ハーモニカコンサート出演顛末記 2002 
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2001年の出演顛末記 

2000年の出演顛末記 

 相変わらず頭ん中まっ白で演奏中の世話人 

  

   は じ め に

‘崎元 譲と仲間たちによるクロマチックハーモニカコンサートVol.5’が、今年も5月
に門仲天井ホールで行われました。年に1回、世界的ハーモニカのソリストである崎元先生
のところで習っている人たちが、ピアノで伴奏してもらってソロで吹けるという
一所懸命練習した人にとっても、そうでない人にとっても一年の集大成の企画であります。
ハーモニカを習い始めて5年目、継続はちからなりを座右の銘に励んできた
世話人は今回は4回目の出演でありますが、ちっとは成長したのだろうか??

例によって、その選曲から本番までの世話人の苦悩と葛藤の顛末記であります。

 今 年 の 選 曲

昨年の選曲を通じて世話人は学んだ。やっぱり曲はノリのいいのにかぎる!
ノリのいい曲にしておけばハーモニカがコケてもピアノの圧倒的なカバーでごまかせる。
別に最初からゴマかすつもりはないが、たいがい成り行き上ゴマかさざるをえない事に
なるので考慮しておきたい点なのだ。世話人はバラード系の曲だとズルッとスベって、
ノリのいいアップテンポの曲だとドカンとコケてしまう傾向にあるが、まだドカンの方が
イイので絶対に次回はアップテンポで走ろうと心に決めていた。
だからアップテンポのラテンものかなんかでバリバリ決めてやろうと短絡的に考えて
いたのだ。一年ほど前のことである。しかしここで世話人は計算違いをしていた。
毎年やってしまう計算違いだが、一年後の技術レベルを過大に設定してしまうのだ。
もちろん目標は高いにこしたことはない。しかしたった一年でそんなにレベルアップする
わけない!冷静に考えればわかることだがいつもわからない。

そんな按配でのんべんだらりと一年の五分の四ぐらい過ぎたあたりでハタと気が付いた。
ヤバイ!去年よりヘタになっている・・・曲も決まっていない。アップテンポやなんや
かんやと言っている状態ではない。これから新しい曲云々はもうムリだ。

そこで数少ない世話人の手持ちの中からとりあえずひっぱりだしたのが
‘フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン’という曲だ。

これはもともと1954年に作られたハワードのポピュラー曲だが、60年代にボサノバ
でカバーされてからはボサノバ、ジャズのスタンダードとしても認知されている。
今では多くのカバー曲があり、アニメや映画のエンディングでも使われ、
最近は宇多田ヒカルも唄っている。世話人にピッタシの曲ではないか!

世話人は一応‘自称’ボサノバ評論家であるからして、昨年のボサノバメドレーに
引き続いてボサノバ系であるこの曲にしておけば、今後の芸風の安定にもつながる。
(ムリに芸風を安定させることもないが・・)

しかし、この曲のもともとはとっても美しいバラードなのだ。
それをムリやりアップテンポにかえてグチャグチャにするのはいかがなもんじゃろう?
世話人は悩んだ。悩んだ揚げ句に例によって折衷案がでた。(注:世話人は意思が弱い!
なかなか一つの物に決めることができない。曲も一曲に決めることが出来ない。
すぐにメドレーとかどっちつかずの折衷案ということになる・・・)

折衷案というのはとにかく曲の前半をゆったりバラードで聞かせて、後半をアップテンポに
変えてジャズのアドリブ風でウッと聞かせようというなかなか調子のいいシロモノだ。
そしてどちらかといえば吹き慣れたところの寄せ集めという状態になったので、
少し練習しただけでも世話人としては何時になく完成度の高い仕上りになるような気が
してきた。コレはイイ!今年はなんだかんだ言っても本番の出来はイイかもしれない。

世話人は妙に安心して楽観的になり、あまり練習をしなくなった。
本番2ヶ月前のことである。

 本 番 2 週 間 前

こんなに仕事が忙しくなるとは思わんかったっ!結局この2ヶ月間全然練習できんかった。
もういきなりリハーサルだ。こんなに練習不足で本番に臨むのはさすがに今までなかった。
リハーサルはいつもみたいに途中で止まったり、伴奏より先に終わったり、伴奏が終わった
のにまだ吹いているというような収拾のつかない状態ではなかったものの、
最後の決め所がしっくりいかない。最後はアドリブ風にハーモニカだけで駆け上がるように
吹いてピアノといっしょにバァーンと決める手はずだ。しかし決まらない!!
世話人は駆け上がり損ねてズッコケテしまう。駆け上がり損ねて階段で向こう脛を
思いっきり打ってアタッという感じだ。しかしここは絶対に決めなければいけないところだ。
ここに全てがかかっていると言っても過言ではない。
ここでコケるとその前にどんなにいい演奏が出来たとしても
一気にワンマンコミックバンドに転落する。あぁー心配だっ!。

