10 言っても仕方ないことなんだけど (2003/7/29)


 いつも不思議なのは、「詩人」とか「芸術家」と称される(或いは自称している)人間が、いろいろ屈折している部分はあるにせよ本質はナイーブで美しい人種だと、周りよりも当人たちが思っていることだ。同人誌でもネット上のサイトでも共通している。実質は仲間誉めにふけり、不愉快な人間は決して認めたがらない狭量な人間のあつまりじゃないかとしばしば思う。そこで美しく在ろうとすること、想像力や感性を誇ることは倒錯以外の何ものでもない。逆に自分たちがいかに「権威」に弱い人種(それは自意識の問題ではなくマイナーな趣味の領域が構造的に強いられている問題)かを自覚しながら活動するべきではないのかと思う。