※ご注意です※
以下はJ×DのAUです。
意味のわからない方、興味のない方は、
ご覧にならないようにお願い申し上げます。

※R-18要素を含みます※

【 Satellite syndrome 】




※Jeさんが小悪魔というより
こうさぎなディーンを翻弄する
悪魔です。ご注意ください※

完全にじぇん×でぃん話です

読まれた後での苦情は
悲しいので、
あんまり好みじゃない方は
無理に読まないようにして
下さいませ〜
どうかお願いいたします(>_<)








「な…?ジェン、今日くらい、いいだろ……?」

 ワインで少し酔った目をして、だが珍しく必死にねだる兄に、いつも自分がねだる側のジェンセンはくちびるを尖らせて迷っていた。

 サムは今アジアに飛ばされていて、帰ってきたら、絶対パーティするから!と涙ながらに出掛けていっていた。

 だから今日は兄弟は二人きり。

 ジムのカフェで特大のアップルパイを作ってもらって持って帰ると、ディーンは大きな目をさらにまん丸にして頬を染め、これでもかとばかりに喜んでくれた。

 パイ以外に、何か欲しいものある?と聞いたら、ディーンは迷いながらも、だが率直にジェンセンにそれをねだった。

 だが、ジェン、な…?と、甘い声で猫のように頬擦りをしてお願いするディーンが可愛かったから、いいかな、と思った。

 わかった、いいよ、と言うと、ディーンは目をきらきらさせてほんとか!?と喜んだ。

 すぐさま口付けて圧し掛かってくる。よほどしたかったらしい。

 ジェンセンは苦笑すると下から伸び上がって、喜ぶ兄の頬にちゅっとくちびるをくっつけた。

「いいよ、今日は。…だって、今日はディーンの誕生日だもんね」

 言うと、ディーンは照れたようにして頬を緩めた。誰の前でもディーンはこんな笑い方はしない。

 こどものように純粋で、素直な屈託の無い笑み。ジェンセンだけに見せる顔。

 ディーンは可愛いな、とジェンセンは思った。

 だから許したのだ。

 今日は、ディーンがどうしても挿れたいという願いを。




 けれど、始めてみるとそれはあまり簡単なことでは無いように思えた。

 ジェンセンは、自分の後ろを使ってセックスをしたことが無い。

 以前ジャレッドと付き合っていたときに乞われて散々弄られたけれど、結局痛みと恐怖でうまく受け入れられず、以来ディーンと共に眠り、躰を合わせるようになってからも、ジェンセンが入れるか、ディーンが乗ってくれるかで、ジェンセンのそこは使ったことが無い。

 ディーンはジェンセンがやるよりもずっと丁寧に後ろを解してくれたし、怖くなって、ちょっと待って、といえば気長に待ってくれた。入りそうに準備が出来るまでとろとろにとかしてキスをたくさんしてくれた。



 その瞬間までは、そんな意地悪をするつもりはなかったのだ。

「…ジェン、ジェン、も、俺、ゲンカイ……もう、い、入れていいよな…?」

 はあ、と荒く艶かしい吐息をはいてディーンはうつ伏せにさせたジェンセンの耳元に囁く。

 後ろを振り向くと、頬を赤く染め、濡れたくちびるを少し開けてじっとこちらを見るディーンと目が合った。

 それを見てしまったら、もうだめだった。

「ディーン、ごめん、やっぱりおれ、やだ」

 えぇ!?というように、ぽかんとディーンはまるく目を見開いた。言葉もなく驚くディーンの、返事も聞かずにするりとジェンセンはディーンの下から抜け出す。

 あっけにとられているディーンの肩を突いて押し倒す。
 ぱちぱちして、状況が把握できていないディーンに、勢いにまかせて何度もキスをして、開かせた足の間に自分のものを宛がう。
 後ろを弄られている間は、快感は強烈なのに違和感が酷く、半勃ちだったそこは、ディーンが興奮して入れたがっている色っぽい表情を見た瞬間に、一気に滾っていまはもう痛いくらいだった。

 腰をぐっと擦り付けようとすると、ようやく我に返ったのか、

「ジェ、ジェンっ!、おい、ちょっと待てよ、そ、そのままじゃむり…ッ」

とディーンは慌ててベッドサイドに置いたローションのボトルを手に取る。

 のけぞった胸元に覗く小さな尖りには、そういえば今日はまだ一度もキスしていない。
 性的興奮に、僅かに色を濃くしているそこにちゅっと音を立ててキスをして、ちゅううっと強く吸うと、ディーンはびくっと躰を震わせたが、何も言わず自分の手にローションを受けると、それを狭間に持っていって解し始めた。
 ゆびを一本入れているディーンの動きに触れるように手を狭間に滑らせる。

