3 作品(2003/12/14)


 それが詩や小説の形式で人目に触れても「作品」であるとは限らない。身内を当てにした自称「作品」には何か徒労感を感じる。それが一見高度な技法を使っているなら尚更だ。
 当人はたぶん「これは作品ではない」という逃走回路を持っているのだろうが、単に退屈なものにまわりくどい言い訳を用意しているようなものだ。それこそが歴史的起源を持ち反復されている「文学」というあやふやな自意識だと思う。