光の痕跡が消える前に あの秋のために 届かなかった手紙を探そう 草のまばらな荒れ地を 濡らす雨の向こうに 姿のない祈りがかすかに光る これが狂おしい望みなら それにふさわしく さまよう手紙のほうへ 黒い廃線を走らせて 海へ向かおう 始源の炎を吹き消され 浮遊する粒子と化した海へ