴの獲得の資金を捻出するために、イタリア代表DFファビオ・カンナバーロをレアル・マドリードかバルセロナに売却することを検討中。既にカンナバーロの代理人がスペインでバルセロナの幹部と会談する様子が目撃されている、という。一応値段は1450万ユーロ。

 

<眼力>

代表に呼ばれる割にクラブでは出番の少なかったラツィオのイタリア代表DFマッシモ・オッドを、ユヴェントスが獲得しようとしている模様。ユーベ側が提示する交換要員はイタリア代表DFマルク・ユリアーノ。ラツィオとしても、悩みの種のオランダ代表DFヤープ・スタムを放出したとしても、後釜がいて安心、という話。

 

<さりげなく決定>

パルマの元フランス代表MFサブリ・ラムーシと、インター・ミラノのMFドメニコ・モルフェオのトレードが決定、両クラブより発表された。共に2年間のレンタル移籍となる。

ラムーシ 「ネラッズーリのシャツを身に着けられることを誇りに思うよ。ここでならトロフィーを勝ち取れる気がするね。」

 

<いよいよ>

アヤックスが、ゲンクのベルギー代表FWウェスリー・ソンクの獲得に動いている。用意している金額は500万ユーロ。これまでにベティスやグラスゴー・レンジャースも獲得に乗り出していた。

 

 

2003/06/27

 

<ちゃんと怒れ>

リーガを制したのにあっさりとサックされたレアル・マドリードのビセンテ・デル・ボスケ前監督。後付されていく色々な理由に、だんだん不快感が増している模様。

デル・ボスケ前監督 「色々と困惑することが多くよ。本当に。会長も“モダンさが必要だった”なんて言い方をするとはね。きっとシナリオ通りなんだろうが…。フットボールの世界では、それぞれのクラブや監督にそれぞれのやり方がある。勝つために決まったやり方などないんだ。その上で言えば、ここ何年かの功績はキチンと評価して欲しいし、それだけでも私の気持ちは随分違うんだよ。何らかのポスト要してくれるつもりだったらしいが、こんなことになってしまった以上、そんな気は無いね。クラブが下したのがベストの判断なんだろうし、これ以上言っても始まらんよ。私は怒りを感じたりはしていないが、それにしても彼らの説明の仕方はアマチュアレベルだね。」

 

<サラリーのダダをこねないように>

リーズのオーストラリア代表FWマーク・ヴィドゥカの代理人が、バルセロナと交渉中。ACミランも獲得に動いているが、リーズのジョン・マッケンジー会長は、一貫して放出を否定している。

アンドレア・ダミコ代理人 「バルサはヴィドゥカをマークしています。新しい監督のライカールトとも話をしましたが、彼も非常に気に入っていましたね。今はラポルタ会長をはじめ、関係者の皆さんと交渉中です。話し合いは上手く行くと思いますし、バルサほどのクラブならマークにとってもファンタスティックですよ。」

 

<ゴネてる方の人>

バルセロナのオランダ代表FWパトリック・クライファートは、サラリーの減額を頼まれそう雰囲気を察知し、マンチェスター・ユナイテッドやらアーセナルの名前を出して、抵抗を再開。

クライファート 「バルサが契約の条項を守らないんなら、出て行くのはごくごく自然なことさ。サインした契約があるなら、それは守るべきでしょ?行くならマンチェスター・ユナイテッドかアーセナルだね。ユナイテッドにはルート・ファン・ニステルローイがいるけど、アーセナルでヴェンゲルがやってるフットボールも素晴らしいね。より大陸的なんだよ。家族と住むことを考えれば、ロンドンのほうが良いね。」

 

<話は本当です>

プリメーラ復帰を果たしたサラゴサ。リヴァプールのチェコ代表FWミラン・バロシュを狙っていることを認めて。

パコ・フローレス監督 「多くのプレーヤーをチェックしている。特にディフェンスとアタッカーだね。お金の面を考えれば、無駄遣いは出来ないし、バロシュについてはレンタルが希望だ。」

 

<残りたい>

アトレティコ・マドリードが、ルーマニア代表DFコスミン・コントラの放出を検討している模様。

コントラ 「出て行くのは嫌だけど、クラブとしては良いオファーがあればボクを売りたいみたいなんだ。お金の問題なのは分かってるんだけどさ。ボクは一度も出て行きたいなんて言ったことは無いのにね。」

 

<速攻>

クラブ間で合意していた、リーズのイングランド代表GKポール・ロビンソンのアストン・ヴィラへの移籍は、本人がものの3秒で拒否、破談となった。ちなみに本人は海外でバカンス中。オレアリーの自信は…。

ロビンソン 「プレシーズンのトレーニングをしにリーズに戻るのが楽しみだよ。」

 

<まだ決まってない>

ASローマがクラブ間では合意した、レヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオの獲得だが、本人はまだ納得してはいない模様。トッティと同じサラリーを要求しているという話もあったが。

サンドロ・ベッカー代理人 「まだ合意には至っていませんね。彼の要求とオファーとの間にはまだ差があるんです。移籍が実現するかは、今のところ半々の確率ですね。ルシオは記事にガッカリしていますよ。トッティと同じサラリーを要求したなんて嘘っぱちです。単に、評価に見合ったサラリーを受け取りたい、というだけのことです。ミランとの交渉の噂もありますが、我々はシリアスにやっていますし、今はローマとしか話はしていません。ルシオ本人もエメルソンとプレーしたがってますから。」

 

<残るわな>

バルセロナの監督に就任したフランク・ライカールトは、ユヴェントスのオランダ代表MFエドハー・ダヴィッツの獲得を狙っているらしい。ただ、ユーベの方は、2004年までとなっている契約を見直し、サラリーの上がった2年契約をオファーする模様。

ユーベのルチアーノ・モッジGM 「ダヴィッツはユーベと結婚しているようなものだ。簡単には出せんよ。」

 

<まだ狙う>

そのユヴェントスは、ラツィオからオランダ代表DFヤープ・スタム、イタリア代表FWベルナルド・コッラーディの獲得を諦めてはおらず、ルチアーノ・モッジGMは、現金+誰か、のオファーを検討しているらしい。その「誰か」の候補は、イタリア代表FWマルコ・ディ・バイオ、同じくDFマルク・ユリアーノ、ウルグアイ代表DFパオロ・モンテーロ、元イタリアU-21代表MFエンツォ・マレスカ、イタリアU-21代表DFエミリアーノ・モレッティなど。

 

<わたしなら活かせる>

レンタル先のバルセロナからラツィオに返却されることになった、スペイン代表MFガイツカ・メンディエタを、かつてヴァレンシアで師弟関係だったインター・ミラノのエクトル・クーペル監督が獲りに行くことを検討しているらしい。

クーペル監督 「彼は監督にとっては理想的なプレーヤーだ。インテルに彼を獲るように頼むつもりだ。」

 

<あとは腕の見せ方>

イタリア代表MFクリスティアン・ドニ、同じくMFクリスティアン・ゼノーニ、元イタリアU-21代表MFマッシモ・ドナーティ、DFアイモ・ディアナ、日本代表FW柳沢敦、と矢継ぎ早の補強を見せたサンプドリアのフロントに、ウォルター・ノヴェリーノ監督もご満悦の様子。

ノヴェリーノ監督 「クラブは本当に良くやってくれたし、最高の補強だ。重要な即戦力、伸びしろのある若手、とバランス良く補強が出来たように思う。クラブの将来は明るいと思うし、ここまでは上手く行ってると思う。来シーズンは、まずは降格ゾーンを抜けることを考えて、それがクリアできるようなら、その時に次の目標を考えるよ。」

 

<大人しくしていたが>

今のところメルカートでは大人しいインター・ミラノのマルコ・ブランカ・ディレクターが、これからの補強について。

ブランカ・ディレクター 「レアルのソラーリはウチの左サイドの有力候補だよ。リュングベリやペッロッタについても話し合いは続けているんだ。」

 

 

2003/06/26

 

<コンフェデレーションズカップ セミファイナル:亡くなったフォエに黙祷…。>

フランス 3−2 トルコ
(得点/フランス:11' アンリ、26' ピレス、43' ヴィルトール /トルコ:42' ゴクデニス、48' トゥンジャイ)

フランス
 GK: クーペ
 DF: テュラム、ギャラ、デサイー、シルヴェストル
 MF: ヴィルトール(78' ジュリー)、ダクール、ペドレッティ、ピレス(70' カポ)
 FW: アンリ、ゴヴ(66' シセ)

カメルーン 1−0 コロンビア
(得点/カメルーン:9' エンディフィティ)

 

<ピッチで突如…。>

この日リヨンで行われたコンフェデレーションズカップのセミファイナル、カメルーン vs コロンビアのゲームで、後半27分、カメルーン代表MFマルク・ヴィヴィアン・フォエ(マンチェスター・シティ)が突然意識を失って倒れ、担架で運び出された。医務室で懸命の措置が試みられたが、亡くなってしまった。代表には93年のデビュー以来、65ゲームに出場。

FIFAの声明 「FIFAおよび世界のフットボール関係者を代表して、フォエの家族、カメルーン代表チームに哀悼の意を表します。」

FIFAのメディカル・オフィサー、アルフレド・ミュラー 「フォエが運び込まれてから、我々は懸命の救命措置をしましたしましたが、その間に心臓が停止してしまいました。その後、ここにいるフランス人のドクターたちが蘇生のために手を尽くしましたが、45分間たっても残念なことに何の反応もありませんでした。フットボール、FIFA、フォエの家族にとって悲しい日になりました。これ以上は言葉がありません。」

FIFAのヨゼフ・セップ・ブラッター会長 「次のコンフェデレーションズ・カップには、フォエの名前を冠しようという提案を受けている。素晴らしいアイディアだし、前向きに考えたい。カメルーンのみんなはファイナルを是非戦いたいと言ってくれて、拍手をしてくれた。私は、“どうするればフォエは喜んでくれるだろうか、君らがファイナルを戦っているのを知ったら、彼は拍手で迎えてくれるだろうか”と訊ねたんだ。すぐにその場は大きな拍手に包まれたよ。大きな悲しみの中にも、ポジティブな気持ちは生まれるものなのだよ。フットボールの強さを示すためにも、我々は足を止めるわけにはいかんのだ。」