 一緒にゆびで入り込もうとすると、足で妨害された上、手でガードされて拒否される。
 むっとして、意趣返しにこりこりに立った乳首に歯を立てた。ひ、ぁっ!と声を立てるディーンに、ディーン、はやく、おれ入りたいよ、と強請ると、顔を歪めて、待てって、と言われ、必死に準備をしている。
 少し血の味のする乳首を丹念に慰撫するように舐めてやっていると、下肢からはぐちゅぐちゅと卑猥な音が聞こえてくる。

 我慢できなくなって、足を開かせる。
 ゆびを二本突っ込んでいるディーンの狭間に雫を滲ませる先端を押し付けた。手の甲にぐりぐり押し付けて、ジェン、待てって!と怒られるのにむっと来て手を引っ張って抜く。
 そのまま、ローションでしとどに濡れた紅いくちびるにペニスを含ませていく。

「い、て…」

 ちいさく呟いた後はもうなにもいわず必死に息を吐き、下肢から力を抜いているディーンは、くちびるが半開きで、痛みを堪えている様が可哀相なのにいやらしい。肩でいざるように逃れようとするのを、ディーン、と一声呼ぶだけで、彼は逃げることすらできなくなる。半端に勃ったペニスが、誰にも触れられずに兄弟の間で頼りなく揺れている。

 抵抗を押さえつけてどうにか腰を使って一番奥まで収めると痛みを耐えて息を吐くディーンのくちびるが震えるのをみて我慢できなくなった。動物みたいに腰を振る。ぐちゅぐちゅという水音と、肉を打つ音が獣染みた呼吸に混じる。

 尻からは先程解すのに使ったローションが垂れてきて気持ちが悪いが、それ以上に突き込んだディーンの中はきつくて濡れていて縊り殺されそうに熱く、脳髄をしゃぶられているようだと思った。

 いつもセックスの最中は、愛おしそうにじっとジェンセンの様子を見ている兄は、今日はぎゅっと目を瞑って枕に片頬を埋めて声を殺して耐えている。
 目尻には涙が浮かんでいて、よっぽど入れたかったのかなあと思うとちょっとかわいそうになってくる。

 腰を揺らしながら、ディーン、ごめんね、といって目尻を舐めてやるとうっすら目を開ける。
 切なそうに見上げてくるのに、どこかスイッチを押されて、声もかけずに激しく腰を突き入れ、事切れるように唐突に吐き出す。

 あ、そのまま出しちゃった、ディーンなかでだすの大嫌いなのに…と思っていると、案の定、あっ…とはかない声を出して驚いたディーンは、びゅく、びゅく、とジェンセンが断続的に精を吐き出す間、それを否応もなく受け止めさせられながら、真っ赤な顔でくちびるを噛み締めて悔しそうにジェンセンを睨んでいた。

 だからその顔が悪いんだ、とジェンセンは内心で思う。

 ひとしきり出してほっと息をつくと、ずるりと抜き出す。

 ディーンは泣きそうな顔で背中を向けた。

 ごめんね、と肩を撫でると、何も言わない。ジェンセンが掴んでいた腿の裏は赤く手の痕がついていて、尻の間はローションとジェンセンがたっぷり出した精液でべとべとに濡れている。

 ごめんね、ともう一度言うと、ディーンはこちらをゆっくりと振り向く。
 胸の尖りの周辺にはジェンセンが先程つけた紅い跡とこの間つけた歯形が点在していて、まだ僅かに濡れたそこは痛々しいのに、もう一度吸い付きたいほど扇情的だ。

 誰よりもなによりも大好きなディーンに、つけたジェンセンの所有のしるし。

 もういい、というように頷くディーンの、髪を撫でる。

 彼はまだ一度もイっていない。疼いて苦しいはずだ。手を伸ばして充血したままの熱く震えるペニスを撫でてやると、胸元に頭を擦り付けてくる。可愛い。  


 本当は今度こそ入れさせてあげようかなと、思ってたのに。

 なのにディーンが、潤んだ捨てられた濡れた子猫のような顔で、湿ったくちびるを半開きにして、哀しそうに見上げてくるから。

 あんまり色っぽくて可愛くて可哀相で、どうやって愛してあげたらいいのかジェンセンには分からなくなってくる。

 ふと、したくなり、こんどはこっちがいいな、と言って、ジェンセンはディーンの柔らかなくちびるをそっとゆびでなぞった。

 決して拒まれることは無いと知っている、残酷なこどもの笑みを、悔しさに、ジェン…、と半分泣きながらディーンは拒むことなど知りもしないように受け入れた。

 自分の下腹にうずくまる欲望を自分の手で慰めながら、くちびるでジェンセンの望みをかなえるディーンの、耳元でそっとジェンセンは囁いた。



ディーン、来年の誕生日はきっと、ね?








END










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ぶらうざもどるでおねがいしますー