調査の目的
2000年3月の有珠山噴火は周辺地域に甚大な影響を及ぼした。今後の火山周辺地域の安全性の確保、復旧・復興、地域経済再生のため、観光産業の復興が大きなテーマであり、火山を観光資源として活用することが重要である。このため火山の活動の脅威や周辺の自然生態系の復活、地域の生活文化等を体験学習する新たな野外型総合的博物館(エコミュージアム)の検討が求められている。
また、地域の安全確保のため、観測や情報伝達の設備の強化や、避難や備蓄に活用できる施設、火山活動を予知するための研究施設などの充実を検討する必要がある。
有珠山周辺地域において、これらの施策を展開するにあたっては、海外の先進事例が非常に参考となるため、本調査を実施して、被災地域の復興に資するものである。
米国ワシントン州にあり、1980年の噴火後、事実と教訓を後世に伝えるため、 周辺は国立火山記念公園として保護されている。
米国ハワイ州にあり、火山国立公園の中にあり、火山活動の痕跡や周辺の自然 を保存しつつ、安全管理に留意し年間多くの火山観光客を受け入れている。
はまなす財団(主催)、北海道開発局、北海道、虻田町、壮瞥町、日本災害情報学会
参加者 団長 文教大学教授 伊藤和明氏 他 11 名