マルセル・デサイー 「カメルーンがファイナルでの対戦をキャンセルしてきても、それは十分に理解できるよ。」

ティエリー・アンリ 「ボクらはゲームの前も、ゲームの間も、ゲームの後も、ずっとフォエと彼の家族のことを考えていたよ。」

マンチェスター・シティの声明 「クラブおよびサポーターは、彼の貢献、記憶が永遠にクラブの歴史に刻まれた、と信じています。」

シティのジョン・ワドル会長 「フォエが亡くなったという悲しいニュースに、クラブは打ちのめされている。プレミアシップに戻ってきた我々が今シーズン良い戦いが出来たのも、彼の素晴らしい貢献があってのことだし、仲間も彼のことを認めていたんだ。チームメイトは、プレーヤーとしてだけでなく、友人としてのフォエも失い、本当に淋しい気持ちだろう。我々は皆、フォエの家族のことを思っている。」

前所属のリヨンの声明 「マルク・ヴィヴィアン・フォエは、本当に愛すべきキャラクターの持ち主で、人生の喜びそのもののような存在でした。我々は、彼の大笑いしている表情、ドレッシングルームからこぼれる陽気な音楽、ピッチの外での優しさをそのままに、記憶にとどめることでしょう。マルコ、我々は君を決して忘れはしない。」

ウェストハム時代の監督、ハリー・レドナップ(ポーツマス監督) 「パワフルで屈強な男だっただけに、本当にショックだった。彼よりもフィジカルに恵まれた男を見たことが無かったし、同時に彼ほどのナイスガイもいないよ。ハマーズの誰もが彼を愛していたし、今日のセミファイナル前のフランス代表のメンバーの泣く姿を見れば、彼がどんなに愛されていたかが分かるだろう。誰だって彼と接すれば虜になるし、彼はそういう特別な男だったんだ。本当に無念だ。」

 

<破格だ>

アストン・ヴィラの監督に就任したデイビッド・オレアリーの初仕事は、かつてリーズで手塩に掛けて育てたイングランド代表GKポール・ロビンソンの奪回だった。移籍金は275万ポンド。

デイビッド・オレアリー監督 「ポールは私のいるところに来たかったんだよ。私のやり方はよく知っているからね。値段は300万ポンドくらいだと思うけど、ポールをこの値段で買えるだなんて、そういう時期なんだろうな。アストン・ヴィラのファンに説明するなら、我々はトップ6に入るためにチームを作り直しているところで、まだまだ先は長いと言っておかないとね。もちろん、今回のポールの話は16位で終わったシーズンの後としては良いスタートだよ。」

 

<正解はこっちだったか>

ラツィオのロベルト・マンチーニ監督が、ビセンテ・デル・ボスケ監督をサックした直後のレアル・マドリードからコンタクトを受けていたことを明らかに。

マンチーニ監督 「可能性はあったんだけど、ラツィオに返事をした後だったしね。レアルからのオファーなんてそうそう断れるもんじゃないけど、今ラツィオで取り組んでる新しいプロジェクトに深く関わっている身だしさ。名声あるクラブ、フロレンティーノ・ペレスのような会長に注目されるってのは名誉なことだよ。」

 

<いちいち否定>

レアル・マドリードは、スペイン代表FWラウール・ゴンザレスが、2500万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドに移籍する、との噂を否定。

フロレンティーノ・ペレス会長 「それは単なる噂だろう。ラウールは向こう10年間のレアルのキャプテンなんだからね。」

 

<カネ無しローマ>

アヤックスからセルタにレンタルされていたエジプト代表FWアーメド“ミド”ホッサムを狙うASローマだが、キャッシュの無いっぷりがネックで取り逃がしそう。

クリストフ・エンロタイ代理人 「ローマの財政状況はなかなか深刻です。何といっても現金がないんでしょうね。ミドを買えないがために、1年目レンタルのオファーを出してみて、アヤックスにあっさり断られたらしいんです。」

 

<保留中>

インター・ミラノが、キエーボのブラジル人MFルチアーノ、アヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴの獲得が確実、との報道にちょっと待った状態。本人はすっかりその気だが。

マッシモ・モラッティ会長 「まだ決まった、とはとても言えないな。交渉が成立したなんて、何を根拠に言ってるんだか分からんが、私の知る限りは誤りだ。」

ルチアーノ 「クレスポやヴィエリと一緒にプレー出来るなんて、ボクはベッカムよりもラッキーだよ。彼らにクロスを送れるのは大きな喜びさ。彼らならボクはパスを出すだけで、後は決めてくれんだから。」

 

<必要ないと>

バルセロナは、ラツィオからレンタルしていたスペイン代表MFガイツカ・メンディエタを、“買い取る気はサラサラござらん”とばかりに返品する模様。そのついでに、アルゼンチン代表MFファン・ロマン・リケルメについても、イタリアのどこかに送り込めないかと企てているらしい。可能性があるのは、ヴァレンシアのアルゼンチン代表MFパブロ・アイマールとのトレードだとか。

 

<修行ついでに>

セグンダから1シーズンでの帰還を果たしたレアル・サラゴサが、リヴァプールのチェコ代表FWミラン・バロシュをレンタルで獲得することを希望。ジェラール・ウリエ監督としても修行をさせることには前向きらしい。

 

<久々インテル>

パルマの元フランス代表MFサブリ・ラムーシに、インター・ミラノの元イタリアU−21代表MFドメニコ・モルフェオとのトレードの噂が出ている。こんなん決まったら、ペッロッタ周辺がとてもややこしくなるわけで…。

 

<でも心の故郷はアトレティコ>

ラツィオのルカ・バラルディ・ディレクターが、元アルゼンチン代表MFディエゴ・シメオネと、イタリア代表MFステファーノ・フィオーレの残留を明言。フィオーレにはユヴェントスへの移籍、シメオネにはアトレティコ・マドリードへの復帰が噂されていた。

バラルディ・ディレクター 「フィオーレは代えの利かない最高のプレーヤーだし、必ず残ってもらう。マンチーニも凄く気に入ってるんだよ。同じことはシメオネにも言えるわけで、彼がウチのチームスピリットを成していると行っても過言ではないし、来シーズンに向けても彼を欠くことなど想像できないね。」

 

<ライバルとは>

そのバラルディ・ディレクターが、うっかり口を滑らせた、イタリア代表FWベルナルド・コッラーディのASローマへの放出話に関連して。ちなみに、パルマのルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥについては、獲得に乗り出すかどうかは微妙な感じ。

バラルディ・ディレクター 「コッラーディがローマに行くことがあるかもと言ったのは、北のクラブに勝つためなら、ライバルであっても両者の利益になることはするべきだ、ということの例えのつもりで、事実としてそういう話があるわけではない。ムトゥについて言うと、今の状況ではそうむやみに投資をするわけには行かないんだ。メンディエタが売れるようなことでもあれば、話は別だがね。」

コッラーディ 「自分を放出するように頼んだことなんてないよ。バラルディだって、どうしてボクがまだ新契約にサインしないのかはよく分かってるしね。」

 

<仮契約だが>

フェネルバフチェのトルコ代表GKリュストゥ・レクベルは、バルセロナへの移籍がほぼ決定してます。

リュストゥ 「来シーズンはバルセロナのプレーヤーになっているはずさ。延長のオプション付きの4年契約、っていう仮契約書にサインをしたんだ。それが有効になるのは、コンフェデレーションズカップが終わってからだね。バルサに行くってのは大きなチャンスで、国を代表する気持ちで頑張りたいね。」

 

<全く進歩の無い>

バルセロナのオランダ代表FWパトリック・クライファートは、恒例のゴネゴネを開始。

サンドロ・ロセル副会長 「クライファートに関しての決断は既に下しているが、代理人と話さないことにはどうにもならんこともあってね。サラリーを減らしたらどうなるかは、なかなか微妙な問題なんだ。」

アイトール・ベギリスタイン“チキ”・ディレクター 「彼には残ってもらいたいし、代理人にもそういう話をするつもりだ。互いに尊重すべき契約があるのは分かっているが、気になる条項があるのも確かなわけで、早いところ合意にこぎ着けたいね。」

クライファート 「サラリーが減るとなると、それは大問題だ。困るのは彼らのほうだと思うけどね。」

 

<高騰中>

コンフェデのブラジル戦のゴールで値段も一段と上がった、マジョルカのカメルーン代表FWサミュエル・エトーは、本人としてはリヴァプールに行きたいものの、パルマとヴァレンシアにも追い掛け回されているらしい。

エトー 「今年こそビッグクラブに行くんだ、って心に決めてるんだ。マジョルカもボクの気持ちを分かってくれていて、ボクのために交渉をしてくれているよ。イングランドからは2つほどオファーがあるけど、それが実現するかどうかはクラブ次第だね。マイケル・オーウェンとボクでコンビを組んだら、誰にも止められない自信はあるよ。ボクのゴールとパスでファンを喜ばせたいね。」

 

<代役>

レアル・マドリードからレンタルしていた元スペイン代表DFイバン・カンポがあっさりと帰国していったボルトンは、今度はインター・ミラノのウルグアイ代表DFゴンサロ・ソロンドの獲得を検討中。

 

<ケチるなって>

ブラックバーンは、パルマからレンタルしていたスロバキア代表DFヴラスティラフ・グレスコの買い取りについて、クラブとの合意には達したものの、本人との契約成立に苦心している模様。要するに、パルマ時代よりも安いサラリーを提示したってことらしく。

 

