雨
雨に濡れたブランコに
半透明の彼女が腰かける
・・・死なせたいなら、もう一度殺して・・・
・・・死んでいるのは、ぼくかもしれないよ・・・
彼女はかすかに
微笑んだような気がする
ブランコには
いつの間にか見知らぬ少女が座り
・・・さむい・・・
と小声で呟いて
空を見上げた