告白


そう
何の約束もしなかったわね

告げることなど
何もないのに
唇だけが虚空に開く

夢から覚めようと
わたしの肩をゆすったあなたは
目に恐れを浮かべていた

あなたはうまくやったわね
思いのかたちだけが疼く部屋
ただ生きるという
そんな場所に投げ出されて

それでもまだ告げたいと
唇はふるえつづける