あの月の光と呼び合うように
彼女は青白く燃えている
わたしの肩に手をのせて
遠い昔のように

月が黄金色に変わり
夜明けの光が森にひろがっても
彼女は青白いままだ
ひとすじの道を
太陽とともに
ひとりの幼女が近づいてくる

・・・行こう、
あれは僕達の子供だ・・・

・・・イイエ、
ワタシハ何モ産ムコトガデキナカッタ・・・

白く光りはじめた彼女を
叫ぶように抱き締めた
彼女を消すことをひそかに望んでいた
あの夜明けと同じように