※ご注意です※
以下はjajeの妄想小説です。
意味のわからない方、興味のない方は、
ご覧にならないようにお願い申し上げます。

※R-18要素を含みます※

【 You are sick,and I'm sick 】










 誰かが呼んでいるのが、水の幕を張った向こう側から聞こえるように遠くからぼわりと響く。

 「…ン、ジェンセン、……?」

 ひやり、とした大きな手がひたいに当てられる。

 ―ものすごく、気持ちがいい。

 はー…、と無意識に深く息を吐く。

 しばらくして、その手は離れ、代わりに冷たい何かが額にそっと張られた。
それも気持ちがいいけれど、さっきの手ほどではない。

 背中を支えられて、ゆっくりと少しだけ起こされる。くちびるにつめたいものが押し当てられたけれど、うまく口を開けなくて、軽く咽た。

 しばらくして柔らかいものがくちびるに押し当てられ、ようやく水を与えられていることに気付き、ゆっくりとならそれを飲み干す事が出来た。
 水が喉を通って初めて、自分が酷く乾いていたことに気付く。もう十分、と首を横向けるまでそれは根気良く繰り返し水分を与えてくれた。

「…?…、………」

  何度か、何か囁かれるけれど、意識が朦朧としてよく聞こえない。

 布団を掛けたまま、ゆっくり身体を横向けられる。全身がだるくて熱くて、なにをされるのか、何も考えられなかった。

 そのまま下肢に少し冷える感触がして、足の間にぬるりと何か温くぬめるものを塗られているのがわかった。そのまま何かちいさなものがゆっくりと押し入れられる。

 気持ち悪くて首を振ろうとするが、そうしようとする自分の動きにすら吐きそうになる。どうにもならなくてうめくと、背中を優しく擦られて宥められた。

 必死に我慢していると、奥までそれを押し入れて、ゆびはそっと出て行った。

 嫌な滑りはすぐに拭われ、服を戻されて、そうして背後から何か大きなものに柔らかく包まれる。

 ふとんより気持ちいいものに包まれて、息を吐く。

 そのまま、眠ると言うより、ゆっくりと落ちるようにして、意識は遠くなった。



**********


 前日から風邪をひいて調子の悪かったジェンセンは、薬を飲んで乗り切り、我慢して無理をしたせいで、翌日には40℃近い熱を出してしまった。

 何となくやばそうな気配を感じていた僕は、監督やタイムキーパーにそれとなく調整を頼んでおいたのだが、それだけでは甘かったらしい。

 ここできっちりと治さなければ後々のスケジュールにも差し支える事もあり、ジェンセンに関わる撮影分は丸一日調整してもらい、他のスタッフも久し振りにぽかりと空いた1日弱のオフをもらって、羽を伸ばす事ができることになり、ジェンセンを心配しながらも振って沸いた僥倖に、思い思いの時間を過ごす事となった。

 必然的にディーンとの絡みが多い僕もラッキーな事に本日の仕事は終了となり。飛ぶようにして自宅に戻った。

 心配で心配でたまらなくて、今日は僕はいいからと、ボディーガード兼付き人をしてくれる彼にジェンセンを頼んで行っていた。
 
 帰ってすぐに様子を聞くと、撮影所付きの医者に往診もしてもらったのだが、ずっと荒い息で眠っている為、熱も下がらず、まだ薬も水も飲んでいないとの話に更に不安になった。
 
 とりあえず薬を飲ませるため、僕よりずっと料理上手な彼にオートミールをやわらかく煮込んでもらうように頼み、一人でそっと1階のジェンセンの寝室に入る。静かな室内には加湿器がたかれ、控えめに暖房も入っている。

