5月のボサノバ「おいしい水」


とりあえずこの曲を世話人演奏のお風呂場録音ボサノバハーモニカで聞いてみよう!

 

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とにかくボサノバを1曲選べと云われたら、大概の人は‘イパネマの娘’を選ぶと思う。世話人もそうだ。
しかし、悩みに悩むのは間違いない。それは‘おいしい水’という曲があるからだ。甲乙つけがたい。
ボサノバスタンダードのビッグツーといえると思う。その日の気分によっては‘おいしい水’に軍配を上げてしまうだろう。
それぐらい微妙なところだ。

そこで5月のボサノバはこの‘おいしい水’にしたい。なぜ5月なのか?5月は水と関連する月であるような気がする。
とっても水のおいしい時期であるような気がする。例によって説得力はないが、そんなわけで‘おいしい水’で決まりっ!

このA.C.ジョビンの名作‘おいしい水’をカバーしている人たちは気が遠くなるぐらいいる。
紹介できるのもほんの一部だと
思う。


この曲は従来のボサノバみたいにボソボソッとやっていればなんとかなるというものではなく、
ある程度の迫力というかパワーが必要である
しかしあまりそれを意識しすぎるとボサノバからコケていってしまう。そういった意味では結構むずかしい曲かもしれない。

 代表的な演奏のご紹介 (22バージョン)
世話人の演奏に不安をおぼえた方は参考にしてくださいね!


.C.ジョビン版
アストラッド・ジルベルトとのデュエットとはそれなりに良かったジョビンだけど、原作者オリジナルとなると
インストルメンタルバージョンのイージーリスニング風なおさまりだ。フルートでテーマを吹いておしまいという感じ。
いいとか悪いとかいう以前にここまであっさりすると気にならない。


ピエール・バルー版
フレンチボッサの代表格だ。かの名作‘男と女’のサントラの中でもお馴染みかと思う。
世話人としては‘おいしい水男性ボーカル版’のベストワンにあげたいくらいバルーはピッタシこの曲にはまっている。
フランス語で歌っているからポルトガル語バージョンで聴きなれているとちょっと違和感があるのかもしれない。
だけど世話人みたいに言語の区別がつかないで雰囲気に漂っているような人間には全く気にならない。


中村善郎版
世話人も大好きな日本を代表するボサノバシンガーソングライターだ。
位置的には、スタイルを含めてジョアン・ジルベルトやピエール・バルーと同じところにいると言っても
過言ではないだろう。
このおいしい水も絶品だ。ピエール・バルーのカバーと甲乙つけがたい。

アストラッド・ジルベルト版
なんだかんだ云ってもアストラッド・ジルベルトのバージョンが一番だろう。確かに聴きなれているというのも
あるのだろうけど、もう元祖と云ってもいいと思う。これはもう大半の人がそう思うだろう。
途中でのA.C.ジョビンのボーカルのボソッとしたからみが、また絶妙だ。こういった場面でのジョビンはなかなかイイ。
ジョビンだけのボーカルだとちょっとキツイが・・


ナラ・レオン版
ギターと単純なパーカッションだけをバックにして淡々と歌うおいしい水だ。でもやっぱり迫力がはない。
いくらナラ・レオンでもちょっと足りないような気がする。


ベレーザ版
A.C.ジョビンのトリビュート版でこの曲を歌っている。今の世代のボサノバシンガーだからボサノバスタンダードもちょっとクセがあるけど
この曲は奇をてらっていなくってとても好感触・・・

マリア・クレーザ版
マリア・クレーザは美人歌手としても有名だ。ボサノバというよりサンバカンソン(サンバのバラード)の人だが、
世話人としては夜系のボサノバというイメージが強い。この曲はジャンジャカと派手な出だしだったので
どうなるかと思ったが、あっという間に夜のムードに戻ってしまった。


セルジオ・メンデス&ブラジル66
今ではちょっと古くさくなったセルメンサウンドだからあまり期待していなかったのだけれど、この曲に関しては、
色々と盛りだくさんのアレンジの割にうまくまとまっているのには驚いた。やっぱり老舗は違う。


寺井尚子版
ジャズからクラシックまでなんでもこなす美人バイオリニストだ。
バイオリンのボサノバはピンとこないのでちょっと斜に構えて聴いたのだけれど、
なかなかスリリングなおいしい水で楽しめた。


クアルテート・エン・シー
クアルテート・エン・シーは女性ボサノバコーラスグループとしては一級品だ。いつものように爽やかなのを期待したが、
さすがに4人でこの曲はもてあましたのか、結構こねくり廻してしまった。これも正攻法でいって欲しかった。


タンゴ&リー・マー
レンチ系のタンゴとポルトガルの女性シンガーであります。じゃんじゃかエレキギターでオルガンがメインという
ちょっとボサノバから離れてゴタゴタした仕上がりだ。よくわからない。何故こうするのか?


トニーニョ・オルタ
ブラジルのギタリスト、トニーニョ・オルタのジョビン追悼版の中の一曲だ。質の高い一品。

アデラ・ダルト
もともとテキサス出身のジャズ系の人だからしっとりボサノバという訳にはいかないけれど、ソプラノサックスと
からんでノリノリのスイング状態になったおいしい水というのもなかなかイイ!


アナ・カラン版
いきなりボーカルとベースのすべり出しに驚かされるが、途中でボーカル、ギター、その他もろもろとオーソドックスなスタイルになる。
だけどなかなか味わいのあるカバーだ。

イザウラ・ガルシア
ボサノバが出て来る以前から活躍しているブラジルのシンガーだ。だからどうしても洗練されている感じはない。
ネイティブなねちっこい仕上がりだ。ハモンドオルガンでの清涼感アップもいま一つ功を奏していない。


松本浩
ブルー・ナイツのヴァイヴ奏者だ。ボサノバとヴァイヴは結構相性がイイと世話人自身は思っているのだが、
意外やそのバージョンは少ない。この曲にしても完全にジャズ化しているが、そのあたりにこだわらなければいい感じだ。
とってもムーディ。


マンフレード・フェスト
ブラジル出身の技巧派ピアニストだ。ボーカルのないセルメン風からボサノバ無視のジャズピアノ丸出し
という感じのアレンジだけどなかなかよかった。


ワンダ・サー
ワンダ・サーはいいのだけれど、バックのチャカポコ感が気になっていま一つだ。

ワンダ・サー&セリア・ヴァス
ワンダ・サーと女性ギタリストでアレンジャーのセリア・ヴァスとのジョイントだ。
ワンダ・サーだけのものより出来がイイ感じ。


サリナ・ジョーンズ版
もちろん出来が悪いとかそういうことではないのだけれど、サリナ・ジョーンズにはボサノバテイストが
かなり足らないような気がする。もともとボサノバとは合わないのだろう。

ヘレン・メリル
この曲の出だしはスキャットから始まるので、ここのもっていき方が重要だ。
シャバダバ、シャバダバ系でやってしまった。やはり昔の11PMを連想するのは、否めない。
ヘレン・メリルとはいえ、この出だしを挽するのは難しいようだ。これがなければと思うのだが・・・。
ナベサダのフルートもうまく絡んでるのに・・・。

フローラ・プリム
リオデジャネイロ出身のジャズシンガーだ。
フュージョンぽいアレンジだけど声はブラジルテイストたっぷりでよかった。

その他大勢の人たちがこの曲をカバーしています。