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A.C.ジョビン版
元祖の登場である。さすがこの曲の作曲者だけあってツボを押えた歌と演奏である。
ジョビンは一般的には歌がうまくないと言われている。(一部では音痴だとも言われ
ている。)世話人もヘタとまでは言わないにしても確かにうまいとは言い難いと思う。
しかしボサノバに関してはあまり歌のうまいヘタは関係ない。むしろうまいとヘンに
歌い上げてボサノバ感覚ブチ壊しということにもなりかねない。
ジョビンぐらいの程度がちょうどいいのかもしれない。
黒いオルフェ オリジナルサウンドトラック版
1959年の映画のオリジナルサウンドトラックだからもう40年以上も前のもの
なんだけれども油断はできない。オリジナルだという先入観なしで聴いてもコレが
結局一番いいのかもしれないと思う。
歌っているのはアゴスチーニ・ドス・サントスという世話人もよく知らない人だ。
クアルテート・エン・シー版
クアルテート・エン・シーは4人組女性ボサノバコーラスのグループだ。
女性コーラスグループでたまにボサノバをやるというのは結構いると思うのだが、
ボサノバ専門というのは珍しいと思う。どっかで行き詰まるような気がするのだが
全然行き詰まっていない。さすがブラジル1!たいしたものであります。
世話人個人としてもこのグループのバージョンが一押しだ。
彼女たちも1960年代の初めのほうからからやっているので、
今は皆おばあちゃんの世代に入っていると思うのだが・・・
ボサノバの女性ボーカルは短命だった人はもちろん別として、そこそこの年に
なってもそれなりにやっている。やはりボサノバは大人の音楽なのだ。
アストラッド・ジルベルト版
アストラッド・ジルベルトの場合は、基本的にボサノバというものを心得ている。
だから大概どの曲も無難なボサノバに仕上げているのだが、コレはちょっと
はずした感がなきにしもあらずだ。やっぱりこの曲はシンプルバラード系ボサノバで
まとめる方がよいと思われるのだが・・・どうしたのだろう?
ローリンド・アルメイダ版
アコースティックギターソロのインストルメンタルバージョンだ。
この曲のインストルメンタルバージョンは珍しい。黒いオルフェのサントラメドレー
の一つとして演奏している。しかし、ギター一本というのはさすがに淋しすぎて、
本当に幸わせなんかどっか飛んでいってしまいそうだ。
9月のボサノバのフライ・ミー・ツー・ザ・ムーンなんかと同様、
この曲もボーカル版のほうが良く合う気がするのでインストはやっぱり不利かも?
ナラ・レオン版
ナラ・レオンはボサノバのミューズと呼ばれているくらいの代表的女性ボーカリストだ。
この曲に関していえばナラ・レオン的構成が本来の姿なのであろう。
バックはプロデューサーのメネスカルのギターと単純なパーカッションだけだ。
淡々と歌っている。やっぱりこうあって欲しい。
ナラ・レオンはアストラッド・ジルベルトと比較されることも多い。人気でいえば
同じボサノバでもポップス色が若干強いジルベルトの方に軍配があがるのかも
知れないけど、ナラ・レオンはボサノバ路線から絶対はずれない安心感がある。
ジョイス版
ジョイスは確かにナラ・レオンとかと比べるとボサノバボーカリストとしては
中堅どころなのだろう。アストラッド・ジルベルトよりもちょっとブラジル色が
強い感じだ。しかし、奇をてらわないけど自分のカラーはきちんと出ているところが
好きだ。このア・フェリシダージもバックに頼らないでシンプルにおさめている。
ルア・クレッセンチ版
日本のジャズボッサバンドだ。ギターとボーカルだけの淡々とした出だしだったので、
おっ!やるな!っと思ったがすぐにサンバ系チャカポコ路線になってしまった。
だけどノリがいいので結局聴き込んでしまった。
ジョー・ヘンダーソン版
ジャズテナーサックスの大御所もこの曲をやっている。
ジョーヘンダーソンはかつて、かのケニー・ドーハムの名作’ブルーボッサ’をヒットさせて
いるのでボサノバに近いところにいる人かもしれない。
この曲もジャズっぽくいじくったり、変にブローすることもなく
そつなく吹いてくれて、とっても好感!!・・・
スザンナ・マッコークル版
こんなにオーソドックスなア・フェリシダージもあったのかと驚いた。
スザンナ・マッコークルはもともとボサノバ歌手ではない。見事だ。
だけどもう亡くなってしまった。残念だ。
ベレーザ版
A.C.ジョビンのトリビュート版でこの曲を歌っている。
ベレーザは今の世代のボサノバシンガーだ。
他の曲はイイのだけれどこの曲はヒネってコネってという感じで今一つだ。
もっと素直にやってくれればいいのにと思うのだが・・・
ヤシーヌ&ミス・レヴァー版
フレンチボッサであります。どこかおしゃれであります。この曲もやはり本場の
ブラジルボッサに比較して洗練されているなぁーという気がする。
別に良し悪しを言っているのではないけれどフランス大会の時のサッカーみたいに
油断はできない。
ジョアン・ジルベルト版
大御所の登場である。モントルージャズフェスティバルのライブバージョンの出来が
とってもイイらしいのだが世話人はまだ聴いていない。
黒いオルフェのサントラメドレーの一つとして演奏しているものを聴くと
ジョアン・ジルベルトにしては珍しくチャカポコ路線になのでちょっとがっかりした。
この曲みたいなボサノバスタンダードはこういった大御所が
しっかりしてもらわないと・・・
中村善郎版
さすが日本を代表するボサノバシンガーソングライターだ。
ギター1本でボサノバの原点という感じのア・フェリシダージだ。ギターのほうも
相変わらずボサノババカテクだから、ちょっぴりアップテンポ気味のアレンジで文句なし!
南佳孝版
南佳孝もギター1本での弾き語りで頑張っている。前出の中村善郎と比較するのは意味がない。
双方とも持ち味が違うからだ。強いていうならば・・あのマッタリしたボーカルがこの曲の
爽やかさみたいなものをちょっと別のベクトルにしている感はある。
セバスチャン・タバジョス版
ベテランのタバジョスのギター、ベースとパーカッションだけのシンプルな
インストルメンタルバージョンだ。
途中でちょっと女性ボーカルのスキャットが絡みつくところが、絶妙の味付け!
その他大勢の人たちがこの曲をカバーしています。
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