<再開:流浪のストライカー編>

しばらくお休みしていた、インター・ミラノの決意表明シリーズ。今日の当番は、シエラレオネ代表FWモハメド・カロン。

カロン 「夢はシーズンに20とか25ゴール決めることなんだ。レギュラーの確保すら大変な強豪チームにいると、それもなかなか難しいことは良く分かってるけどさ。ボクは14年間もインテルのファンだけど、このチームをまとめるのにクーペル以上の存在はいないと思うよ。」

 

 

2003/06/25

 

<速攻で決まったな>

レアル・マドリードの新監督に、マンチェスター・ユナイテッドのカルロス・ケイロス・アシスタントが就任。水曜の午前中にホルヘ・バルダーノ・ディレクターと交渉するなり、首をタテに振りまくっていた模様。

ケイロス新監督 「私の役目は、会長をはじめ役員のみんなが推し進めてきたプロジェクトを継続していくことだ。ここは世界で最も有名なフットボールクラブであり、フットボールの歴史を刻んできたクラブさ。ファンの期待に是非とも応えたいね。ファーガソンやデル・ボスケなんかと比べられることになるけど、それを恐れてはいないし、彼らの存在にかき立てられる部分もあるからね。」

 

<やっと獲れた>

トットナム・ホットスパーが、FCポルトのポルトガル代表FWエウデル・ポスティガを獲得。移籍金は625万ポンドだが、本人の出場数、クラブの成績などに応じて、825万ポンドまで上積みされる仕組み。

グレン・ホドル監督 「若くして自分の才能を証明しているし、ゴール前で高いクオリティを発揮できる。みんな彼を見るのが楽しみになると思うよ。」

 

<完済>

ユヴェントスが、ヴェローナとの共同保有だったイタリア代表MFマウロ・ヘルマン・カモラネーシの残り半分のパスを450万ユーロ+ユースのプレーヤーひとり、ピアチェンツァと共同保有していた元イタリアU-21代表MFエンツォ・マレスカの残り半分のパスを300万ユーロで購入。

 

<調子に乗っちゃった>

レアル・マドリードからボルトンにレンタル移籍し、やっとフォームを取り戻しつつあった元スペイン代表DFイバン・カンポが、監督の交代ですっかりレギュラー気取りでマドリードに戻ることにしたらしい。

ボルトンのサム・アラーダイス監督 「イバンは代理人に交渉を任せてマドリードに帰っちまったよ。残念なことに話はまとまらなかったんで、オファーを取り下げることにしたよ。彼を再生したのはボルトンだと思っていただけに、本当に残念だ。最初は苦労してたみたいだが、だんだん慣れたようだったね。仕方が無いから他を探すよ。」

 

<サインするです、サイン。>

条件が気に入らないんだかなんだか分からんが、ひとまず提示された新契約を前にゴネていたチェルシーのフランス代表DFウィリアム・ギャラは、どうやら新契約にサインする模様。

パペ・ディウフ代理人 「条件面では合意に至りました。コンフェデが終わり次第サインすることになるでしょう。」

 

<そういう季節>

スペイン代表MFホアキン・サンチェスの契約延長の話し合いに臨んだベティスのマヌエル・ルイス・デ・ロペラ会長は、“ゼロを倍にしたってゼロ”と言い放たれ、プッツン。“ロシアでもトルコでも送り込んでやる”と言い返し、話し合いはめでたく決裂した模様。

デ・ロペラ会長 「ヤツを売る気はサラサラない。オファーだって出したんだ。右サイドに誰を補強するか、今から楽しみだね。いい人材がいればじゃんじゃん投資するよ。まったくあの小僧ときたら、生意気ぬかしおって。5000万ペセタを2倍にしたらどうなる?1億ペセタだろうに。一体どこの誰がそれだけの金を貰って文句を言ってられるんだ?」

ホアキン 「ボクは自分の期待を込めてああいう言い方をしたんだ。あれじゃ会長も怒ると思ったけど、本当にそうなっちゃったな。別にこっちだって、会長の言う通りの条件にそのままサインする必要は感じないね。だからボクも意見を言ったんだけど、こんなにすぐにキレるとは思わなかったよ。でも、これ以上いざこざに巻き込まれるのはゴメンだね。会長だってボクがクラブに残りたがってることくらい分かってるでしょ。」

 

<開幕ゆっくり目>

バルセロナのオランダ代表FWパトリック・クライファートが、セルタ戦での暴力行為により、4ゲームのサスペンションとなった模様。ちなみに、シーズンは終わってしまったため、適用は来シーズンの開幕から。

 

<他を当たりました>

トットナム・ホットスパーが、デポルティボ・ラ・コルーニャからマジョルカにレンタル移籍していた、ウルグアイ代表FWウォルター・パンディアーニの獲得に乗り出し、金額面でも合意していたものの、支払方法でポシャってしまった模様。

デポルのレインドロ会長 「パンディアーニには、海外からのものを含めていくつかのオファーがありました。中でもスパーズのものは条件も良かったのですが、支払方法が我々の要望にそぐうものではなかったんです。」

 

<部長>

アルゼンチン代表MFファン・パブロ・ソリンを完全獲得したいバルセロナは、800万ユーロというクルゼイロの要求にはとても応えられないため、ベンフィカに貸すことくらいしか出来なかった元ブラジル代表FWジェオバンニを付けて金銭負担を軽くする、という魂胆らしい。

 

<無かったことに>

FCバーゼルからアトレティコ・マドリードへの移籍が決まった、と思われていたスイス代表MFハカン・ヤキンは、結局クラブ同士の話し合いがサッパリ進まず、ひとまずスイスに戻った模様。

ヤキン 「多分バーゼルに残ることになった。今の契約だって悪くないしね。月曜日にバーゼルのトレーニングに出れば、ほぼ確実だね。」

 

<キャッシュは入ったのか?>

財政状況が好転したのかよく分からんが、1億1000万ユーロの資金を調達し、クラブが再建されたと思い込んでいるラツィオが、ウディネーゼから一気に3人のプレーヤーを獲得した模様。3人とは、チリ代表MFダヴィド・ピサロ、デンマーク代表MFマルティン・ヨルゲンセン、ブラジル人MFアルベルトで、ピサロとヨルゲンセンは買い取り、アルベルトは1年間のレンタルとなっている。カネをもう使い込むのかと思いきや、代わりにウディネーゼに送り込まれるのは、800万ユーロのキャッシュと、元イタリア代表MFファビオ・リヴェラーニ、アルゼンチン代表MFルーカス・カストロマン。ちなみに、懸案のセルビア・モンテネグロ代表MFデヤン・スタンコビッチ、オランダ代表DFヤープ・スタムも残留の方向。

ルカ・バラルディ・ディレクター 「スタムとスタンコビッチは、我々のチームの骨格となる存在だ。彼らを売る気はないよ。幹部会でも決まっていることだし、彼らが残ると確信しているからこう言ってるんだ。5つほどのクラブが、毎日ひっきりなしにスタムのことを訊いて来るんだ。本人とも話したが、サラリーがキチンと払い込まれさえすれば、彼も家族もハッピーなんだよ。」

 

<で、決まりました>

ドイツに渡っていたASローマのフランコ・バルディーニ・ディレクターが、レヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオを1450万ユーロで獲得することを決めてきた模様。本人との話し合いはこれから。

 

<確定>

キエーボのブラジル人MFルチアーノのインター・ミラノへの移籍が確定。明日にも発表される見込み。

アンドレア・ペトリン代理人 「今日はまだ正式な発表はない。しかし、もう何も問題はありません。今週中にインテル入りを発表します。」

 

<放っておいてくれ>

レアル・マドリードのポルトガル代表MFルイス・フィーゴは、レアルを出る気はない、という意志をあらためて表明。特にインテル方面に強く伝えたいらしい。

フィーゴ 「先のことはもう決めるよ。レアルとの契約もあるし、それを尊重するつもりだ。うわさ話に応えて言うべきことは、それくらいしかないね。ベッカムのようなプレーヤーの獲得の恩恵は、みんなにあると思うよ。彼は、俺がやって来た時と同じように、みんなに歓迎されるはずさ。チームに素晴らしいハーモニーを生み出すだろうし、これはもう毎年のことだからね。」

 

<監督ではなく>

フランク・ライカールトの監督就任に伴って、バルセロナへの移籍が噂されていたACミランのマヌエル・ルイ・コスタだが、ミランのアドリアーノ・ガリアーニ副会長が“売らん”のひとこと。

ガリアーニ副会長 「ルイ・コスタはアンタッチャブルな存在なんだよ。」

 

<矢継ぎ早>

イタリア代表MFクリスティアン・ドニの獲得を発表したサンプドリアは、続けてACミランの元イタリアU-21代表MFマッシモ・ドナーティ、パルマのDFアイモ・ディアナのレンタルでの獲得、日本からの柳沢に加え、ユヴェントスのイタリア代表MFクリスティアン・ゼノーニの獲得も発表。いずれもレンタルだが、柳沢には200万ユーロでの買い取りオプションが付いている。

 

<パルマの胸クソ>

キエーボのイタリア代表MFシモーネ・ペッロッタは、やはり本人の希望通りインター・ミラノへの移籍が有力なものの、動きがあるのは他ばかりで、肝心のインテルはまだオファーを出していない模様。

ジュゼッペ・ボッツォ代理人 「インテルはシモーネに強い関心を持っているようですよ。合意に至るまでにはまだ時間が掛かるでしょうがね。パルマからもオファーはありましたが、向こうの条件にはキエーボに必要のないプレーヤーが含まれていました。ローマについては、オファー自体がレンタルでしたから、お話になりません。シモーネはもうそういうプレーヤーではありませんから。」

 

<いっそサンプに戻れ>

ここのところ“いつかまたイタリーに”が口癖のマンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ヴェロンを巡る状況を、代理人が整理してコメント。

