※ご注意です※
以下はSPNのS×Dのパロディ小説です。
意味のわからない方、興味のない方は、
ご覧にならないようにお願い申し上げます。

※ネタバレ・R-18要素を含みます※
【 Give me a reason 】







 『ディーン』



 いつものように、少し困った顔でサムが近付いてくる。

 「ふ…ふざけるな!」

 惑わすために、サムの姿を使うなんて。許せない。

 そのくらいでディーンが混乱して抵抗をしなくなるとでも思ったのだろうか。

 こいつはサムじゃない。この拘束さえなければ、銃さえあれば、すぐさまこの汚い魔物の心臓に銀の弾丸を撃ち込んでやれるのに。

 悔しさに唇を噛む。

 『ディーン、寂しかった』

 “サム ”はディーンの抵抗を意に介さずに甘えたような声を出して近付いてくる。ディーンがつい言う事をきいてやりたくなってしまう、あの困ったような表情を浮かべて。

 抱き締められそうになって、抵抗しようとした自由な左手を掴まれる。

「ふっ、クゥ、…ッ」

 キスをされる。思い切り舌を噛んでやろうとすることを許されず、顎を強く掴まれて、唾液を飲まされる。
 人間の唾液には有り得ないほど、苦くどろりとしたそれを無理矢理喉に流し込まれ、紗が掛かったように徐々に意識が朦朧としてくる。

 ぐらりと視界がぼやける。自分が、相手の術中にはまりそうになっている事に気付いて必死に叱咤した。

 『ずっと、こうして欲しかったんだよね…気付かなくて、ごめんね…?』

 いつの間にか全てを剥ぎ取られて、全裸で膝立ちのまま、右手を吊るされた身体中を、“サム ”の熱く大きな手で優しく辿られて思わず震える。久し振りの人肌は、酷く気持ちが良かった。

 “サム ”の逞しく引き締まった美しい身体に優しく抱き締められ、全身が心臓になったみたいにどくどくと激しく脈打ち始める。

 チュ、と小さな音を立てて首筋に口付けられ、ゾクリと産毛が逆立つような感触がした。

 僅かに残った理性が警鐘を鳴らしている。男にこんな事をされて、気持ちが悪くて鳥肌が立つのならまだ話は分かる。

 だがそれは間違いなく、心地良さに震える身体の反射だった。

 されている行為にではなく、
徐々に「サムにされている事」に快感を覚えていく。

 当然だ―好きで好きで、彼女から引き剥がして狩りに引き戻してしまったほど、ディーンはサムの事が好きだったのだから。

 混乱した思考の中、“サム ”に触れられた場所に一つづつ熱が灯っていく。全身が、歓喜と共にそれを受け入れたがっている。

 なけなしの理性は、優しくもう一度小鳥のようなキスをくちびるに落とされ、自らそれを受け入れた事で最後に残った一滴までもが掻き消えた。

「サ…ミ……」

『そうだよ、君のサムだ…やっと、こうすることが出来た…』

 嬉しいよ、と、蕩ける程にやさしい微笑みを浮かべて“サム ”は言う。

 ディーンは、それに朦朧としたまま微笑みを返して。

 ゆっくりと、戻る事の出来ない夢の中へと、ひとりで堕ちて行った。











(一部抜粋)







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こんなところにひっそりとかくのもなんですが、
本の中に強姦・排尿などの表現がございますので、大人だからそのくらい全然大丈夫!うぇるかむ!っていう寛容な方にお手にとって頂けると大変ありがたいです(土下座
相手はほぼサムです(ほぼって(・_・;)
そういう部分を除けば、わりと純愛風ならぶらぶS×D(謎)の予定でございます、タブン。。。(汗