8 火災・水死体(2003/6/18)


 消防団で二日連続召集がかかった。入ってから15年経つがはじめての経験だ。
 昨日は午後4時に民家の物置の火災。幸い母屋への延焼は免れたが、交通量の多い交差点近くなので大渋滞になる。現場までかなり歩かねばならなかった。
 すでに鎮火していたのでホースを引っ張ることもなかったが、数箇所の消防車から伸びたホースを撤収する作業が待っていた。火災の原因はごみ焼き。やや強い風で火が物置に燃え移ったらしい。気をつけましょう。
 そして今朝またサイレンの音。携帯で火災案内を聞くと「救助出動」らしい。火災や水害と異なり、基本的にプロの仕事なので無理にいく必要もなかったが、とりあえず現場に行って見た。石狩川の水門に身元不明の水死体が引っかかっていた。ボートでの引き上げ作業を遠くから皆で見ているだけだった。
 誰かが「これだけはやりたくない仕事だな」といい、皆うなずいた。倍以上にふくれあがり苔に覆われた水死体・・・想像もしたくない。しかし近隣で誰かが落ちたら棒を持って川を突付く作業はこちらも出なければいけない。もしぐにゅっという手ごたえがあったら・・・絶対にやりたくない。消防団をやめるまでそんな作業にあたらずにすむことを心の底から願っている。