フェルナンド・イタルゴ代理人 「ヴェロンがユナイテッドを出たい、と言っているわけではありませんよ。彼はイングランドでハッピーに暮らしていますし、残り3年の契約も全うするつもりです。彼が出ることがあるとすれば、それはクラブが彼へのオファーを受け入れた時ですね。そんなことがあって、そのオファーがヴェロンにとっても喜べるものであれば、初めて交渉になるわけですよ。7月8日にはもうトレーニングを始めるようですし、そんなことは無いと思いますがね。」

 

<まぁ、ネタやから>

沸騰したASローマのフランシスコ・センシ会長のコメントを聞いて、登場人物の皆さんが、こぞって感想を発表。

ファビオ・カペッロ監督 「今は何もコメントする気はないよ。少なくともレアルに戻る気なんてサラサラない、ということだけは言っておこう。確かにあそこには良い思い出があるが、それはそれ、関係ないよ。」

気持ちはアンコナのカルロ・マッツォーネ 「センシとワシは互いに尊重し合っているが、ヤツはいつも大げさな男でね。何の約束もしてないし、ワシゃ今週中にはアンコナに話をしに行くつもりだよ。もう若くないし、最高の気分で仕事を出来るところに行かせてくれい。」

デルベッキオの代理人、クラウディオ・パスカリン 「マルコとも話をして、この件についてはコメントをしないことにしました。まぁ、言いたいことを言って、さぞかしスッキリしたことでしょう。」

正気に戻ったセンシ会長 「私のコメントはちょっとした皮肉で、わざと矛盾させてるんだ。カペッロについては、レアルに欲しがられるくらいだから、今でも素晴らしい監督なんだ、という証明のつもりで言ったし、見ていれば分かるだろうが、彼はこの先2年間も監督の座に留まる、と約束するよ。」

 

<おカネが無くて>

相思相愛と思われていたアヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴのインター・ミラノへの移籍話、どうにもインテルにおカネが足りず、暗礁にやや乗り上げ状態。

キヴの代理人、ベカリ氏 「状況は簡単ではありませんね。インテルにはキャッシュが無いんですよ。アヤックスの要求は1900万ユーロで、それ以上は下げるつもりはありません。インテルからは、あと2週間ほど待ってくれ、と言われてるんです。もちろん、残留の可能性が無いわけではありません。彼もアムステルダムが気に入ってますし、彼はアヤックスのキャプテンで、しかもチャンピオンズリーグにも出られる。もう1年クーマンとやって、一緒に出る、という考えも出来ますよね。」

 

<触手触手>

ポルトガル代表FWエウデル・ポスティガをトットナム・ホットスパーに、同じくポルトガル代表MFヌーノ・カプーショをグラスゴー・レンジャースに放出したFCポルトは、その分の補強として、セルタの南アフリカ代表FWベネディクト・マッカーシー、インター・ミラノのポルトガル代表MFセルジオ・コンセイソンを検討している模様。

 

<欲しければそれなりに>

レヴァークーゼンが、ASローマに狙われていると思われるブラジル代表DFルシオに、2000万ユーロの値札を貼り付けた模様。

レイナー・カルムンド・ディレクター 「交渉をしているのは事実だが、まだ結論には至っていない。何日かすれば状況もスッキリしてくるだろうが、妥協点は2000万ユーロの線だろう。」

ルシオ 「ローマは偉大なチームだし、あそこにいけるならボクはハッピーだよ。たとえチャンピオンズリーグには出られないにしても、プレーヤーとして向上できると思うんだ。トッティ、エメルソン、モンテーラ…。素晴らしいメンバーじゃないか。アウダイールの後継者として期待されるのは良く分かるけど、彼はボクのキャリアを通じてのお手本なんだ。だからすぐ慣れると思うよ。」

 

 

2003/06/24

 

<優勝でもサックじゃな>

リーガのタイトルをもぎ取った翌日にサックされるという憂き目に遭った、レアル・マドリードのビセンテ・デル・ボスケ監督。現在のところ、後任候補はマンチェスター・ユナイテッドのカルロス・ケイロス・アシスタント。

デル・ボスケ前監督 「バルダーノとはついに友情が生まれることはなかった。チーム全体をコントロールしていたのは彼で、仲間とはいえ彼の言う通りにすることも多かったよ。ソラーリやモリエンテスを放出しようとしていたことなんかがその典型さ。私は傷ついたりなんかしてはいないし、ひと月半前に会長と話したときも、いつも通りのナイスガイだった。彼とは何も悪い感情はないし、衝突したこともないんだ。まずはバルダーノと話をしたよ。私のサックを決めたのは、要するに彼なんだからね。チームの方向性を変えたい、なんて言ってたが、それだけでもない気がするんだ。まぁ、ひとつのサイクルが終わった、という言い方をするあたり、最低限のデリケートさは持っているんだろうがね。決定に文句をつける立場ではないが、何もタイトルを獲った翌日でなくとも、もっと前に伝えてくれても良かったと思う。彼らだって私がレアルを守ってきたことを分かってるはずだろう。」

フロレンティーノ・ペレス会長 「レアル・マドリードではあらゆることについて、要求は最高レベルだ。何らかの決定を下すにしても、感情的になってはならないんだ。感情は時としてプロフェッショナリズムの邪魔になることもあるからね。誰もがデル・ボスケを愛していたし、彼はこれまで常にレアルと共に歩んできたしね。みんなの心には、これからも残り続けるだろう。今回は、デル・ボスケをサックするかどうかが問題なのではなかった。単に新しい人間を連れて来る必要を感じた、ということだ。後任は名前よりも、戦術や技術の面で優れた、若い人間を考えている。ケイロスは我々が興味を持っているひとりだ。彼のようなプロフィールを求めているのは確かだよ。」

アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督 「私は100%、来シーズンもアーセナルに留まる。マドリードに行くために、アーセナルを辞めるということはないよ。これまでのキャリアで契約を破ったことはないし、今もそうするつもりはない。アーセナルとの契約は2年残ってるんだ。」

ユナイテッドのカルロス・ケイロス・アシスタント 「近いうちに大きな決断をすることになるだろう。推測について話すのは好きではないけど、レアルの監督を務めるというのが、大きなチャレンジであることは間違いないよ。」

 

<驚き>

ビセンテ・デル・ボスケ監督のサックには、レアル・マドリードのブラジル代表FWロナウドも驚きの様子。次の監督に干されたりして…。

ロナウド 「ビックリしたよ。まだ監督と話をしてないけど、ゆっくりそうする時間を持つよ。トレーニングもゲームにしても、彼には色々とお世話になったんだ。本当に悲しいね。」

ジェレミ・ヌジタップ 「デル・ボスケとの契約を更新しなかったってのは幹部の判断だし、ボクにはどうすることも出来ないことさ。自分としては契約は2年残ってるし、それをしっかりと全うしたいね。まずは誰が新しい監督になるかだけど、ボク自身にも自分の力を証明するための、新しいチャンスがあることを祈ってるんだ。」

 

<出とくかな>

いよいよあぶれてしまいそうな、レアル・マドリードのスペイン代表MFホセ・マリア・グティは、移籍を真剣に検討中。

グティ 「何日かかけて、しっかり考えるよ。今は契約もあるけど、クラブの方の考えもあると思う。最後は自分で決めるべきなんだけどね。ファンのみんなの愛情は本当に特別なものだし、決して忘れはしないさ。自分、そしてクラブにとって最善の選択をしたいね。出て行かなきゃいけないなら、そうするまでさ。」

 

<ゴリ押し>

ケイロスを持っていかれそうなマンチェスター・ユナイテッドが狙う、パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWロナウヂーニョについて、兄でもアルある代理人がコメント。

ロベルト・アシス代理人 「ロナウヂーニョは今夜パリに帰ってきます。コンフェデでブラジルは敗退してしまいましたからね。ブラジルが敗れたわけですから、これまでに申し上げた通り、交渉を始めます。あしたパリSGの会長に会いますよ。金曜日まではパリでの話し合いになるでしょうね。」

 

<冴えない>

誰を狙っても獲れないトットナム・ホットスパーは、FCポルトのポルトガル代表FWエウデル・ポスティガの獲得に乗り出している模様。

スパーズの声明 「クラブは現在UEFAカップチャンピオンのFCポルトと、ポルトガル代表のストライカーであるエウデル・ポスティガの獲得について交渉中です。話し合いがまとまり次第、詳しい情報をお伝えします。」

 

<逃亡希望>

リヴァプールが獲得に乗り出しているといわれる、レヴァークーゼンのトルコ代表MFイルディレイ・バストゥルクがうわさについてコメント。

バストゥルク 「噂があるのは知ってるよ。レヴァークーゼンとは契約が1年残ってるけど、リヴァプールは偉大なクラブさ。話があるのなら行かない手はないよ。イングランドのクラブとは良いゲームになるから、自分もいつかは行きたいと思ってたんだ。ボクが注目されたのはチャンピオンズリーグでファイナルまで行って、それまでにアーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドなんかと対戦してるからだろうね。」

 

<決定です>

セリエBに降格するアタランタのキャプテンでイタリア代表MFのクリスティアン・ドニは、サンプドリアへの移籍が決定した。移籍金は500万ユーロ程度と見られている。ちなみに、鹿島アントラーズの日本代表FW柳沢敦の獲得発表は、25日の午前中の予定。

 

<早よ別れい>

ASローマのフランシスコ・センシ会長は、ファビオ・カペッロ監督が空位となったレアル・マドリードの監督になる可能性があるのかと訊ねられ、あっさりダムが決壊。カペッロ・バッシングを開始。ちなみに、カペッロには年俸430万ユーロの契約が2005年まで残っている。ええと、本当にルシオ獲ったの?

