8 「現代詩手帖」 (2003/7/18)


 旭川の書店で本当に何年ぶりかで「現代詩手帖」を覗いてみた。最後に買ったのは10年以上前のことになる。
 驚いた。昔と顔ぶれが変わらない(笑)60年代の「凶区」を特集していた所為もあるのだろうが、もう還暦も近い人達ばかりだ。さすがに戦後詩第一世代(「荒地」等)の人達はほとんど故人になっているが、今でも60前後のおやじが現役ばりばりというのは何故なのか。たぶん90年代以降、「新人」が登場していないのだろう。
 現代詩が最も先端的でアクティブだった(ように見えた)時代は遠い過去になってしまったということか。「祭りの後」に書き始めたわたしには何の感傷もないけれども。しかし、ネット上にも数え切れない自称「詩人」が存在するのに、20代の旗手のような存在がいないというのは・・・。やはりいわゆる「現代詩」は仇花のように消えていく定めなのかもしれない。