3 若さ? (2003/5/9)


 齢を重ねたからといって、若い時の自分を理解しているわけじゃない。まして他人のことをわかったような顔で支配できるだろうか。しかし恐ろしいのはそれがたやすく実現される環境もあるということだと思う。
  年齢とは経験の差異よりも力関係の問題だ。それを語れるひとこそ言葉本来の意味で「大人」なのかもしれない。わたしはとてもそんな器ではないけれども。しかし、「子供だ」という批判の子供っぽさは或る程度わかっているつもりだ。「子供」と批判したくなるようなことがらは、かなりの部分「駄目な大人」と等価であると思う。問われているのは「大人」のつもりの自分自身であり、「駄目な大人」であるに過ぎないのに、いざとなれば「子供」に逃げる若さこそ批判しなければならないはずではないか?