11月のボサノバ「波」ウェイヴ

とりあえずこの曲を世話人演奏のお風呂場録音ボサノバハーモニカで聞いてみよう!

 

MUSICアイコンをクリックするとMP3のファイルがダウンロードされます。(554kb)
ウインドウズ付属のメディアプレイヤーで再生できます。
バックはSinger Song Writerのアレンジデータを使用

11月のボサノバといえば‘波’(ウェイヴ)だ。コレといった明解な根拠はないのだが、
波は冬のハワイの名物でもあり、オアフ島は毎年11月になると、数多くの世界的なサーフィン大会が幕開け
となってビッグウエーブの季節のはじまりらしい。・・・ということで決定した。
確かに雰囲気的にも11月ぐらいがちょうどイイような気もする。

A.C.ジョビンの1967年の作品だ。いまや完全にスタンダード化している。

ところでこの曲は‘波’というタイトルがついているけど別に波を題材にした曲ではない。
それどころかポルトガル語の歌詞のなかで波という言葉が出てくるのは1ヶ所だけだ。
もともと原題は「Vou te contar」というタイトルがついていて、訳すと
「あなたに話そう・・」みたいなものになるようだ。
英語の歌詞バージョンになると「目を閉じて・・」みたいな歌いだしになってワケがわからん?

コレに限ったことではないが、邦題をつけるとなぁーんか違うもんに変わってしまっている。
ただこの曲のイメージは本当に波という感じでピッタシだから誰も異論を唱えないようだ。

大概の演奏も波というだけあって結構ノリのよいバージョンが多いが、
中にはゆっくりタラタラァーとやっている人もいて波の解釈もいろいろだ

 代表的な演奏のご紹介 (15バージョン)
世話人の演奏に不安をおぼえた方は参考にしてくださいね!


ジョアン・ジルベルト版
やはり大御所は違う!もう安心して聴ける。もう何度聴いたかわからない。ジョアン・ジルベルトはどんな局面にあっても
きっちりボサノバにする。ただこのバージョンの場合、オーケストラがキツすぎてボサノバ色を台無しにしているような気がする。
ボサノバの場合、バックのオーケストラはアレンジも演奏も控えめにすることを原則にして欲しい

ほんとにそう思う。かえって安っぽくなるんだから・・・

A.C.ジョビン版
元祖の登場である。コレはインストルメンタルバージョンだ。他の曲と同様、ジョビンのインストはイージーリスニング風になってしまう。
一歩間違えるといきなりデパート屋上のビアガーデンになってしまう。良し悪しはべつにして、このバージョンもそんな危うさがある。

クァルテルト 004版
このグループのことはあまりよく知らない。1960年代ブラジルの男性コーラスグループだが、
短命なグループであったらしい。数枚のレコードを残して解散したようだ。
ダークダックスみたいな感じのグループだったのであろうか?ボサノバの男性コーラスグループは確かに珍しい。
演奏というか歌のほうは、タンバトリオの人数が増えたような印象で障らないけどインパクトもないといった感じだ。
やはり古くさい印象を受ける。

鈴木 重子
東大卒の美人ジャズボーカリストということで注目されている部分もあるけど、もともとボサノバ声でもあるし、
期待している。だけどこのバージョンに関しては、イントロに別のボサノバをもってきたり、
バックにも別のボサノバ(おいしい水だが・・)をからましたりしてヒネっている。
どちらかというと最初からこんなアレンジではやめて欲しい。
ストレート勝負のボサノバでも素晴らしいと思うのだが・・・

ジョイス版
ジョイスの声はちょっとコッテリというかクセがあるけどこのバージョンはサラッと爽やか気持ちがイイ!
波というよりそよ風が吹いているみたいでなかなか新鮮だ。

セバスチャン・タバショス
アコースティックギターソロのインストルメンタルバージョンだ。この曲のギターのインストルメンタルバージョンは
ほかのボサノバに比べて多いようだ。割と弾きやすいのかもしれない。このタバショスのギターもノリがよくて聴いていても
ぜんぜん厭きない。さすがにブラジルでビッグツーの一人だけではある。

エティエンヌ版
スェーデン出身のボサノバユニットだ。北欧の人たちは何故だかわからないけれどボサノバ声の人が多い。
だからこのユニットのようにボサノバと対極のエリアにあっても本場以上にボサノバ的で、聴いてて感動する。
どっかでオーロラとか白夜的テイストが出てきそうなものだがまったくない!

