5 拉致被害者の運命(2002/11/8)




 拉致被害者は日本の家族と世論に押されて北朝鮮へ戻らずに交渉で家族の帰国(?)を待つことになった。ことが公になった以上、彼らとその家族の日本永住以外に良い選択肢はないだろう。しかしそれはおわりではなくはじまりだろう。故国が彼らにいつまでやさしいのか、とても気がかりだ。
 そんなことを思うのは身近に中国残留孤児の帰国者とその家族を知っているからだ。彼らも最初はまばゆいばかりの善意で迎えられた。しかしほとぼりが冷めると、とりわけ孤児の方の子息が差別にあった。同じことが起こる可能性が高いという不安を消すことが出来ない・・・。