エビのかたまり!カニのかたまり!

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  今回のお題 「タコ玉」


お椀に入ったタコ玉

タコ玉は謎だ!

イカの口で紹介した例の世話人御用達の魚屋さん‘魚鶴’でまた珍しいものを発見!
バケツの中にミカン大の白いブヨッとした玉が浮いている。非常に奇怪、不気味!
タコ玉と書いてある。なんじゃこれは??
早速おじさんに聞く!「なんですか?これは!」
「タコのタマゴじゃ!この時期になると海面にうじゃうじゃいるよっ!」
本当かぁーこんなのが海面にうじゃうじゃいるなんて聞いたことないぞぉー!
どこの海面だ?いったい!

料理方法を聞いてみる。醤油で煮付ければ良いという。
おじさんにしては珍しく美味いとも不味いともコメントがない。
その点が気になったがとりあえず購入決定!世話人(妻)は怪訝そうにしている。
こんなヘンな物を買ってどうせ料理するのは私なんだからとういう表情が気になる。
しかし不思議大好きの世話人の意思は固い。しぶしぶ世話人(妻)も同意する。
タコ玉を五つばかりさげての家路は楽し!♪♪いろいろ想像する。
家に帰って早速詳しく観察する。

お椀にいれてじっくり見てみると、かなり異様なシロモノだ。
玉は中のタマゴを薄い半透明の膜みたいなもので包んでいる。
そのタマゴのかたちというのが結構おぞましくてウジ虫みたいだ。
それがギッシリつまっている。本当に食べれるのだろうか?不安になる。

 
タコ玉の怨念

その日、世話人は用事があったので、世話人(妻)にコレを煮付けにするのを
依頼して出かけた。
そして帰ってきて驚いた!お皿になーんかぐちゃぐちゃっとしたものが盛られている。
こっ!これはいったい??タッ!タコ玉はどこにいったのだ?

世話人(妻)の説明を聞いたところ以下の状況であったそうな。

タコ玉を煮ていたら突然ジュヴォワォッという音と共にタコ玉が爆発して飛び散ったらしい。
そのジュヴォワォッという音を世話人(妻)が身ぶり手ぶりで説明する。
よくわからないがオゾマシイ状態であったことは想像できる。
そして飛び散ったタコ玉のタマゴが鍋の縁や底にも何故かこびりついて容易に取れなかった
そうだ。それでこんな按配になったと皿に盛られたものを指さした。

 

なるほど!!

こうなった以上味に期待するのはムリがあるが、早速口にほうりこむ。
ん!どうも味がしない。タコ玉のタマゴは味つけされるのを強く拒否しているようだ。
いくら煮ても味がしみこまないようだ。それとも味がしみこむ前に爆発したか?
この味はイカの中身とよく似ているが、それをもっと大味にした感じだ。
口の中でモゴモゴする。珍味というにも今ひとつだ。結局ぜんぶ食べきれなかった。
やはり爆発が原因か?しかしなぜ爆発したのだろう?

これはタコ玉の怨念にちがいないが・・いったいどんな怨念だ?