※ご注意です※
以下はSPNのS×Dのパロディ小説です。
意味のわからない方、興味のない方は、
ご覧にならないようにお願い申し上げます。

※R-18要素を含みます※

【 愛をおしえて/side:DEAN 】
【3】












 大きなあくびをした後、ぐたぐただもう、俺は寝る、といってビールを飲み干すと、空き瓶を転がして、ディーンは上掛けに潜ってすぐさま眠ったフリをした。

つっぷして眠る姿勢をとりながら、サムのため息を聞く。



―本当は。サムがヤリたいなら、いくらでもしていいのだけれど。

サムのするセックスは予想することも出来ない程巧みで、シツコクて偏執的で。そして何より―すごく、気持ちがよかった。

あんな快感は前回にも感じた覚えのないものだった。

ヘタしたら自分がオンナノコにいつもするよりずっとあられもなく激しく泣かされたような気も―それは、考えない方向にしよう。

バスルームが閉じる音と、シャワーの浴びる気配を感じながら、ディーンは上掛けにくるまって目を閉じる。

視界を遮ると、体の奥にまだ、サムを咥え込まされていた感触が残っている。

胸は吸われ過ぎてヒリヒリと痛むし、ちょっと動いただけでも関節はギシギシで、明日は起き上がれないかもしれない。

それらは、全てサムの執着と、自分の許容―許した覚えはないのだが―を現していた。


サムに食いつかれて異常なまでの快感を覚えたのは、自分がサムを大好きだからなのか。

サムが上手いのか。

それとも躰の相性がいいのか。

正直言ってなんなのか、よくわからない。


だけど。兄貴とヤって、それで満足するんじゃ、サムの為にならないよな。

サムの心の奥まで見透かされそうな真剣な視線から逃げたくて、潜ったベッドだったけれど、次第にうとうとしてくる。

…もし俺がオンナノコで、兄弟じゃなくて、そしたら。

サムのやりたいだけやらせてやって、いくらでも包み込んで愛して上げられるけれど。

側に寄り添い、子供を育てて、サムに優しい幸福を与えられるけれど。

―俺には、何も出来ない。

共に戦う事と、ただ癒えることのない傷を舐めあう以外には、何も。


…だから、だめだよな。

どんなに、世界中の誰よりも、サムを愛していても。

これは、きっと家族愛ってやつなんだから。





目を閉じてうとうとしながら延々考え込んでいると、唐突に目の前がうすぐらくなり、そっと柔らかいものが唇に触れて離れる。

サムにキスされたのだと脳が理解した瞬間、びっくりするぐらい心臓がどきどき言い始め、動揺した。

な、なんだいまの。カノジョにするみたいなヤサシイキスしやがって!この野郎!真面目な顔してスケベで遅漏の巨根のクセに!!


そのまま、もぞもぞとベッドにもぐりこんだサムは、よいしょ、とか小さい声で言うと、ディーンを後ろから抱きこむような形で首筋に鼻先を埋めてすやすやと眠ってしまった。

甘えるような態度と、掛かる深い吐息に、胸がむずがゆく、甘く締め付けられるように痛むのは、多分気のせいだ。

そんな恋愛にお決まりの痛みからは目をそらして、おいおい、にーちゃんのベッドに内緒で潜り込んでくっついてねるとこは昔とかわっちゃいねえけどな、サミィ?と口元を歪めて笑う。

手錠で拘束プレイの後になんていうのは、幼い頃の天使のようなサムから思うと想像もつかないものだったが。

背後から伝わるあたたかさが、くたくたのからだとひび割れた心とをゆっくりと満たしていくのが分かる。



この世の何よりも安心する、サムの匂い。

お前が、幸福になれるのなら、俺はなんだってしてやる。

SMだろうが、フェラだろうが――それには、多少の努力と訓練が必要かもしれないが―きっと、次はしてやる。

決意と共に、抱き締められたままとろりと訪れる眠気は今までに感じたどれよりも心地いいもので。

束の間だと、自分に言い聞かせながら、サムの熱に包まれて、ディーンは吸い込まれるように、泡沫の幸福な眠りに落ちた。






【END】
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サミィたんながくてすいませ……(涙)
だって、だって、おにいちゃんが〜DVD見返してたら、さみゅたんに冷たくされるおにいちゃんかわいそうすぎて泣ける。。。。

もうもう、ヤらせてもらえなくてたまってたとしか思えません(ぉぃ

お話ははっぴーえんどがすきです。。。


ぶらうざもどるでおねがいしますー