3 砂の器(2004/2/10)


 「白い巨塔」が今頃リメイクされたのにも驚いたが、「砂の器」が再び登場したのにも驚いた。

 仲代達也主演のテレビドラマは確か1976年かその次の年ぐらいの放映で、当時中学生だったわたしは強烈な印象を受けた。松本清張の原作を読んだことをきっかけにして推理小説にのめりこみ、高校1年ぐらいまでは真剣に推理小説作家になることを夢見ていた(汗)

 今思うと仲代達也の演技は大げさで、いつも大きな目をうるうるさせるのはどうかと思うのだが、当時は田村正和演ずる和賀の犯罪と過去を追い詰めるストーリーにどっぷりはまっていた。

 今回気がかりなのは時代設定だ。原作は昭和三十年代で、らいへの差別がリアルな時代背景だったし、犯人が戦災の混乱のなかで他人の子供になりすませたのも納得できた。その辺をどう扱うのか、とても重要な部分だと思うので興味がある。


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