ケラ (Gryllotalpa africana)  30mm
2003.6.29  文京区小石川植物園
植物園内を歩いていると、道の5mほど先に、何やら茶色い物体が動いていた。アリがミミズの死骸でも運んでいるのかと思って、近づいてみると、オケラだった(私の場合、ケラではなくオケラのほうがなじみやすい)。実に、約35年ぶりに区部でオケラを見た。残念だが、この虫は左の後脚を引きずっていて、おそらく、鳥やアリの餌食になってしまう運命にあるだろう。子供の頃、空き地でオケラの穴を見つけ、少しシャベルで掘ってから、バケツの水を注ぎ、オケラが苦しくなって、水面に出てきたところを捕まえたのを思い出した。ちなみに高一になる息子に「これは何の虫か」と聞いたら、彼はこんな虫は見たことがなく、全く見当もつかない様子だった。