富津岬のプチ探索
つぐまるの廃墟アワーにもどる

東京湾要塞には三浦半島、猿島、第三海堡、第二海堡、第一海堡、そして富津岬と一連の流れがある。
今回、千葉方面からアプローチしてみようということで、比較的探索が容易な富津岬に行ってみた。
2005年5月のことであります。
比較的探索が容易というのは、ここはすでに富津公園として公園化しているからだ。
ということで廃墟探索としてはあまりポイントが高くないのでプチ探索としてサラッとすませた。

富津岬には富津元洲堡塁砲台が明治中期頃に設置されている。
また陸軍の技術研究所の試射場として使用されてきた。いずれも実戦には使用されていない。

これらの遺構が公園内の保安林の中に点在しているという話だったのが・・・
結構、探すのには難儀しました。もう5月ともなれば木が生い茂っているからね。
冬場に行けばもっと発見できたかも・・・。




元洲砲台跡


砲台下の倉庫跡:
写真で見た感じより実物はずっと小さい。

倉庫の内部:
かがんで入るぐらいの大きさだ。

砲台上部はもう様変わりしている。

砲台下部も埋められて
すっかり地形が変わっている。

弾薬庫跡も斜めに埋められた。
上部にレンガの壁面がわずかに見える。

砲台跡の展望台から岬の先端、三浦半島方面を
見る.。手前の樹海に各構造物の遺構が
点在しているというのだが・・・・。

監視塔状構造物

監視塔状構造物

直径5m強、壁厚60cmの
円形コンクリート構造体だ。
右のイギリス海峡にあるものとスケール的にも
差がある。やはり演習用のものであろうか・・・
位置や方向が不自然だ。
実戦には使用されていない。

手前の花が満開でみょぉ〜に調和していた。


イギリス海峡にあるドイツ軍の
第二次世界大戦時の監視塔の遺構

試爆実験棟状構造物・実験観測塀状構造物


巨大なコンクリートの筒状の試爆実験棟:
反対側に開口部がある。

開口部から中を見る。
焦げた跡がある。

実験棟の開口部の延長上に左右対称の
塀状構造物がある。
それぞれに観測窓がある。この中心から
砲弾を発射して実験したらしい。

観測所状構造物 A


地面に半分埋もれていたので
地下壕の入り口かと思った。

地面からちょこっと顔を出している・・・
なかなか可愛いヤツだ。

内部は狭い、
ここで何をしていたのか・・・。

観測所状構造物 B


インカの遺跡を思わせる・・・・。

正面から見るとガウディの建築のようだ。

小物たち



高射砲の台座跡:ムリにテーブルにしている。

ちょっと正体不明・・・。

砲台跡をツリーサークル?にしている
近所の家屋。

参考文献:アサヒグラフ1994.4.8 20世紀の風景