※ご注意です※ |
以下はSPNのS×Dのパロディ小説です。 意味のわからない方、興味のない方は、 ご覧にならないようにお願い申し上げます。 ※シーズンUネタバレを含みます※ プレビューはVネタバレではないですー |
【天使の横顔】 -SEASONV-11“Mystery spot”より- |
意識を失うようにしてぐったりしたディーンを、ようやく離す。逆を言えば、気を失うまで離せなかった自分に苦笑する。 一度は離れられて、自立出来たと思ったのに、またディーンのそばにいるとこうだ。 驚くほど僕は子供に戻ってしまう。 バスルームでお湯で絞ったタオルを作って、べとべとに汚れた身体を綺麗に拭いてやる。僕の狂ったような強い想いを表すかのように、キツいキスマークがあちこちに散っているし、乳首は両方ともぷっくりと痛々しく腫れている。股間のものも絞り取りすぎたのか、可哀想なくらい充血したように色を濃くしている。 何度かタオルを洗いながら、丁寧にディーンの身体を清めてやる。多分、こんな風に執着する僕を、性欲の解消だとか、単に粘着質な性格だとかディーンは勘違いしているのだろう、たまに強硬に拒否する以外は、諦めたように好きにさせてくれる。 僕が、ホントの気持ちを伝えたら、驚くのかな。 笑い飛ばして、本気にしてくれないに、一票。 それとも―真顔になって、顔を伏せるかな。 大学に入るといって家を出たのは、兄貴にどうしようもなく性欲を感じてしまう自分が怖かったから。 二十歳過ぎの兄貴は、まだこんなに鍛えてもいなくて、背の高さに横が付いていっていなくて。 女の子にも振り返られてたけど、むしろその道の男共にものすごく好かれてしまいそうな。正に水の滴るような美青年になってた。 狩りに父さんと二人だけで出掛けてしまう時以外は、ぼくらはいつも同じ部屋で眠っていた。―たまらなかった。風呂上がりや着替えの時、兄貴は無防備に体をさらした。男同士なんだから、当たり前だと思っていたのだろうけど、僕には拷問だった。 きっと、これは思春期特有の脳の回路の過ちなんだと。 白く引き締まった体に、触れたい舐めたい噛みたい、と思いながら、ディーンから離れる為に必死に勉強していた僕を、理解できるわけもなかったよね。 『一緒に父さんを探して欲しい』 冗談で誤魔化しながら、それでも、縋るような目をして僕を訪ねてきたとき、僕は。 ―手に入れた、と思った。 喉から手が出るほど欲しかった、僕のディーンを。 ディーンが、鍛えた大人の雄の身体になってみても、僕の気持ちは全く変わらなかったようだった。 くたくたに疲れて眠るディーンの、ふっくらしたくちびるにそっと指を這わせる。散々咥えさせたから、そこも少し腫れている。 下の口も、多分同じくらい腫れているだろう。 僕に汚されたすべてを優しく拭ってやりながら、顔が、勝手に笑みの形を作る。 ―例え地獄の黒犬に連れて行かれたとしても。扉を開けてでも、必ず僕がディーンを連れ戻しにいく。 悪魔のような僕の心も知らず、眠るディーンの額に、僕はそっと優しいキスを落とした。 【END】 一部抜粋してみました〜サムが黒くてごめんなさい。。。サム大好きなんですけど…あれれ?おかしいな…(-_-;) ぶらうざもどるでおねがいしますー |