2005年夏のこと

goldfish

おひぃさまのごとく
華麗で美しいオランダ獅子頭のランダさん。

10月20日に力尽きてしまいました。

長期間の闘病生活、あっぱれな生命力でした。

goldfish 右側だけにある花房をモグモグできるようになったランダ。
あぁ、そんなに成長したのかと感慨深い――

が、モグモグし過ぎてついに花房が充血。 エラの動きもやけに早いような気がして隔離水槽で薬浴。 この時の症状はすぐに治まったけれど、 本水槽に戻してからもなんだかも一つすっきりしない。 なんかひっかかるなぁと思いつつ、薬品メーカーの方からのアドバイス 「いじりすぎない」を念仏のように唱える日々。

でも、おやすみの挨拶をしようと水槽前に行った時、 やはり調子が悪いのだと直感した。 でめくんが胸ビレでランダのボディを抱きかかえているように見えた。 その時の二匹の姿はたぶんずっと忘れられないだろう。

翌日、隔離して薬浴。 呼吸の荒さは治まったけれど、全快したようには思えない。 原因が突き止められず、少しずつ塩水だけに切り換えていく。 相変わらず、食欲旺盛でこちらの姿を見つけるとおねだりにくる。 でも、治療中の金魚さんは絶食が原則。ごめんね。

goldfish 一度、本水槽に戻してみた方がいいのかと迷うが、 ウロコに違和感を覚える。どこがというわけではなく、不安が拭い去れない。まだ立ってはいない。 でも、なんとなくとしかいえないが、何かおかしい。 その翌日、ランダさんにマツカサ病の症状が…ポップアイも。 マツカサ症状はココアで治せると思っているし、このときも効果はあった。

問題は原因がわからないこと。 絶食中だから便秘が原因ではなさそう。内臓疾患? 前々から気になっていた右のお腹を触ってみた。 …硬い。片腹(体型)だと思っていたのは、しこりだったの? 産卵時に卵が詰まって苦労したランダさん、残った卵が原因なのか? 治療法がわからない…ココアで症状は治まるが、 少しずつ普通水に戻そうとするとぶり返す。 そして、ついに体が曲がってしこりを下にして横倒しの状態になってしまった。それでも姿を見つけると、可愛い顔でおねだりにくるランダさん。

じつは今年の春、でめくんがピンチに陥ったときに悩み続けたあれこれが頭の中に再び浮かぶ。 だから今回は、わりとすぐに決心した。たぶん、私では完治させられない。 それならば、普通の金魚と同じ環境で生活させよう。

goldfish ろ過バクテリアがバッチリな30センチ水槽を空室にするため、急きょ、チビパンにトリートメント→60センチへ移動してもらう。ランダはここで新生活をスタート。

ずっと絶食(ココアは食べたけど)していたので、少しずつ人口飼料から食べさせる。 病気の金魚にエサを与えることは、寿命を縮めるに等しい。これまで死なせた金魚さんたちは、みなお腹をすかせたままだったろう…でも、ランダは空腹のまま死なせたくなかった。長期間、ひもじい思いをさせたから、最後はおいしいもの(赤虫だけど…)をおなかいっぱい食べさせようと決めた。 寝たきりでうまく探せないから、氷で冷やした左手を水槽に入れ、そっと水面ギリギリまで頭を上方にしてランダを引き上げる。右手につかんだスプーンで赤虫をすくい、ランダの口に運ぶ。口いっぱいに赤虫を頬張るその顔がたまらない。

健康な金魚、いや、金魚の健康のためには、スキンシップなどご法度。 手のひらに乗っておねだりする姿は愛しくもあり、悲しくもある。 こうして1ヵ月間、赤虫を食べ続けたランダさんだったが、最期の2日間は何も食べなかった。
力尽きたランダさん、えらかったね。
(※写真は在りし日の美しいランダ)

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