4 或る種の言説(2004/2/12)


 何を語るにしても自分のスタンス(というかポジション)を優先するような言説がある。それはどんなに「孤立」や「自嘲」を語っても、本当は他人をあてにしている言説だ。或るローカルな空間を前提(あるいは仮定)しなければそのような言説は成り立たない。

 それが現実にやっていることはほとんど「排除」なのに、意識の上では自分が「排除」されていると感じている。ローカルな空間が機能している限りはそれは不敗の論理だ。

 しかし一歩外に出ればそんなものは一瞬で瓦解する。