 本 番 当 日

こんなに仕事が忙しくなるとは本当に思わんかったっ!本番当日は日曜日であったが、
事情があって会社に行かなくてはならなくなった。大変だっ!
幸い世話人の会社と会場のホールは地下鉄で30分ぐらいの距離だ。
朝、ホールでリハーサルをすませて会社に行き、
世話人の出番あたりで会場に舞い戻ってこようという作戦にでた。

しかしリハーサルで引っ張られて会社に行けなくなるのもマズイし、仕事に引っ張られて
ホールに戻れなくなり本番に穴を開けたらそりゃもう大変だ。

うぅーかなり危険な作戦や!

リハーサル中は仕事の事が気になり、仕事中は演奏のことが気になってホトホト疲れた。
それでも首尾よく出番まえにホールに戻ることができたが、これで仕事でもミスって、
演奏でもズッコケたら泣くに泣けん!
(二兎を追う物一兎も得ずのパターンの世話人としてはよくある事だが・・・)

そんなわけで今年は緊張する余裕すらなく自分の出番がきてしまった。

 い よ い よ

そして崎元先生に励まされ、今年も一人ステージに向かう世話人でありました。
うわぁっ!やっぱり緊張するでぇー!自分の体が自分のものでないようだ!
昨年、最前列に座ってリズムをとってくれた体の大きい人は今年はいない。
とってもノリのいい人で演奏する側にとっては頼もしいサポーターだったのに残念だ。

なんかアウェーで戦うような気分になってきた。でも贅沢は言っていられない。
今日はここに立っているだけでもマシなのだ。あきらめてピアノの菅田先生ほうを見る。

演奏がはじまった。出だしはうまくすべりだせたがどうも安定しない。緊張のあまり震えて
ミストーンすれすれのところを突き進む。バラード部分はとりあえず終わった。
いよいよアップテンポに切り替わる。ここの出だしは肝心なところだ。ここでコケるともう
どうしようもなくなるが、思い切って吹いてみる。よしっ!とりあえずはいいぞっ!
しかしコンディションはとてもいいとはいえない。途中で段々ついていけなくなって
アップテンポの歯切れが悪くなりズルズルっとすべりはじめた。あぁーシンドイ!もうダメだ!
早く終わりたいっ!息も絶え絶えそれでも最後までたどり着いた。

いよいよここでアドリブ風ハーモニカの決め所がある。ミスは絶対に許されないところだ。
ここまでやっと引き分けぐらいにまでに持ち込んでいるのにブチ壊すわけにはいかない。
うまく駆け上がるように吹けるだろうか?思い切ってドォーンといった。

うわぁー!やってもーたぁー!!なっ何といきなり違う音を吹いたではないか!

魔が差したのであろうか?階段を駆け上がるどころではない。
最初の段から踏み外しているのだ。その時の状態をもっとわかりやすく表すと、コントか
なんかの最後のオチでチャンチャカチャンのぉーチャンチャン!というのがあるけど、
ああいった感じ!

もぉっ最低ぇーっ!世話人もあまりの衝撃に思わずトホホの表情を顔にだした。

崎元先生からは失敗しても顔に出したり、頭を掻いたりしてはいけません。
気付かない人もいるのだからと言われていたけど思わずでてしまった。
でもピアノの菅田先生もクスッと笑ったみたい。

結局最後はワンマンコミックバンドになった今年の世話人でありました。

 

 そ し て またまた 反 省

昨年の反省はつぎの三点であった。

1、何事も基本は大事である。基礎をおろそかにしてはいけない。
2、継続はちからなり。
3、とにかく場数を踏みましょう。

今年はコレに付け加えて

4、失敗はあとに引かないことが肝心だ。

最 後 に
崎元先生、ピアノの菅田先生、いつも励ましてくださる教室の皆さん
どうもありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。