ボサノバ歌謡の珍品CD発見!
つぐまるのボサノバ天国にもどる

ボサノバ歌謡をまとめたCD(世話人個人としてはまとめているが・・)でも1枚ぐらい
どっかのレーベルで発売されないかとかねがね期待していたが、
そんなもの欲しがる人なんかいないだろうからまずムリだと思っていた。

ところが最近その類のものが発売されたから驚いた!早速購入した。
世話人の予想をはるかに超えるいろんな人たちが30年以上も前から
ボサノバに挑んでいたとは本当にオドロキであります。

今回紹介するCDはコレ

 

「ジャパニーズ・ボサノバ」〜今宵歌わん〜
MPU0201 ¥2,500

こんなCDはよほど注意していないと見つからない。
あまり宣伝してもらえないし、マニアックすぎてボサノバのコーナーにもおいて
もらえないから困ったものだ。(別に困る人はそんなにいないかぁ〜)

早速聴いてみました。いやぁ〜感動もんですよ!好きな人には・・・

ではお聞かせできないのは残念だけど、世話人の偏見丸出しで1曲ずつ紹介致しましょう。
しかし、あくまでも曲をボサノバとしてとらえた場合の批評であり、ボサノバ度が低いとか
ボサノバとマッチしていないとかいう問題とその曲全体の良し悪しの評価とは
全く別物であります。
(もしボサノバだけの切り口で曲を評価するとベートーベンなんか論外になってしまう。)

このCDの中にはボサノバというにはどうか?というのが含まれているのは
確かだけれども編集者の意図はよくくみ取れる。
基本的にボサノバととらえるか否かは個人の主観によるものであります。

 

曲のボサノバ度は ◎ ○ △ × で表しています。

 白い波   ユキとヒデ 1968

驚いたことにユキとヒデというのは、あのヒデとロザンナの前身のデュエットであった。(ユキはロザンナとは別人の日本人)もっと驚いたことに作曲はあの渡辺貞夫である。ナベサダは60年代イパネマの娘という全ボサノバのアルバムをだしているくらいボサノバ傾倒していたので不思議な話ではないが、やっぱりジャズの人という先入観が強いので驚いた。曲は今聴いても本格的ボサノバ歌謡として通用する。すでにこの時期の日本に完成されたボサノバがあったとは・・

 髪がゆれている   久美かおり 1969

久美かおりという人を世話人はまったく知らない。しかし、とってもイイ!きちんとボサノバの手順をふんでいて、30年以上前からこんなボサノバ歌謡が存在していたとは油断できない。今井美樹が歌っていそうな曲だ。

 夏の夢    ミッキー・カーチスとザ・サムライズ 1968

ミッキー・カーチスという人について世話人は名前ぐらいしか知らなかった。ましてやザ・サムライズとなると見当もつかない。この当時有名なグループだったのだろうか?この曲をボサノバというのはかなりしんどい。勢いがあるし、サックスがボワァーと入ってくるしでちょっと違うような気がする。

 ちょっと待って下さい  ジェミネス 1971

ジェミネスというのは双子姉妹のデュエットであった。この頃の双子姉妹デュエットといえばピーナッツとかこまどり姉妹しか知らないけどこんな人たちもいたのだ。この曲は別バージョンが随分あるらしい。確かにこれがボサノババージョンだというのはわからんでもないが・・。ちょっと待って下さいというフレーズがなんか訛っていて(外国人訛りともちょっと違う。言葉では表せない。)一度聴くと耳から離れない。

 水色の星   荒木一郎 1967

荒木一郎はボサノバ向きの歌手だと思っていたらやっぱり歌っていた。でもコレはサンバのノリだ。サウンドも60年代を感じさせる。昔の曲だなぁーという印象だ。

 雨あがりのサンバ   森山良子 1968

森山良子とボサノバとはどうもピンとこない。最近‘ざわわぁ−ざわわぁ−’なんてさとうきび畑で脚光を浴びているように、やっぱり‘この広い野原いっぱぁい咲く花ぁをー’というフォーク歌手のイメージが強いせいだろうか?この曲はボサノバのリズムを一部に使用しているのは事実だけど、やっぱりフォークソングに聴こえてしまう。

 物語ならハッピーエンドで〜On a Mountain side
                     
ペドロ&カプリシャス 1976

こういったもともとラテン系のグループは大概なんでもこなせるし、ボサノバなんかもへっちゃらに違いないと思っていた。でもこのポール・アンカの曲はチャカポコとラテン色丸出しでボサノバテイストの香もしない。これはこれでいいのだけれど、もう割り切ったという感じだ。

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 たったそれだけ   岡崎広志 1974

もともとはサックス奏者らしいこの歌手を世話人はまったく知らなかった。しかしこの曲を聴いて驚いた。正統派ボサノバである。聞き込んでしまった。途中のサックスもよく馴染んでいる。(サックスという楽器がボサノバに合わないのは既にスタン・ゲッツが証明している。)

 いつか何処かで   平山三紀 1972

かぁれぇのぉーくぅーるまにぃのぉってぇーと‘真夏の誘惑’を歌っていた平山三紀にはボサノバのリズムは合わないと勝手に思っていた。やっぱりこの曲も‘真夏の誘惑’のノリでまったくボサノバになっていなかった。ズンチャ、ズンチャでありました。

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10

 さり気ない素振りで 大橋節夫 1975

世話人はまったく知らなかったがハワイアン系の人らしい。やはりこの当時有名な人だったのだろうか?ハワイアンとボサノバとは絶対馴染まないと見ていた。この曲も頑張ってはいるのだろうけど、どうしてもハワイアンの匂いが抜けきれないような気がする。真夏のビアガーデンの雰囲気か・・・。

