祭りの日 何を祭るかも知らず 灰色の空と 降りしきる雨をあなたは見上げる 貧しいあなたの皿に わずかな祈りをきらめかせ 立ち去る後ろ姿 その孤独な背を追い 走りはじめたあなたの背後に 祭りのかすかなざわめきが 海のようにひろがっていく