どこにいったか?イカリング!
最近、あまり見かけなくなったと思いませんか?イカリング!
勝手に決めてはいけないけれど、イカリングの地位はあまり高くないような気がする。
おかずとして認知されていないんじゃないだろうか。イカリング定食なんて見たことないし、
あったとしてもイカリングだけでゴハンを食べるのもなぁー。
おつまみとしても枝豆よりちょっと勝っているぐらいのところだろうか。
やっぱりイカリングってどっかバカにされている感じがするけど世話人はこれが大好きだ。
だけど本当においしいイカリングというのにはいままでお目にかかった事がない。
イカリングを極めようという人がいないからだろうか?
イカリングに力を注ぐぐらいならもっと他の物に力をいれたいという事であろうか?
んー!なんかわかるような気がする。
本当においしいというか上出来のイカリングというのはどんなもんかと考えた。
世話人はグルメではないので味の事は詳しく言及できない。だから感覚的にとらえてみた。
まずその大きさというのが問題となるだろう。
やはりリングといわれる大きさでないとヘンだ。直径4cmぐらいは欲しいところだ。
イカの太さも5mm角ぐらいないと貧弱だ。よく輪ゴムみたいなイカリングが付き合せで
あるが、あんなのを食べているとすべてのツキに見放されるような気がする。
次にイカの固さだ。柔らかすぎるとリングとしての形態を保つには頼りない。
固すぎると噛み切れないでそのまま飲み込む一口イカリングになってしまう。
そして重要なのがイカを包むコロモだ。
このコロモのイカに対する接着度の高さがカギになる。
接着度が低いと前述のイカが固い場合、噛み切ろうと格闘している間にコロモがバラバラに
なり、コロモ抜け殻、イカまる裸状態になってしまう。
イカというのはよくフライとか揚げ物になっているけど、もともとコロモとの相性が
あまり良くないんじゃないだろうか?コロモとなじまないというか接着度がかなり
低いというか、イカフライを噛み切ろうと箸でつまんで口でグッと引くと、
イカだけがスッポンと抜けてくることがある。抜いた刀とサヤみたいな関係になって、
口からはイカだけ垂らし、箸のさきには中が空洞化したコロモが残るという
トホホ状態に陥る。
形状的な差からイカフライと違ってイカリングはスッポンという具合にはならないで、
コロモがバラバラと取れるのであろう。いずれにしてもこんな按配になったら食欲を
くすぐられることはない。
このあたりにイカリングがメジャーになれない理由があるのかもしれない。
やはりビールのジョッキの脇に枝豆といっしょに並べられるぐらいがちょうどイイのだ。
イカリングはあまり応援のしがいがないような気がだんだんしてきた。