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11

 暗い波   加山雄三 1968

夏、海、波、ヨットといえば確かに加山雄三のイメージだ。またこれらはボサノバの必須アイテムでもある。なのに加山雄三とボサノバは結びつかない。やはり明るいというか若大将的な健康イメージがじゃましているのだろうか?ボサノバが不健康とは言わないけれど、ボソボソといった歌い口が特徴なのでどうしてもかけ離れていってしまう。しかしこの曲を聴いて驚いた。以外や本格的正統派ボサノバである。天然色をモノクロに変えるぐらいのボサノバモードにはいっていた。やはり加山雄三は凄いと思う。

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 愛のひととき   ヒデとロザンナ 1969

ヒデとロザンナといえば男女デュエットの先駆けである。たくさんのヒットを残したデュオであることは周知のとおりである。しかしこの曲のボサノバ度という点ではロザンナより前身のユキとヒデのボサノバのほうに軍配が上がるような気がする。やはりイタリアンテイストとボサノバというのはマッチしないのだろうか。しかし、こういった曲を歌うときのロザンナの声というのは、ちょっとコケティッシュなウィスパーボイスだ。可愛らしく決してボサノバに不向きというわけではない。

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 雨の星〜レイニー・スター〜   パープル・シャドウズ 1968

パープル・シャドウズは一世を風靡したGSの一グループである。僕がぁはじめてぇー君ぃーを見たのは白い扉の小ぃさぁなぁスナックゥーという曲‘小さなスナック’はだれでも知っているでしょう。GSサウンドとボサノバとは絶対合わないと思っている。うまく理由を言えないが、出どころが違うという感じだ。この曲もどっかでガマンできずにエレキがでちゃうという感じだ。

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 風もない午後のサンバ   寺尾聡 1970

サングラスをかけて‘ルビーの指輪’を歌う寺尾聡とボサノバとはちょっとピンとこないと思っていたが、‘ルビーの指輪’のボサノババージョンをやったら結構いけるのではないか。声や歌い方を先入観なしで考えると最もボサノバ向きの人かもしれない。この曲はどちらかといえば題名どおりのソフトサンバだ。

15

 どこかでだれかに   大橋巨泉とザ・サラブレッズ 1970

大橋巨泉とザ・サラブレッズというのはかの深夜テレビ11PMのためのバンドだったらしい。11PMといえばあのテーマソングのシャバダバシャバダバというのが頭から離れないがシャバダバというのはボサノバの重要アイテムであるのでこのころからボサノバというのも意識されていたのだろう。この曲もやはりパヤパヤ系だがボーカルの女性はボサノバ感覚抜群だ。30年以上経っているけど結構新鮮だ。期待以上であった。

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 私の好きなもの   佐良直美 1967

佐良直美は40代後半の人ならまだ馴染みのある歌手かもしれない。最近は全く見ないが一昔前、水前寺清子とよく一緒にTVドラマなんかにもでていた。この私の好きなものという曲は、確かにボサノバ風には聞えるところもある。歌詞が文章になっていないで、ただ単に言葉を並べるという手法もボサノバに通じるものがある。ジルベルトの‘3月の朝’なんかはまさにそれだ。しかし、並べている言葉(私の好きなもの)に引っかかるものがある。洗いざらしのジーンズやレモンの切り口はいいとしてもその後に続く三味線のつま弾きというフレーズはなんなんだ?どっからそれがでてくるのだ?だけど作詞は永六輔であった。

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 甘い予感   団次郎 1970

団次郎という人はファッションモデル出身であった。後の帰ってきたウルトラマンである。資生堂のコマーシャルなんかでも記憶にある人も多いと思う。別にどんなジャンルの曲をやってもいいのだろうけど、確かにボサノバには合うタイプなのかもしれない。この曲も全くボサノバには聞こえないのだけれど、そつなくボサノバテイストがちりばめられているような気がしてくるから不思議だ。

18

 恋のカローラ   クラウディア 1968

クラウディアはれっきとしたボサノバ歌手である。だからボサノバなのは当たり前だ。でもこの曲ははっきりいってサンバだ。ノリノリでやっている。セルメンみたいだ。これはトヨタカローラのコマーシャル曲であった。だから題名も唐突に恋のカローラなんてついている。

19

 ひとりにしてね   いしだあゆみ 1969

いしだあゆみはブルーライトヨコハマのインパクトが強すぎてシンコペーションの効いたボサノバを歌うイメージがどうもわかない。世話人個人としてはムリせずブルーライトヨコハマ的いしだあゆみのままでいてもらうほうがイイ。この曲もボサノバ度が高いわけではないが、そういったことにこだわらずに聴いてもなかなかイイ!

20

 パッパ・パパラ   ピニオーズ 1969

ピニオーズというのは女性デュエットらしいが、世話人はまったく知らなかった。この当時有名な人たちだったのだろうか?曲は題名どおりのパヤパヤのスキャット系だが、ボサノバの’ボ’の字も感じさせない。間違ってCDに入ったような気がする。

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21

 裸足のままで   麻里圭子とリオ・アルマ 1969

このグループも世話人はまったく知らなかった。やはりこの当時有名だったのだろうか?ボーカルの人はテレビの‘サインはV’のテーマ曲を歌っていたらしい。この曲もボサノバとはかなり縁遠い曲だ。このCDも最後の方は選曲にかなりムリをきたしているようだ。

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