 枕もとを覗くと、布団を肩までかけた状態で、枕に埋もれるようにして、ジェンセンは頬を僅かに紅く染め、眠っているようだった。

 確かに、少し息が荒い。これでは苦しいだろう。
 せめて、水分をとって、薬だけでも飲まさなければ。

 ベッドに腰掛けて、そっと声を掛けてみる。

「ジェンセン…?ジェンセン、起きられる…?」

 ジェンセンの瞼は少しぴくりとしただけで、起きる気配はなかった。

 額に手を当ててみると、びっくりするぐらい熱い。これでは苦しい筈だ。

 僕の手が気持ちいいのか、ジェンセンの頬が僅かに緩む。手を変えて、しばらくそうして当てていた。

 手を離し、ベッドサイドに用意されていた額を冷やすシートを張ってやる。

 水を飲ませるために、クッションをもう一つ入れて背中を支えて軽く起こし、ミネラルウォーターのペットボトルを口に当ててやると、薄く目を開いて飲もうとする動きはするものの、うまくできないのか咽てしまう。

 どうしたものかと悩み、軽く自分の口に含んで、親鳥がするようにそっと唇を当てて水を与えてみる。こくり、と飲み下す気配がして、彼は水を飲んでくれた。何度も繰り返して水を飲ませる。もういらない、という意志を感じるまで、そうして水を与えた。

 水でさえ咽てしまうものを、薬なんて飲める訳がない。オートミールも、もう少し熱が下がらないと無理だろう。

 水を飲んで少しだけひんやりした彼の唇をゆびさきで拭ってやる。

 どうしたものかと考えながら、医者が処方した薬袋を開いて見ると、熱さましや風邪薬、風邪薬と一緒に飲む胃薬と、それからもう一種類の熱さましが入っていた。

 それを見て一瞬動きを止めたあと、僕はその薬を手にとった。

 説明書きを読み、しばらく考えた後、いったん自分の部屋に戻る。必要なものを取って下り、オートミールはまだ無理そうだから僕があとでもらうことにする、今日はもう出かけないからお疲れ様と、ボディーガードを返した。

 もう一度ジェンセンの部屋に戻る。彼はさっきと同じ体勢で苦しそうに眉を顰めて少し荒い息のまま眠っていた。

 なるべく冷えさせたくなくて、ジェンセンの身体をゆっくりと向こう向きに横向かせ、足元の一部だけ布団をはぐってパジャマの下を下着ごと下ろす。

 いつもは綺麗な乳白色の彼の肌は、熱のせいか淡いピンク色に染まっていた。

 軽く足を前後させて、きゅっと窄まった小さな場所に、持ってきたジェルをそっと塗り付ける。指先が入るくらいまで濡らしたら、さっき取り出した薬を1錠取り出して、入れる向きにして左手で入りやすいように尻たぶを割り、そっと薬を押し当てた。

 濡らされた小さな蕾は薬をゆっくりと無理なく呑みこんで行く。

 ゆびさきで少し押し込むようにして、第二間接くらいまで押し込む。

 気持ちが悪いのか、ジェンセンが嫌がるように腰を揺らす。苦しげなうめきが聞こえる。早く薬を押し込んで、そして抜いてやらなくちゃ、と思いながらも、僕のゆびはその場所の感触を全身で堪能していた。

 ジェンセンの中は、熱のせいなのかびっくりするほど熱くて、そして僕のゆびを怖がるようにぴくぴくと蠢いて締め付けた。

 ゆっくりとゆびを引き抜き、ジェルを吹き清めて、元のようにパジャマと布団を戻してやる。

 これで、少しでも楽になれば。

 そう思いながらも、怖いくらい興奮した自分を省みて、清らかなまま眠るジェンセンに申し訳なくなってくる。

 そっと布団に背後からもぐりこみ、ジェンセンの身体を包むようにして慰撫するように柔らかく抱き締めてやる。

 ふぅ……、と少し、彼の息が穏やかになるのを感じる。



 熱が下がって早く楽になりますようにと心から願いながら。

 初めて触れた彼の肌の感触に、薄暗い快感を覚える自分を、心の隅で神に懺悔した。













08.11.12
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デキてないjajeでス。じゃれさんの片思い。。。

かぜをひいて思いつきました。ころんでもただではおきない貧乏性です(笑)

ふつー医者が注射していくだろ!?というツッコミはご容赦下さい。。。
じゃれさんのために注射しないでいってくれたんですタブン。。。(待て


ぶらうざもどるでおねがいしますー