プロフィールにかえて・・・

生まれも育ちも椎名町。池袋から西武電車で1つ目の町。

赤ん坊時代、夜泣きをしても電車の音で泣き止んだ。

小学生時代、一瞬で通り過ぎる４両編成のレッドアローを見に踏み切りに通った。

中学生時代、開かずの踏み切りのおかげで遅刻常習犯だった。

駅に着いてもドアが開かない・・・ぎゅうぎゅうの満員電車で通った高校時代。

いつも江古田の駅で最終電車を待っていた大学時代。

ずっと私の近くを走っていた西武池袋線。

そして今、マンションの部屋からは、高架複々線となった「西武電車」が見下ろせる。

中学時代から、休みになると旅行ばかりしていた。

どこに行くにも鈍行だった。

重い機材を担いで山に登り、川を渡り、

苦労して撮った写真。

引き伸ばした写真を見ることよりも、

旅をして、カメラを弄って構図を決めることに楽しみを覚えた。

そしてシャッターを押す・・・この瞬間の感覚がとても好きだった。

大学生になり、社会人になって、

いつしか自分がこんな写真を撮っていたことすら忘れてしまっていた。

段ボール箱の中で20数年眠っていたフィルムたちに、

今再び光をあてた。

ただひたすらシャッターを押していたあの頃、

まさかこんなかたちで写真を発表できるなんて、

夢にも思わなかった。

ここに来てくださったみなさん、

ご来場ありがとうございます。