センシ会長 「そうなってくれれば私は大喜びだよ。いずれにしても次のシーズンで我々の関係も終わりだ。契約延長の話を持っていったのにあっさり蹴りおってな。来年になっても状況も掴めずにクラブに居座るなら、残りのサラリーを支払ってでも追い出してやる。そうなれば、いつも話をしているマッツォーネを監督に招くさ。ここまで獲得したのはルシオ、ヴェネチアのマンチーニ、そしてダクールだ。あとは役に立たないデルベッキオを放出して、新しいフォワードを取るつもりだ。」

レヴァークーゼンのウリ・ドスト広報 「ASローマがルシオに興味を持っていることは事実ですが、何も決まったことなどありません。監督とは何名か放出しなければならないという話もしていますが、それがルシオでないことは確かですよ。」

 

<天王山>

9月6日に予定される、EURO2004予選第9組の大一番、イタリア vs ウェールズのカードは現地時間21時キックオフで、サン・シーロにて行われることになった。ちなみに、その4日後はアウェーのベオグラードでセルビア・モンテネグロとのゲームが続く日程。

 

<電話攻撃か>

ラツィオ退団が濃厚なオランダ代表DFヤープ・スタムに、一番のお近付きなのはインター・ミラノ。引き止めるラツィオは、もうマンチーニの電話攻撃しか作戦が残っていないらしい。

スタムの代理人、ヒンケル氏 「マンチーニはしょっちゅうスタムに電話をして、“残ってくれ”って言ってるらしいですよ。しかし、スタムの気持ちは簡単です。単に余計なことを抜きに2年間プレーに集中できる場が欲しいだけなんです。」

 

<最終段階>

降格するアタランタのイタリア代表MFルチアーノ・ザウーリは、パルマへの移籍が有力となっている模様。

 

<結局キープね>

パスを半分所有するイタリア代表MFマウロ・ヘルマン・カモラネーシについて、あやふやな態度を続けていたユヴェントスだが、キープするためにパスの残りの半分を持つヴェローナとの話し合いを再開する模様。ちなみに、噂されたウディネーゼのチリ代表MFダヴィド・ピサロの獲得にはあまり熱心ではない様子。

ユーベのアントニオ・ジラウド・ディレクター 「マウロは今シーズンよくやってくれたプレーヤーだし、我々としてもキープしたいと思っている。なんとか合意にこぎつけたいね。トマソンの件は、モッジに聞いてくれ。」

ヴェローナのジャンバティスタ・パストレッロ会長 「我慢強く話し合う必要があるが、彼がユーベに残れるようにしてやりたいと思っている。」

ウディネーゼのピエパオロ・マリーノ・ディレクター 「ユーベよりは、ラツィオの方が可能性があるよ。」

 

<延長>

色々とゴネたせいか話し合いが長引いていた、パルマの元フランス代表DFマルタン・ジェトゥーのフルハムへのレンタル期間延長が決まった模様。

フルハムの声明 「フルハムFCは、マルタン・ジェトゥーのパルマからのレンタル期間延長について、合意に達しました。本人とは合意に達していますので、今週中には契約を締結できるでしょう。」

フルハムのブルース・ランガム・ディレクター 「マルタンにとっては、膝のケガで始まって難しいシーズンだったと思うが、最後はインパクトを残してくれていたと思う。初めてのプレミアシップの舞台でこれだけの結果も残したし、フィジカルな面での対応も申し分なかった。30ゲーム出たんだし大したモンだよ。彼をもう1年確保できたのは嬉しいね。」

 

 

2003/06/23

 

<コンフェデレーションズカップ グループB・第3節:ブラジル敗退>

ブラジル(4) 2−2 トルコ(4)
(得点/ブラジル:23' アドリアーノ、94' アレックス /トルコ:52' ゴクデニズ、80' オカン・イルマズ)

ブラジル
 GK: ヂダ
 DF: マウリーニョ、ルシオ、ジュアン、ジウベルト(72' クレーベル)
 MF: クレーベルソン、エメルソン、リカルジーニョ(64' アレックス)、ロナウヂーニョ(95'=退場)
 FW: アドリアーノ、イラン(61' ジウ)

アメリカ(1) 0−0 カメルーン(7)

 

<別のオランダ色>

バルセロナの新監督に、オランダ代表やスパルタの監督を務めていたフランク・ライカールトが就任することになった。契約は2005年までで、その後の延長オプション付き。また、オランダ代表DFフランク・デ・ブールは退団、同じくオランダ代表MFフィリップ・コクについては1年間の延長となる見込み。

ライカールト新監督 「ここにやってくることが出来て嬉しい。素晴らしいクラブだし、チャンスを誇らしく思うよ。決めることはまだまだこれからだけど、ここで来る日も来る日もスタッフと一緒に頑張るつもりだよ。」

アイトール・ベギリスタイン“チキ”・ディレクター 「アンティッチはヨーロッパの舞台に出る、という目標を達成してくれたが、我々としては新たな監督が必要だと考えていたんだ。」

ラドミール・アンティッチ監督 「クラブに残留できるだけの結果は残したと思う。クラブの決断が私の思うようにならなかっただけの話で、受け入れなければね。」

クラブの声明 「バルセロナは、フランク・デ・ブールと契約の更新で合意に達することが出来ませんでした。4年半の在籍をもって退団し、新たなクラブを探すことになりました。」

ブラックバーンのグレアム・スーネス監督 「フランク・デ・ブールは我々が獲得を検討しているプレーヤーのひとりだ。具体的な動きを考えているところだよ。」

 

<優勝してもダメか>

レアル・マドリードは、ビセンテ・デル・ボスケ監督、キャプテンの元スペイン代表DFフェルナンド・イエロと、契約を延長しないことが判明。現在噂される後任監督の候補は、イングランド代表のスヴェン・ゴラン・エリクソン監督、マンチェスター・ユナイテッドのカルロス・ケイロス・アシスタント、FCポルトのホセ・マリーニョ監督の名前が挙がっている。

広報のコメント 「幹部会は、トップチームのビセンテ・デル・ボスケ監督との契約を延長しないという決断を下しました。チームを今後も発展させていくには変革が必要である、との判断からです。クラブとして、デル・ボスケのこれまでの貢献に感謝の意を表するところです。」

ホルヘ・バルダーノ・ディレクター 「新たなサイクルで、チームとしての組織を変えて行く時期が来ているんだ。我々の仕事は、新たな監督を探すことだが、まだ特定の名前を出すつもりはない。イエロについても決断は難しかった。彼とレアルとのつながりが切れてしまうのだからね。彼に関しての決断もまた、クラブが大きく変わろうとしていることのひとつの象徴なんだ。」

 

<いいよ、ドイツでも>

デポルティボ・ラ・コルーニャのオランダ代表FWロイ・マッカーイは、噂されるバイエルン・ミュンヘンへの移籍について、そこそこ前向きに検討している模様。また、最近言われるバルセロナへの移籍については、代理人が可能性を否定している。

ロブ・ヤンセン代理人 「バイエルンだったら喜んで行くはずですよ。バルサの件は単なる噂ですね。唯一オフィシャルなオファーを出してきているのがバイエルンなわけでして、バルサのオフィシャルな動きについては、なにひとつありませんよ。」

 

<冴えないスパーズ>

デポルティボ・ラ・コルーニャからマジョルカにレンタル移籍していたウルグアイ代表FWウォルター・パンディアーニに、トットナム・ホットスパーがオファーを出していたものの、デポル側の要求を満たすことが出来ず、マジョルカへの完全移籍というのが現実的な解らしい。

パンディアーニ  「イルレタが監督を続けるんなら、プレミアに行くかマジョルカに残るかにするよ。」

 

<まだやれるんで>

トットナム・ホットスパーとの契約が終了し、移籍先を探していた元イングランド代表FWテディ・シェリンガムは、ポーツマスへに移籍が決定。休暇からシェリンガムが戻り次第、契約書にサイン、となる見込み。同じくレヴァークーゼンを退団したクロアチア代表DFボリス・ジヴコビッチも入団が決まった模様。

 

<オレアリーは助けん>

リーズは、アストン・ヴィラから打診のあったイングランド代表GKポール・ロビンソンについて、今の条件では放出する意志がないことを表明。

リーズのジョン・マッケンジー会長 「我々としてはポールをキープしたいところだが、本人次第でもある。アストン・ヴィラがより良い条件を出すか、他のクラブがオファーを出すなら放出の可能性はある。アーセナルも興味を持っていますが、彼は素晴らしいゴールキーパーですし、我々は彼をキープ出来ればハッピーだよ。」

 

<条件を上げよ>

チェルシーのフランス代表DFウィリアム・ギャラは、現在クラブとの契約延長の話を行っているところであるが、条件が不満で、場合によっては退団も辞さない構えだという。デサイーに変なこと吹き込まれてないか?

ギャラ 「これじゃチェルシーにいてもハッピーとは言えないし、残るかどうかはちょっと分からないなぁ。ラニエリとキチンと話をすることが今は一番大事だね。契約が3年残っているとはいえ、このままではサインしないよ。難しい状況だね。もちろん残る可能性もあるけど、今はそうは思えないね。他のオファーがあれば、それも検討するつもりさ。」

 

<決断>

アヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴは、移籍先がインター・ミラノかバルセロナか、という状況になってきている模様。

アンドレア・プレッティ代理人 「プレーヤーの元には、インテルとバルサの同意があります。この2つの名声あるクラブでプレーできる可能性について、本人と話し合っているところです。これまで彼はどっちの方が良いか、については一度も考えてなかったんです。同僚のベカリが言っているように、クラブ間の合意さえ取り付けられれれば、話し合いはすぐにでも終わるでしょうね。」

 

<お互い嫌いで平和>

ASローマとのキエーボのイタリア代表DFニコラ・レグロッターリエ争奪戦に勝った、ユヴェントスのルチアーノ・モッジGMのコメント。

モッジGM 「ローマはキエーボとロクな約束もしてないんだ。ローマには偉大な会長さんがいるが、アタッキング・フットボールを追求するより、本当のチームの強化を考えるべきだろう。口数を減らして、行動を増やせば良いんだ。私がユーベにいる間は、ウチのメンバーの誰一人としてローマみたいなクラブに譲ることはしないよ。」

 

<まだ言うか>

パルマのブラジル代表FWアドリアーノは、パルマ残留が確実に。

アドリアーノ 「パルマとの契約を延長することになるよ。もう1年パルマに残るのが、自分のキャリアアップの上でも大きいと思うね。」

 

