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ジョアン・ジルベルト&スタン・ゲッツ&(アストラッド・ジルベルト)版
ジョアン・ジルベルトとなっていても中身はアストラッド・ジルベルトとのデュエット版だ。このアストラッドの方の評価が高く、
後で歌う比率を変えたらしい。大御所であっても当時の妻には勝てなかったか・・・いずれにしても完全に定番ともいえる演奏だ。
一種のベンチマークだ。これなくしてはボサノバを語れない。実際のところアストラッド・ジルベルトがこの曲を歌わなければ本当にこの曲が
ヒットしたかどうかわからない。それどころか、ボサノバ自体こんなに認知される音楽になったかどうかさえわからないような気がする。
それにしてもゲッツは余計だ。もちろん賛否両論あると思うけど、ゲッツがからまなければどんなにいいかと原曲良ければ良いほどそう思う。
A.C.ジョビン版
元祖の登場である。インストルメンタルバージョンだ。ジョビンもインストとなるとやはりイージーリスニング風になってしまうのも致し方ない。
でもこのイパネマのインスト版バージョンを一度も耳にしたことないという人もいないと思う。
どこかで知らず知らずの間に絶対聴かされているはずだ。
トッキーニョ&マリア・クレーザ版
トッキーニョ&マリア・クレーザのデュエット版だ。トッキーニョがメインで歌っている。マリア・クレーザはところどころで思いっきりディレイというか
リバーブをかけた歌をさりげなくかぶせているだけだ。これでは誰が歌ってもいっしょだ。
なにも美人歌手をこんな使い方することないと思うのだが・・・でもギターは最高!
イリアーヌ版
ボサノバ系美人ジャズピアニストのイリアーヌだ。結局このイパネマもジャズにしてしまっているのだけれど本質を失っているわけではないので
ボサノバを聴いているつもりでいても違和感はない。そこがまた評価されているところなのだろう。
リュネール・クラルテ版
リュネール・クラルテのボーカルKAORUの超ウィスパーボイスでもってもう溜息オンパレードだ。ここまでくるとフェロモンが出ているのか
そうでもないのかよくわからない。もう何がなんだかわからない。とにかくハァーッてな感じ!
ナラ・レオン版
確かにナラ・レオンのボサノバ女性ボーカリストとしての地位は普遍のものだ。どれを聴いてもそんなにはずさないし、
アストラッド・ジルベルトと同様に模範的でボサノバスタンダードにおいては定番的な人だ。だからかどうかわからないけどナラ・レオンの
イパネマはどっか優等生的な感じがする。いい意味でも悪い意味でもないが・・・
ベレーザ版
A.C.ジョビンのトリビュート版でこの曲を歌っている。ちょっとクセがある歌にすることが多く、割とバリバリいくタイプだと思うけど、
このイパネマはとってもかわいらしく歌っていて好感触・・・なかなかイイ!素直にやるほうがイイのかも・・
エリス・レジーナ版
A.C.ジョビンの監修だ。ジョビンらしさがよく出ている。エリス・レジーナはいいのだけれどオーケストラがバックのボサノバというのもなぁ・・・
アナ・フランセ版
もともとポップスに近い平均的な歌い方をする人だから、まあ無難なイパネマだろう思っていたが、本当に無難で平均的であった。
アレンジ共に普通という感じだ。出来が悪いという意味ではないが・・・
ジョイス版
ジョイスは結構しっかり歌っている。あまり変てこりんなことにしないから安心だ。だけどジョイスのボサノバはちょっとラテンテイストが入る
というか何というか、ねちっこくコブシが廻るようなところがある。このイパネマもそんなところが垣間見えるが、それはそれでイイ。
マリア・クレーザ版
夜系のボサノバ美人歌手マリア・クレーザは真昼間代表格みたいなイパネマの娘はちょっと苦手かと勝手に思っていたが、
