外部


諦めてなどいない、狂うこともできない
あなたはそこにいる

孤独の領域には逃走線が隠されている
俗物を絶えず告発する心は美しくなどない
それはただ自虐に反転することで
存在しないものを守る装置

雨が降りはじめた
あなたの孤独を非領域化するかのように
近くに誰かが倒れる気配がする

そして
存在の無償性は
絶えずあなたを
現存に送り返すだろう