ボサリオ
ボサリオはセルメンの弟分みたいなバンドだ。‘サンホセへの道’と‘UP UP AND AWAY’がヒットして
その印象が強いから、それだけのバンドだと軽く見ていた。
 まぁセルメン以上にポップス色が強いけど、もともとこの曲自体が
ポップス色が強いのでよくまとまっていて良かった。選曲の勝利か・・・

ナラ・レオン版(オーケストラバージョン
この曲は結構速いテンポでやるアーティストの方が多い。やはりこの曲の本質であるノリの良さを生かしたいというのもあるのだろう。
ナラ・レオンは一転スローテンポでせめている。でどうか?やはりピンとこない。ギター一本でやっていれば又違うのだろうけど、
オーケストラパートがガァーッとでてくるとボーカルも歌い上げる格好となり、もうボサノバから逸脱していってしまう。
どれを聴いてもそんなにはずさないナラ・レオンでもこんな按配のものもある。もっとも好みの問題であって良し悪しではないが・・・

ナラ・レオン版(シンプルバージョン
この曲に関していえばこのスタイルがナラ・レオン本来の姿なのであろう。
バックはプロデューサーのメネスカルのギターと単純なパーカッションだけだ。
テンポもオーケストラバージョンよりアップテンポになっていて聴きやすい。
やっと安心できた。

ベレーザ版
A.C.ジョビンのトリビュート版でこの曲を歌っている。ちょっとクセがある歌にすることが多いので、
ノリのイイこの曲なんかはバリバリクチャクチャするかと思っていた。以外や、とってもオーソドックスにまとめていて驚いた!
ナラ・レオンなんかとあまり変わらない。だけど新しい。・・なかなかイイ!

スタンリー・タレンタイン版
ファンキーテナーのスタンリー・タレンタインだ。だからもうボサノバどうのこうのと言ってもムリな注文だ。
レーベルはブルーノートでピアノはマッコイ・タイナーだからこれはもうジャズとして聴こうという感じだ。
だけど8分以上というこの曲にしては長時間にもかかわらず、一応ボサノバをやっているんだから
あまりハメを外さずにいこうという姿勢が垣間見えてほほえましい。
セッション全体がそんな雰囲気なのでよくまとまっていて、予想以上におもしろかった。

トゥーツ・シールマンス&エリス・レジーナ
トゥーツ・シールマンスのハーモニカとエリス・レジーナのボーカルがからみあって、なかなかイイ!
しかし、シールマンスの持ち味というのはボサノバであろうがジャズであろうがまったく変わらない。
ちょっと聴いただけもシールマンスとわかる。案外ガンコなじい様なのかも・・・

リリカブ版
パリっ子たちのグループのフレンチボッサだから、まぁ普通にはやってくれないだろうと思っていた。
案の定、不気味なイントロにたじろいだが、途中からはまともなボサノバになってちょっと拍子抜けした。
ボサノバテイストを持ったグループだから普通にやってもいけるのだろうけど、いたずらしてみたかったといような感じか・・・

アナ・カラン版
メチャクチャ、スローなアレンジだ。ゆったりした波でもイメージしていたのか・・・・フュージョン系という感じだ。
スローなものがダメというわけではもちろんないが、アップテンポな曲としてすり込まれているからね。
この人は、ホントにキチンとしたボサノバが出来るのに・・・あぁ〜もったいない。


その他いろんな人たちがこの曲をカバーしています。