なんのなんのそれなりに昼系ボサノバになっている。ナラ・レオンやジョイスあたりと雰囲気はかわらない。
サリナ・ジョーンズ版
サリナ・ジョーンズのポップス的ボサノバでそれなりのものかと思っていたが、後半A.C.ジョビンとデュエットしている。だからすごい良くなった
というわけではないがやっぱりそれなりという感じだ。良くも悪くも無い。
クアルテート・エン・シー版
モラエスの詩をフィーチャーしたアルバムの中でちょろっとだけメドレーの一つとしてこの曲をやっている。
滅多にはずすことの無いクアルテート・エン・シーだがこのイパネマは今一つであった。もっと腰を据えてやってもらえれば
期待以上になると思うのだが・・・
ピチカート・ファイヴ版
ピチカート・ファイヴは欧米でも人気のあるグループらしい。このイパネマはもう無茶苦茶やっている。もう何がなんだかわからない。
一般的イパネマを聴き慣れている人には閉口かも・・・でもボーカルのボイスはなかなかいい。
渡辺貞夫版
さすがナベサダ!1960代のものだけど単なるジャズにもイージーリスニングにもなっていない。
アルトサックスやフルートではなくていきなり口笛とボーカルできたのには驚いたが、最後はフルートできっちり締めていた。
ロベルト・メネスカル版
もう軽くて軽くてイージーリスニングの極致!もともとハデな方ではないのでわかるけど、
もうすこしピリッと効かせて欲しい。
リー・リトナー&アル・ジャロウ&オリータ・アダムスその他版
有名どころを集めてのコラボレーションだ。もう誰もボサノバにこだわっていなくってこのイパネマもかなりフィージョンぽいが、
そこはもうやっている人のレベルが違うので文句のつけようもない。
ワンダ・サー&ボッサトレス版
ワンダ・サーの1960年代のボサノバといえばとにかくかわいらしいというか舌ったらず的な歌い方が魅力的だった。
このイパネマはそんなのはすっかり消えてちょっとドスが効いた感じになっていた。アレーと思っていると2000年の録音であった。そりゃそうだ!
トニーニョ・オルタ版
ブラジルのギタリスト、トニーニョ・オルタのジョビン追悼版の中の一曲だが、チョロチョローとギターで弾いてアッという間に終わってしまった。
トリビュートで代表作に対してどうしてこんな失礼なことをするのだ。
ミルトン・バナナ・トリオ版
老舗のラテンジャズ系といっていいかどうかわからいけどピアノトリオだ。
1965年の録音だから40年近くも前の本当に初期の演奏なので、どことなくモダンジャズトリオ的匂いもする。
おしゃれって感じではないが、なかなかの高速演奏でつっ走っている。
ヘレン・メリル版
さすが、実力派のジャズシンガー、ヘレン・メリルだから40年ほど前の録音とはいえ聴かせてくれる。
ナベサダのサックスも聴きどころだ。
サラ・ボーン版
言わずと知れた女性ジャズボーカルの大御所だ。もうボサノバのことなんか意に介していないようだ。
こぶし廻し、歌い上げ、ねっとりスイングでイパネマの娘もねちょっとしてしまった。
フランク・シナトラ版
言わずと知れたポピュラー音楽界の大御所だ。だけどこの曲がボサノバであることは理解してくれているようだ。
ちょっぴりボッサテイストを含ませてくれている。なんか楽しんで歌ってる感じでいい。
ヒロ版
元スピードのヒロだ。正直なところまだボッサのスタンダード歌うには、まだ若いなぁ〜というところだが、
ヘンに気負っていないところが、けな気で微笑ましい。
ケニー・Gフィーチャリング・ベベウ・ジルベルト版
ササックスの貴公子ケニー・Gだが、出すぎず、引っ込みすぎず、いつものフュージョンぽさも出ずGOOD。
ボッサをよくわかってらしゃるという感じだ。
ベベウのほうは、さすがジョアンの娘というところか・・・。遺伝子のすごさを感じる。
その他いろんな人たちがこの曲をカバーしています。 |