<渋めだな>

セリエAに復帰してくるサンプドリアが狙うのは、アタランタのイタリア代表MFクリスティアン・ドニ、インター・ミラノのシエラレオネ代表FWモハメド・カロン、鹿島アントラーズの日本代表FW柳沢敦、と言われていたが、ここにきてまず獲得が決まったのは、パルマからレッジーナにレンタル移籍していたDFアイモ・ディアナとなりそう。

 

<意味が分からん>

ユヴェントスのイタリア代表FWマルコ・ディ・バイオとACミランのデンマーク代表FWヨン・ダール・トマソンの交換トレードが噂されている。背の高いFWの欲しいユヴェントスから持ちかけた話らしく、他の選択肢としては、元イタリアU-21代表MFエンツォ・マレスカ、ウルグアイ代表FWマルセロ・サラジェタ、イタリア代表DFマルク・ユリアーノといったところを用意しているらしい。

 

<やめれ>

マンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ヴェロンのインター・ミラノへの移籍の噂は、思いのほか息が長い様子。インテルが交換要員としてウルグアイ代表FWアルバロ・レコバを提示するとかしないとか…。

フェルナンド・イタルゴ代理人 「私が言えることは、セバスティアンはインテルに行きたがるかもしれませんが、現実には何の交渉も行われてはいないということです。今のところインテルの方が彼を追いかけているわけですが、状況としてはそれだけのことです。」

ヴェロン 「インテルやユーベがボクを狙ってる、って話は嬉しいよ。代理人には何の話も来てないみたいだけど、いつかはイタリアに戻る日が来ると思う。偉大なプレーヤーであれば、偉大なクラブであっても家のように感じることが出来るはずさ。リッピでもクーペルでも、上手くやっていけると思うし、俺を獲るってのは良い選択なんじゃないかな。」

 

<合宿はありますか?>

ペルージャの元ブラジル代表DFゼ・マリアが、噂されるASローマへの移籍について。一応ラツィオも狙ってます。

ゼ・マリア 「ローマに行ってカフーの穴を埋めるだなんて、最高の名誉だよ。そんな話があるなら、チームの一員になるためにすぐにでもローマに飛んでってサインをするよ。今シーズンのローマは結果を残すことが出来なかったけど、あれだけのプレーヤーが揃ってるんだ、そう簡単にはやられないよ。」

 

<ベッペと一緒>

元イタリア代表FWジュゼッペ・シニョーリの残留を喜んだボローニャのアルゼンチン代表FWフリオ・クルスが、大喜びでボローニャ残留を表明。ラツィオ、ASローマ、ユヴェントスが獲得に動いている。

クルス 「ベッペが残ってくれるのが嬉しくてね。彼、ボク、クラブ、そしてティフォージにとっても大ニュースだったよ。ボクは常にボローニャでプレーすることを考えている。ここでプレーできるのは凄くハッピーだし、去ることになったら凄く悲しいよ。」

 

<夢は夢のまま>

ASローマ移籍の夢をっていたオーゼールのフランス代表DFフィリップ・メセは、現実的な代理人のせいでその夢も台無しらしい。

オリヴィエ・ジョアヌー代理人 「メセはどこかのクラブに行くためにオーゼールを出て行く、と言ったわけではありません。たとえ彼がクラブを相手取った訴訟を起こしている途中であっても、オーゼールのプレーヤーであることには変わりはありませんし、そうあり続けるでしょう。」

 

<爺様のために>

アンコナが、セリエA昇格に貢献したルイジ・シモーニ監督をサックするという暴挙に出た模様。その後ろに控えるのは、ブレッシャを退団したカルロ・マッツォーネ。

エルマンノ・ピエローニ会長 「マッツォーネこそ我々が欲しい監督だ。連れて来られれば嬉しいが、そう簡単ではないだろう。まだ会ってもいないが、近いうちに我々のプロジェクトを、彼が確信を持って受け入れてくれる時が来ると思いたいね。」

シモーニ監督 「こんな決断があるとはね。何を言ったらいいんだ?サックされる時はいつもおかしな状況で、いい加減慣れてきたよ。本当にどういう理由なのか。自分には分からないんだよ。誰も何も説明しないし、最後に会長に会ったのは、契約の延長に合意した先週の月曜日だからね。街のみんなと昇格を喜び合ったばかりだし、こんな形でクラブを去るのは残念だ。」

 

 

2003/06/22

 

<リーガエスパニョーラ 最終節A:ちぇっ。>

 

2003/06/22 

 Mat  Pts
 1  レアル・マドリード 38 78
 2  レアル・ソシエダ 38 76
 3  デポルティボ・ラ・コルーニャ  38 72
 4  セルタ 38 61
 5  ヴァレンシア 38 60
 6  バルセロナ 38 56
 7  アスレティック・ビルバオ 38 55
 8  ベティス 38 54

CLレアル・マドリード、レアル・ソシエダ、デポルティボ・ラ・コルーニャ(予備戦から)、セルタ(予備戦から)
UEFAヴァレンシア、バルセロナ
2部降格
レクレアティボ、アラベス、ラージョ・バジェカーノ
1部昇格
ムルシア、サラゴサ、アルバセーテ
得点王
ロイ・マッカーイ(デポルティボ・ラ・コルーニャ):29ゴール

 

レアル・ソシエダ 3−0 アトレティコ・マドリード
コバチェビッチ 51'
デ・ペドロ 55'
ニハト 73'
 
ヴェスターフェルト
ロペス・レカルテ
クヴァルメ
ハウレギ
ボリス
シャビ・アロンソ
アランブル
カルピン
(78' タイフン)
デ・ペドロ
(68' ガビロンド)
ニハト
(80' デ・パウラ)
コバチェビッチ
  ブルゴス
オテーロ
コロッチーニ
ガルシア・カルボ
セルジ
アギレラ
モビージャ
ナゴーレ
ルイス・ガルシア
(65' ホルヘ)
ホセ・マリ
フェルナンド・トーレス
(69' ハヴィ・モレノ)

ソシエダのレイノール・ドヌエ監督 「素晴らしいシーズンのひとつになったと思うし、ガッカリはしていないよ。トップにいる間は、このままシーズンをフィニッシュできればと思っていたんだがね。今日もマドリードでのゲームが3−1だと聞いて、手が届かないことが分かった。あのセルタ戦のことは一生忘れないよ。このチームを率いることが出来たのは本当に素晴らしいことだった。ナントでの何シーズンかを考えてもね。このクラブに長く留まりたいよ。ここには素晴らしいプロフェッショナルが揃ってるし、ウチのフットボールは、違いを生み出すのがお金だけではないことを証明できたと思う。」

 

レアル・マドリード 3−1 アスレティック・ビルバオ
(得点/レアル:9',62' ロナウド、45' ロベルト・カルロス /ビルバオ:36' アルキサ)

レアル・マドリード
 GK: カシジャス
 DF: ミチェル・サルガド、イエロ(91' パヴォン)、エルゲラ、ロベルト・カルロス
 MF: マケレレ、グティ、フィーゴ、ジダン(90' ソラーリ)
 FW: ラウール、ロナウド(83' モリエンテス)

レアルのビセンテ・デル・ボスケ監督 「このリーガのタイトルは大きいよ。4敗しかしていないという事実が、我々がタイトルに相応しいことを示していると思う。良いサッカーをした結果として、ポイントを次々と加えていった。もちろん、ソシエダだって素晴らしいシーズンを送っていたし、チャンスはあったかもしれない。ネガティブな面や、キツい時もシーズンの中にはあったが、スペイン、そしてヨーロッパで価値ある結果を残しているわけで、このタイトルは大きな達成だろう。今日のゲームは途中で主導権を失って、ビルバオにやりたいことをやられてしまった。それでもロベルト・カルロスのゴールが大きかったし、チャンスは少ないながらも、ゲームを落ち着かせることが出来たよ。」

 

バルセロナ 2−0 セルタ
(得点/バルセロナ:7' ソリン、51' サヴィオラ)

バルセロナ
 GK: ヴィクトル・バルデス
 DF: ライツィハー、プジョル、フランク・デ・ブール、ソリン(46' モッタ)
 MF: メンディエタ、ガブリ、コク、オフェルマルス(81' ジェラール)
 FW: クライファート、サヴィオラ(77' ダニ)

バルセロナのラドミール・アンティッチ監督 「ここで起こったことは、私とプレーヤーたちにしか分からない。私がバルサにやって来た頃は、ケガ人でロクに使えるプレーヤーがいなかった。最後の最後で、UEFAカップ出場という目的を果たすことが出来た。今はちょっと休ませてもらってもいいかな?本当にキツかったんだよ。楽しいことなんてなかったし、何かが失われていた感じだった。バルサがチャンピオンになるには、ここで一度しっかりとリフレッシュする必要があるよ。今シーズンが上手く行かなかった理由は分かっているんだ。本当に厳しい戦いだった。ライバルたちは、みんな“バルサをセグンダに”で一致団結していたのだからね。」

 

ビジャレアル 1−4 ベティス
(得点/ビジャレアル:13' グアイレ /ベティス:24',55' ダニ、35',76' ホアキン)

ベティス
 GK: プラッツ
 DF: ベンジャミン(46' バレラ)、ベレンゲル、ファニート、ミンゴ
 MF: イト、ダニ(73' カラード)、ホアキン、カピ、デニウソン
 FW: フェルナンド(63' ルイス・フェルナンデス)

 

<コンフェデレーションズカップ グループA・第3節>

日本(3) 0−1 コロンビア(6)
(得点/コロンビア:68' エルナンデス)

日本
 GK: 1 楢崎 正剛
 DF: 22 山田 暢久21 坪井 慶介、17 宮本 恒靖、14 アレックス
 MF: 19 遠藤 保仁(85' 13 奥 大介)、7 中田 英寿、8 小笠原満男(74' 11 松井大輔)
 FW: 20 高原 直泰、9 大久保 嘉人(66' 18 永井雄一郎

