葬礼


鏡の破片に抱かれ
正午を示すひとすじの青
扉の隙間の白い闇を
そっと砕いて
森がざわめく
薔薇のまぼろしにつつまれながら
蝋の腕を高くあげれば
ほころびた屍衣のなかに
青ざめた乳房がふるえる