4 強迫神経症 (2003/8/21)


 昔何かの本で「強迫神経症は農村からはじまった」という意見を読んで、我が意を得たりと思ったことがある。
 普通サラリーマンの方が日々の仕事と人間関係に追われてせかせかしていると思われがちだが、農村の人間も立派に(?)せかせかしている。忙しい時期は限られているが、逆にそれが行動を強迫的にするのである。もう少し具体的に言うと、収穫という「結果」が限定された時期に明らかになるので、それまでのアクシデントが結果に非常に影響を与えるからである。サラリーマンでも、決算や株主総会で業績を問われる役員や、大きなプロジェクトのスタッフにはきっと共通するものがあると思う。
 逆説的だが、結果が大きな意味を持つ環境では、余裕(暇)が不安を増大させるのである。