日本代表のジーコ監督 「内容は悪くないが、決めるところで決めなければ、ミスからの1点に泣く。これがフットボールの怖さだ。これを教訓にしなければならないよ。」

宮本恒靖 「安全だと思って選択したプレーを狙われてしまった。」

 

フランス(9) 5−0 ニュージーランド(0)
(得点/フランス:17' カポ、21' アンリ、70' シセ、91' ジュリー、93' ピレス)

フランス
 GK: ランドロー
 DF: テュラム、メセ、デサイー、リザラズ
 MF: ヴィルトール(61' ピレス)、ジュリー、ペドレッティ(68' ダボ)、カポ
 FW: シセ、アンリ(85' マルレ)

 

<いつか出ることは確か>

デポルティボ・ラ・コルーニャのオランダ代表FWロイ・マッカーイの行き先は、現在のところはバイエルン・ミュンヘンが有力。ただし、デポル残留という可能性も十分あるものの、契約は残り2年で、更改の意志ナシというのをクラブがどう判断するかだな。

ロイ・マッカーイ 「良い話があるなら、クラブを変えることを考えたいね。代理人のところにはバイエルンから話が来てるらしいよ。でもデポルとの契約上は残り2年はここにいることになってるし、それでも全然問題ないね。いずれにしても、契約を延長する気はもうないんだ。これは本当に良く考えての決断さ。」

アウグスト・レインドロ会長 「彼は売り物ではないし、今の移籍金は5700万ユーロだ。それだけの額を支払う気があるならば、こちらとしても対応を考えたい。」

 

<辞めないのか>

エスパニョールとの最終戦を2−1の勝利で終えたデポルティボ・ラ・コルーニャのハビエル・イルレタ監督のコメント。

イルレタ監督 「先のことについては、もう代理人と話してある。随分忙しいみたいだが、来週にでも会長と話し合っておいて欲しいね。今シーズンは76ポイント欲しかったが、結局72までしか無理だった。それでも悪くないシーズンだったよ。」

 

<花咲かせるだけなんで…>

ベティスは、今シーズンはバルセロナからのレンタルで過ごした元スペイン代表FWアルフォンソ・ペレスの買い戻しに、240万ユーロ掛かる事実に卒倒してしまっているらしい。

ベティスのマヌエル・ルイス・デ・ロペラ会長 「今でもアルフォンソが欲しいのは確かだが、とてもそんな金額は払えんよ。」

 

<名が売れた頃に>

ブラジル戦の決勝ゴールで更に名の売れたマジョルカのカメルーン代表FWサミュエル・エトーに、今度はパルマまで興味を示し始めたらしい。ここの所の人気ぶりはかなりバブリーで、他にヴァレンシア、マンチェスター・ユナイテッド、マルセイユ、リヨンなんか行列中。

 

<行きとうない>

レヴァークーゼンのブラジル代表DFルシオは、噂されるレアル・マドリードへの移籍について、オファーを断ったことを明らかにした。

ルシオ 「マドリードになんか行きたくないね。」

ライナー・カルムント会長 「色んなオファーがクラブには来ているが、本当の価値よりも安いオファーを受ける気はないよ。ルシオへのオファーはその典型だが、8月31日まで時間はあるし、じっくりと検討するまでだ。」

 

<バックアップでいいのか>

ACミランのデンマーク代表DFトーマス・ヘルヴェグは、インター・ミラノへの移籍を検討中。

ヘルヴェグ 「インテルのディレクターと話をしたけど、ボクのポジションのバックアップが薄いって言ってたんだ。悪い話じゃないと思うけど、プレシーズンの前にミランのディレクターとも話をしないとね。もちろん契約を延長することだってあるわけだしさ。イタリア以外からのオファーもあって、そのうちいくつかは興味深いものだから、今のところは今は全て検討中、ってところだね。」

 

<オフの主役>

インター・ミラノのレレ・オリアリ・ディレクターが、メルカートでの動きを整理してコメント。放出候補は、アルゼンチン代表アンドレス・グリエルミンピエトロ、ポルトガル代表MFセルジオ・コンセイソン、イタリア代表MFルイジ・ディ・ビアッジョ、フランス人MFステファン・ダルマ、元イタリアU-21代表FWニコラ・ヴェントーラといったところ。

オリアリ・ディレクター 「クーペル監督が安定感を求めてずっと欲しがっているプレーヤーを4、5人連れて来るつもりだ。名前はプレスの皆さんが書き立ててる通りだが、我々はギッグスをあきらめたわけじゃない、と言っておこう。今でも彼の動向は追っているが、ベッカムのように、はい放出、と言うわけには行かないようで、状況は難しいがね。他にもいくつかのオプションはあって、アヤックス、PSVアイントホーフェン、ヴァレンシア、ラツィオなんかと交渉をしているところだ。ネットワークは広く持っているし、ベストな補強をしたいね。キヴとファン・デル・メイデの場合、問題はアヤックスの要求が現金のみで、交換という考えがないことなんだ。そうなると値段が高すぎるし、向こう何日かのうちに解決策を出したいね。多くのプレーヤーを獲ることになれば、同数、もしくはそれ以上のメンバーを放出することにはなるだろうな。」

 

<冷静な判断を>

ここ数年、ビッグクラブから熱視線を浴び続けるオーゼールのフランス代表DFフィリップ・メセだが、行きたいクラブはマンチェスター・ユナイテッドでもアーセナルでもなく、ASローマらしい。マルケスもそんなことを言ってたが、要するにレギュラーを狙えそうな、ディフェンスの脆いビッグクラブ、ってことでお手軽なんだろう。

メセ 「ローマでのプレーに魅力を感じるね。ダクールが色々と話をしてくれるんだけど、ボクもそんな経験をしたいと思うからね。来シーズンローマでプレー出来たら良いし、自分の力をカルチョに知らしめたいなぁ。ローマが興味を持ってくれてるってだけでも嬉しいけど、ダクールがいるってのが大きいよ。」

 

<あなたも冷静に>

アヤックスのルーマニア代表DFクリスティアン・キヴは、インター・ミラノからオファーがあれば、ものの5分でサインする、というくらいインテルに行きたいらしい。

キブの代理人、ベカリ氏 「我々には、6月25日まで有効の“クーマンが監督になった場合にはバルセロナに行く”という契約がバルセロナとの間にあります。インテルのモラッティ会長は、私の電話番号を持っています。彼とオリアリ・ディレクターと共に話をしたいところですね。クリスティアンはもうアムステルダムに留まるつもりはありませんし、今興味を持ってくれているクラブは、インテル、バルサ、それとプレミアシップのクラブです。インテルとアヤックスは、買い取り価格の値下げの交渉をしているところですが、それがまとまれば、正式な発表なんてすぐに出来ますよ。」

 

<カネだ、カネだ>

ハニ・ヤマニというアラブの王子様とフランスの投資家パトリック・ペリンが、ラツィオの株式の29%を取得する見込みとなっている。すでにイタリアの投資銀行、『Capatalia』のチェザーレ・ジェロンツィ氏と両氏は会談しており、来週にも再度の話し合いが行われる見込み。ラツィオとしては、資金が入ってくれば、パルマのルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥの獲得に乗り出すことになる模様。

 

<年金宣言>

ASローマを退団し、カタール行きが濃厚となっている元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータは現在ドゥバイでバカンス中。

バティストゥータ 「プレッシャーにさらされてきた長いキャリアだったけど、これから先は単純にフットボールをエンジョイしたいね。実際のところはまだどこともサインはしてないけど、カタールでプレーする可能性は高いよ。今年はレンタルでインテルにやって来て、それでもクレスポと一緒にプレーすることがなかったのは信じられないね。交互にケガをしてたから仕方ないのかもしれないけど、これも運命だと思うしかない。互いに尊敬し合っているのに、一緒にプレーする機会がなかったんだからね。監督のクーペルのことも尊敬していたし、良い関係を築けた思っているよ。2001-02シーズンはケガで良い活躍が出来なかったし、それに悩まされた1年だった。今シーズンもスタートは悪くなかったけど、途中でカペッロが戦術を変えて、俺はベンチに入ることが多くなった。インテルに来た時だって、ちょうど慣れて来た頃に足首のケガで、残りの何週間かを棒に振ってしまった。プレーするなら、クラブの名前よりも、チームとして偉大かどうかを考えるね。フィオレンティーナにいた時代は今でも誇りに思っているけど、忘れられないのは1996年にコッパ・イタリアを獲った時だね。チームがフィレンツェに戻ったときには午前3時だったのに、アルテミオ・フランキには4万人のティフォージが待っていたんだからね。ローマでスクデッドも獲れたし、キャリアには満足してるんだ。」

 

 

2003/06/21

 

<リーガエスパニョーラ 最終節@>

デポルティボ・ラ・コルーニャ 2−1 エスパニョール
(得点/デポル:80' ロイ・マッカーイ、82' ルケ /エスパニョール:15' ロジェール)

デポルティボ・ラ・コルーニャ
 GK: ダニ・マージョ
 DF: エクトル、ドナト(44' ジョロビッチ)、アンドラーデ、カプテビージャ
 MF: ドゥシェル、セルヒオ(61' ヴァレロン)、ヴィクトル(37' スカローニ)、アマヴィスカ
 FW: ロイ・マッカーイ、ルケ


セビリア 0−3 ヴァレンシア
(得点/ヴァレンシア:25' アイマール、34'=PK,53' ファン・サンチェス)

ヴァレンシア
 GK: パロップ
 DF: ルヴァイレール(64' ソリアーノ)、ペジェグリーノ(46' デ・ロス・サントス)、アジャラ、ナバーロ
 MF: ルフェテ、マルチェナ、バラハ(68' レドンド)、ボルハ、アイマール
 FW: ファン・サンチェス


マジョルカ 1−0 マラガ
(得点/マジョルカ:90' トゥニ)

