※ご注意です※
以下はSPNのS×Dのパロディ小説です。
意味のわからない方、興味のない方は、
ご覧にならないようにお願い申し上げます。

※R-18要素を含みます※














【 I don't feel like it! 】 3













 武器をしまい終えたディーンの肩から、タオルを取ってサムは自分の汗を拭う。
 ちらりと文句を言いたそうにこちらを見たディーンの視線は、サムのTシャツから汗で透ける躰を無意識にか一瞬だけ辿る。

「ディーン」

呼び掛けて、こちらを向く前にサムはディーンに覆い被さって口付ける。

「んッ…!」

びっくりしたのか一瞬もがいた兄は、サムが強く抱き締めてソファに押し倒すと、鼻から抜けるような声を洩らして、ふっと体の力を抜いた。

 軽く舌を触れ合わせるだけで離すと、少し紅くなった頬に眉を顰めてディーンは口を開いた。

「お前、汗臭い」

「すぐにディーンも汗臭くなるよ」

「シャワー浴びてくればいいだろ」

「じゃあ後でディーンと一緒に浴びる」

「俺はさっきもう済ませた」

ぐだぐだと文句を言って何故かのってこないディーンに次第に苛立ちを感じ、腰を押し潰すように体重を掛ける。

「おっ、前!イてぇ…ッ」

 痛みに顔を顰めたディーンの表情にサムは更に欲情する。
 仰け反った頬を追うように擦り合わせ、無精ひげの残る顎先にくちびるを辿らせる。
 足の間に割り込み、最中のように腰の中心を擦り合わせて揺らめかせる。

 何度もキスを繰り返していると、ようやくディーンもその気になったのか大人しくなった。舌を吸い返し、口蓋を舐められる。
どんな女の子とのキスより気持ちがいい柔らかなディーンのくちびるを与えられて、それだけでもサムの熱は沸点に達しそうに上がる。

 するのか?というように瞳を不安げに揺らめかせて無言で問うから、するよ、というようにディーンの好きな甘える弟の顔で笑ってやる。
 心は、既にディーンから何もかもを奪う男でしかなくても。
 彼が望むのは、いつでも「弟」のサムなのだから。

 Tシャツを捲り上げてへそに口付け、綺麗に引き締まった躰を舌で辿ると、なあ、と頭上から声がかかる。
「何?」
聞くと、既に頬を上気させたディーンは、
「明日…朝メシは、お前が買いにいけよ?」
と、まるでそれがセックスする条件であるかのように素っ気無く呟いた。
「OK。勿論いいよ。朝食はドーナツ?それとも角のバーガーショップ?」
なんでもいい、と言いながら、それだけを言うと、






「…今は?」

え、とディーンが返す。

「今は、そういう気分?」

拗ねたような顔で言うサムの言葉を聞いて、あぁ、とようやく話が繋がったディーンが笑う。

夕飯の後、帰ってきてすぐの時にフットボールの試合に夢中になって、サムの夜の誘いをすげなくあしらったことを、そんなにも根に持っていたのかと、ディーンはオトウトの可愛らしい執念深さに苦笑するしかない。

頬にチュッと口付け、そのまま耳元までくちびるで辿っていく。
この弟が自分のくちびるが大好きな事、どんな風にしたら喜んでどうしたら拗ねるのかをディーンも熟知していた。

「…今、ものすごくお前とヤリたい気分だ」

これでいいか?というように、苦笑しながらもくちびるを耳に触れさせたまま、大好きな兄の低めの声で、そう甘く囁かれ。
サムは満足そうな笑みを浮かべて、ディーンの躰を抱き締めた。






―数日後のある夜のこと。

「やっぱ今そう言う気分じゃねえ」

 一度先にディーンをイかせた後、ゆっくりと柔らかくなるまでほぐした彼の後ろにサムがいざ挿れようとした、ちょうどその時。

 そう言われて冷たく振り払われ、起き上がってピンク色に上気した全裸のままとっととバスルームに向かわれ。
 どうしようもなく充血した股間のものと、エロティック過ぎる兄の後姿を交互に見ながらえ?え?ちょ、ちょっとディーン!!???と全然状況がわかっていないサムが、鍵を掛けられたバスルームの前でディーンにゴメンなさい!と半泣きで謝るのは、兄の矜持をへし折ったオトウトへの報復としては、まだ軽い方なのかもしれなかった。









【END★】
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ぶらうざもどるでおねがいしますー