まさかの大物

 

今日も学校帰りにいつもの宇治川のポイントへ行った。 着いたのは6:30。やはり狙いはビワコオオナマズ!

釣り場までの川沿いの道で川を見ると、昨日までの雨で、ものすごく水位が上がり、茶色く濁った濁流とかしていた。「やってもた〜、こんなに水かさが増えてるとは思わんかったわ〜、最悪・・・」  釣り場に到着すると、なんと足場までも水没し、手釣りができる川ではなくなっていた。足を滑らしでもしたら死にそうな流れようである。「せっかくしんどい思いしてきて、電車代と食事代で1200円もかかってんのにどうしよう〜」(T_T) とりあえず精神的にも肉体的にも疲れたので先に食事をとることにした。

すごい流れの速さなので、餌にするブルーギルの姿もない。こうなったら思い切ってルアー釣りをしてみることにした。でも持ってるのはオイカワ模様のクランクベイトのみ。ルアーの動かし方もあまりわからない。とりあえず10mほど投げた。しかし投げたとたんザ〜っと一瞬にして流れていった。引っ張ってみるが、アクションのつけようがない。すぐに流れでルアーは岸際に追いやられた。(こういうときも本当はやり方があると思いますが・・・) 30分ぐらいそれを繰り返したが結局こういう流れの時のやり方がわからず、アウト。「あ〜、もったいないけどもう帰ろっかな〜・・・   いやいや・・・まだまだ帰るまい。釣ってやるー!」 (爆)

7:45、場所を少し移動して、流れがもう少し穏やかなポイントを探すことにした。そして200m下流のところでほんのわずかに淀んだところがあったので、そこでまた挑戦してみることにした。でもやっぱりルアーを投げたらすぐに流れていってしまい、結局、岸際だけにしか投げられなかった。40分ぐらいやったが、やっぱり餌釣りをやりたくなって、小さい針にパンを付けて、ブルーギルを狙った。でもやっぱり釣れず。時間はもう9時前になってしまった。「うーん、嫌な予感がしてきたなー。やっぱり今日はボーズかな・・・ ハー;」 水の音だけが永遠と響いた。

「餌がなー、ないんよなー。どうしよう・・・」  魚餌がないので、今度は食パンを大きく切ったものを餌にしてオモリで沈めて待ってみることにした。(ナマズがパンに来ることがあるので) 10分ぐらいした時、ゴリゴリとアタりのような感覚を覚えたが、流れのせいだと思い、そのままにしていると、急に糸が少したるんだ。やっぱりアタりやったんちゃうかと、ガッとアワせた。が、何も来てなかった。「あちゃ〜ぁ、残り少ないパン餌やったのに・・・」 おもっきりアワせすぎて体勢が少し後ろに倒れてしまった。「くそぉー、でも今のは何かの魚が来てたはずやー、絶対釣るぞ〜!」 また同じ場所にパン餌を沈めた。15分ぐらい待ったが変化なし。こういう時、僕の性格上、パンが外れてるんちゃうか、と一度上げたくなる。また、あせりからも上げたくなり仕掛けを上げて、残りわずかになったパン餌の最後から2番目を針に付けて投げた。「来てくれ、頼む〜、一匹でいいからよー」  そして、10分ぐらいたって、今度は急に大幅に2回も糸がたるんだ。ゴツゴツって感じのアタりの戻りバージョンやと思う。そしてアワせると、ズシーーーーーっと重みが乗った。「やったー!ついに来た!この悪条件で見事に掛かった!」 掛かったとたんいつものビワコオオナマズよりもさらに激しく走った。ギーーーギーギーギーっとどんどん糸を引っ張っていく。流れの中を下流に下るその引きを止めることができない。2、30mは走った。「こっ、これは! 念願のメーターかも・・・」 疲れも忘れてワクワクドキドキ! 7分ぐらいたって、ようやく近くまで引き寄せてきた。「うーん、80は間違いない!よっしゃー! 逃すまい!」 そしてようやく水面に水しぶきが上がった!「ん? 今のヒレは・・・ コイや〜 ビワコオオナマズじゃない。でもあんなデカい針に来るとは何者!?」 また沖の方へ走っていった。これを何回も繰り返してようやくその魚の大きさがわかるところまで引き寄せた。「お〜! デカい! 80cmあるかないかやな! 80あってくれ〜、81より大きかったら自己記録更新や! 頼むで!」 さすがにデカいだけになかなか触らせてくれない。しつこく抵抗し、岸に寄ると逃げてまた寄せるの繰り返し。合計30分ぐらい格闘してついにほとんど暴れなくなった。「よし!あとは岸に上げるだけ。」 しかしあまりの重さに思うように行かない。(2年前の1mはあるソウギョの時はここで失敗・・・) そしてなんとかえらぶたに手をつっこんで両手で釣り上げることに成功! めっちゃデカい! 足場のいいコンクリートの所まで運んで置いた。 そしてついにサイズを測る瞬間がきた! 「頼むで、81以上、 ・・・えーっと、 えっ!! まさか!! きゅっ、きゅうじゅうが・・・ある・・・うわ〜!! まさか!」  口をあけた状態で 97.4cm、口を普通にしていて96cmでした。「感動〜! 信じられへん! 僕にこんなデカいのが掛かっていいのか  すっ、すごいサイズ。夢じゃないよな・・・  やったー!」 このときは、もう何もかも忘れて一人ぶつぶつゆうてましたわ。「こんなモッサイ釣具にこんないいサイズが来るなんて・・・」 写真を8枚も撮ってしまった。そして記念に鱗を取らしてもらってリリースした。(10:30) いやー、あきらめて帰らんでほんまよかった。こんな日にこんな魚が掛かるなんて・・・、夢にも思ってなかった。

でもあまりの格闘で服はビショビショどろどろ、めっちゃ生臭い。でも関係ない。電車にこの臭い服のまま乗り込み、釣れた喜びで笑いをこらえるのに苦労した。こういう時は、周りにどう思われようが、興奮で、気にもとめへんようになるもんですな。ほんま最高! このことは一生忘れへん。

 

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