ラシン・サンタンデール 2−3 オサスナ
(得点/ラシン:35',90' ハヴィ・ゲレーロ /オサスナ:21' ムニョス、37' ブリト、74' アロイージ)

アラベス 1−1 バジャドリッド
(得点/アラベス:65' パブロ・ゴメス /バジャドリッド:40' アガンソ)

ラージョ・バジェカーノ 0−0 レクレアティボ

 

<コンフェデレーションズカップ グループB・第2節>

ブラジル(3) 1−0 アメリカ(0)
(得点/ブラジル:22' アドリアーノ)

ブラジル
 GK: ヂダ
 DF: ベレッチ(70' モウリーニョ)、ルシオ、ジュアン、クレーベル
 MF: クレーベルソン、エメルソン、リカルジーニョ、アレックス(73' ジウ)
 FW: ロナウヂーニョ、アドリアーノ(89' イラン)


カメルーン
(6) 1−0 トルコ(3)
(得点/カメルーン:90'=PK ジェレミ)

 

<オレンジロード>

バルセロナが、フランク・ライカールトを監督としてくれてくることを考えている模様。何でも、ヨハン・クライフからホアン・ラポルタ新会長にそんなアドバイスがあったらしく。

フィリップ・コク 「彼とは代表で一緒にやったことがあるし、良い話だと思うね。彼にはプレーヤーとしての素晴らしい経験があるし、監督としてもチームにそれを還元できる存在なんだ。」

 

<消去法>

パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWロナウヂーニョは、移籍先をマンチェスター・ユナイテッドかバルセロナに絞っている模様。

ロナウヂーニョ 「これは人生でも最大の選択になるね。2つのクラブに迷ってるところだけど、どちらの最高のオファーだし、正しい選択をしなきゃね。ベッカムの代わりに7番のシャツを着るってのは名誉なことだよね。ユナイテッドは伝統のある偉大なクラブだし、興味を持ってくれている、という事実だけでも誇らしいね。ユナイテッドとの話し合いはポジティブだったけど、決断はコンフェデが終わるまではしないつもりなんだ。」

 

<行かない>

セビリアが興味を持っているマンチェスター・ユナイテッドのウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランだが、移籍のことは全く考えていない模様。

ダニエル・ボロニコフ代理人 「ディエゴはマンチェスター・ユナイテッドにいてハッピーですし、具体的なオファーは何もありません。そもそも彼自身にユナイテッドを出て行く気などありませんよ。より重要な役割を果たし、より長い時間プレーしたいと思っていますし、そのためのポジション争いの用意だって出来ていますから。」

 

<今年は資金少なめ>

アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、噂されるパルマの日本代表MF中田英寿の獲得について、資金的に難しい、とのコメント。

ヴェンゲル監督 「ナカタとサインをするのは不可能だろう。アーセナルには彼に900万ポンドも使える余裕はない。ただ、彼がアーセナルでプレーするチャンスがあったとはいえ、中盤の補強はもう十分だし、今回のオフに彼を獲る必要もないように思うね。」

 

<出番の問題>

イタリア代表DFニコラ・レグロッターリエのキエーボからユヴェントスへの移籍に伴い、今シーズンはモデナに貸し出されていたユーベのイタリアU-21代表FWジュゼッペ・スクッリは、キエーボとの共同保有となり、来シーズンはキエーボでプレーすることになる模様。

スクッリ 「何日か前にGMのモッジから話は聞いていて、そういうことになるかもしれない、とは言われてたんだ。嬉しい移籍だね。キエーボは名声のあるクラブだし、素晴らしい監督もいる。面白いフットボールをやるし、それは今でも進化しているしね。ボクに幸運をもたらす移籍だと思いたいね。ビッグなクラブに行けるわけだし、ここで自分の持てる力を発揮したいね。モデナでの今シーズンよりも良いシーズンにしたいね。」

 

<使うトコ無し>

インター・ミラノは、エクトル・クーペル監督が、マンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表MFファン・セバスティアン・ヴェロンの獲得をリクエストした、との噂を否定する声明を発表。ユナイテッドの方も、ベッカム移籍後だけに、ヴェロンまで出す気はないが、ポルトガル代表MFセルジオ・コンセイソン、フランス人MFステファン・ダルマ、ウルグアイ代表FWアルバロ・レコバといったところが交換要員として挙がっていた。

 

<変わらぬヤケクソっぷり>

ベッカム獲得に失敗したバルセロナは、最近のターゲットとしてインター・ミラノのイタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリ、ACミランのポルトガル代表MFマヌエル・ルイ・コスタ、パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWロナウヂーニョなど、ひとまずビッグな名前が挙がり続けるが、現在のメイン・ターゲットはまず無理なユヴェントスのイタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロらしい。考えている交換条件は、オランダ代表FWパトリック・クライファート、ブラジル人MFティアゴ・モッタ+金銭。2008年まで契約のあるデル・ピエロのお値段は、6500万ユーロ程度はする模様。

 

<こちらも>

そのバルセロナのブラジル人MFティアゴ・モッタは、ACミランへの移籍の噂もあったりで。

ダリオ・カノヴィ代理人 「モッタに関しては近いうちにセンセーショナルなニュースがあるでしょう。彼をミランに売る話は、これまでに何度も出ては立ち消えになっていましたが、もうすぐまとまる見込みです。明確な時期は分かりませんが、近く、と言って差し支えはないでしょう。」

 

<売り込み>

ブラジル戦で決勝ゴールを決めたマジョルカのカメルーン代表FWサミュエル・エトーは、是非ともACミランに行きたいらしい。現在のお値段は1500万ユーロ弱。EUパスポートも取得済み。

エトー 「セリエAでプレーできたら最高だと思うけど、ボクの好きなチームはミランさ。何といってもヨーロッパチャンピオンだしね。」

 

<本気か>

パルマへの移籍が間近と伝えられているキエーボのイタリア代表MFシモーネ・ペッロッタは、行き先がザネッティのいるインター・ミラノでなければ移籍はしない、などと言い始めている模様。

ペッロッタ 「選ぶならインテルかな。代表で一緒にやってるザネッティと、クラブでも一緒にやれるからね。パルマが興味を持ってくれてるのは知ってるけど、移籍の話を泥沼化させるつもりはないし、リラックスして状況を見守るよ。別にキエーボに残ったって良いんだしね。」

キエーボのルイジ・サルトーリ・ディレクター 「ルチアーノについては、まだ何もオフィシャルな話はないよ。来週の木曜日までに話は決めたいと思っているが、ルチアーノにしてもペッロッタにしても、問い合わせはスペインやイングランドからも来てるんだ。」

 

<マドリード・ライン>

ACミランからアトレティコ・マドリードにレンタル移籍中の元イタリア代表MFデメトリオ・アルベルティーニ、スペイン代表FWホセ・マリ、アルゼンチン代表DFファブリシオ・コロッチーニは、来シーズンは獲得を希望するベンフィカに貸し出される可能性がある模様。ただし、アルベルティーニについては、ミランへの復帰が有力視されている。また、この件でマドリードに立ち寄ったミランの幹部は、その足でレアル・マドリードのオフィスにも寄り、スペイン代表MFホセ・マリア・グティの獲得について話し合ってきた模様。

アルベルティーニ 「ミランに戻るし、もう引越しも済ませたんだ。」

アリエド・ブライダ・ディレクター 「ホセ・マリやコロッチーニについては、まだ海外に残ってもらうことになるが、まずはリーガが終わらないことには状況は分からんよ。」

 

<不一致>

デンマーク代表MFマルティン・ヨルゲンセンのラツィオへの移籍が噂されるウディネーゼ。同じくチリ代表MFダヴィド・ピサロも移籍の可能性が高いため、降格するアタランタからフランス代表MFウスマン・ダボの獲得に乗り出す、とのお話。そのダボの獲得に乗り出しているのは、他にトットナム・ホットスパー、ミドルスブラ、エヴァートンなど。

ヨルゲンセンの代理人、ジュゼッペ・ボネット 「木曜日にラツィオのディレクターたちと話をしましたが、彼にヨルゲンセンとサインしたい、という気持ちがあるのは確かです。全ては25日にラツィオの資本が増強されてからになるでしょうし、ウディネーゼが交渉に応じるのはそれからでしょう。」

 

<ラスト・シーズン>

契約がもう1年残っているブレッシャの元イタリア代表FWロベルト・バッジョが、次のシーズン限りで引退することになる、とのコメント。

バッジョ 「先のことは何も決めてないけど、ブレッシャとの契約は尊重するつもりだ。その後は、20年もプロとしてやってきたんだし、少しくらい休んでもいいだろう。とりあえず古傷の治療をして、来シーズンはブレッシャのシャツを着てプレーするつもりでいる。話の中身を明かすつもりはないが、今度の監督のデ・ビアージともポジティブな話し合いをしたからね。」

 

<買って>

ASモナコのメキシコ代表DFラファエル・マルケスは、移籍先候補に名だたるビッグクラブの名が挙がり続けているものの、本人としてはASローマが希望らしい。

マルケス 「ローマでプレーしたいと思ってるし、イタリアでプレーできるチャンスがあれば嬉しいね。クラブの財政状況は苦しいものだし、ボクを売るにはちょうど良い時期だと思うんだよね。」

 

<言い分>

クラブのオフィシャル・ウェブ上では契約の話し合いが順調に進んでいそうだったインター・ミラノのアルゼンチン代表FWエルナン・クレスポだが、代理人はそんな状況ではない、とこれを否定。

クレスポ 「クラブの提案を受け入れたし、状況を代理人と話し合っているところさ。クラブのプロジェクトの一員であることに誇りを感じるね。クラブの将来の栄光を信じているし、バカンスからイタリアに戻ったらすぐにでもサインするよ。」

フェルナンド・イダルゴ代理人 「契約の問題が全て解決したとは思ってませんよ。今私が考えている状況と、ウェブの情報は明らかに違いますね。」

 

 

 


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