祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり...
1976年の春、そして1978年の夏。
全廃の運命が決まっていた京都市電を惜しみつつ
数本のフィルムにその姿を収めました。
2回とも旅の途中の立ち寄りであったため、
心ゆくまで撮ったという感じではありませんでした。
それでも、電車は次から次へとやってくるので、
気がつけば思いのほか多くの枚数を撮っていました。
数ある路面電車の中でも
独特の面構えが人気だった京都の電車たち。
その日本最古の路面電車も終焉を間近に控え、
古都ならではの風景の中、
この日も黙々と走り続けていました。
※特に記載のあるもの以外は1978年8月撮影