とにかくエイヒレは不思議だ。
干したものを袋にいれて魚屋さんとか乾物屋さんとか最近はコンビニのおつまみコーナー
で売っているのだが・・いったいダレが買うのだろう?
最初におつまみかなんかを買おうと思って店にやってきても、いきなりエイヒレという
ことはないだろう。柿の種やバタピーは別としてエイヒレと競合するのはアタリメや
イカクン(注:イカの薫製)だけど、どう考えてもエイヒレに競争力があると思えない。
エイヒレに勝ち目があると思えない。だけどなぜそこにあるのか?
やはりおつまみマニアのエイヒレフリークたちが存在するのだろうか。
確かにちょっと一口エイヒレをたべてみたいという人はいるんだろうけどわざわざ
一袋買う気にはならんのじゃないか。どうなんだろう?エイヒレには一目おいている
世話人でもエイヒレをめざしてお店にはいったことはない。
でもこれが飲み屋なんかだとちょっと状況が違う。
何人かでいくとそれぞれがおつまみなんぞを頼むわけだけど、自分さえ良ければという
人は別としても、たいていは他の人の好みなんかも気にしながらまぁ無難なセンのものを
頼んでしまう。そんな中で誰かが「エイヒレをひとつ」というと
「おっ!そうゆうのも一発入れといてもいいな」となぜかみんながみょーに納得
してしまう。まぁそんな感じなのだ。決してメジャーではないけれど
どこかで一発かましておくにはちょうどいいやつかもしれない。
でもエイヒレというのは焼くと甘みがよくでて本当においしい。
別の意味で食感もアタリメ系よりしつこさがなくていい。
世話人がはじめてエイヒレを食べたのは19才の頃だが、こんなおいしいものが
世の中にあったのかと感ゲキした。そしてこれは大人の味であると思った。
スルメは子供、大人はエイヒレと勝手に線引きして納得した記憶がある。
でもなぜかこのエイヒレというのはたくさん食べられないのである。
なぜだろう?世話人も一袋買ってきて最後まで食べたことがない。
いっぺんで食べたらイケナイようなそんな気がするのだ。
それで残りを冷蔵庫に入れてしまうと結局そのままになってしまう。世話人が
エイヒレを買おうとすると、世話人(妻)に「本当に最後まで食べるんでしょうね!」
と必ずクギをさされてしまう。
ところであのエイというのはどこまでが体でどこからがヒレなんだろう?