|
■2005Jリーグ ヤマザキナビスコカップ予選リーグCグループ 第2節 |
2005.3.26(土)15:00〜 市原臨海競技場 |
ジェフユナイテッド千葉 1−2 柏レイソル |
【得点者】 | 千葉−阿部勇樹(33分) |
| 柏−クレーベル(49分・PK)、増田忠俊(84分) |
|
|
■もりやすの感想 |
臨海の3大奇跡
みなさんどーも。今季のここまでに、日立台と同じ回数臨海に行って、臨海が「準ホーム」のような状態になってしまっているタイヨウフウフです。
試合直前、安永負傷の情報を聞き、俺は一気に不安になりました。李がダメだというのでは決してなく、たたでさえ「スロースターター」の柏なのに、インキーしちゃってるような状態に感じてしまったからです。
ところが、試合開始直後の柏はリズム良く攻め立てます。聞けばジェフさんもお若い3バックだとか。いい意味でらしくない柏に、勝利の期待が高まり、序盤から声を張り上げ跳ねまくります。
しかししかし、やはり走るジェフ。15分過ぎあたりから、運動量を生かし徐々にジェフのペースへ持っていくと、ここからは柏にとって苦しい展開が続いていきます。柏も懸命に跳ね返しますが、ジェフもじわじわ迫ってまいります。
そして失点。阿部のFKです。失点の直前のFKはわずかにゴールマウスを外れたため、今回も大丈夫だろうと思ってましたが甘かった・・・修正をしてくるあたりさすが阿部なのかな、ピントが動けなかったことが俺の悔しさを倍増させます。
その後も柏はしっくりいかず、俺のイライラは募ります。妻しなこに窘められますが、いかんせん2トップにボールが収まりません。
そんななかでも光っていたのは、クレーベルでしょうか。繋ぎ役としてボールのあるサイドによく寄って行き、アクセントをつけます。明神もバランサーとして渋い動きを見せてくれました。今の柏の「攻撃」を支えているのは、俺は明神だと思います。
前半終了。無言でベンチに座る俺。厳しい状況だと思いました。FWが押さえこまれとります。
ん?待てよ?俺は思いました。確か・・・増田サブにいたよな・・・谷澤は恐らく出るが、増田出ればまた違うのでは・・・ん〜同じか?
後半。谷澤がピッチへ。増田の姿はありません。俺が思うにですが、これまでのジェフ戦とは異なり、「後半から4バック」に変更になったように見えました。
後半序盤。谷澤が躍動し、それに呼応して柏が躍動します。谷澤はジェフと相性いいのかなあと感じるほどの元気っぷり。悲観気味だった俺は反省しなければいけませんでした。
そしてここから、もう1人、ソングクの躍動が始まります。巧みなボディーバランスから素早い反転で相手のファウルを誘います。PKです。値千金の素晴らしいプレーでした。
ソングク蹴るかな?と思っていたPKですが、今は後半。そう、「後半からの男」(これもある意味失礼だが・・・)クレーベルです。コースは読まれましたが、圧倒的な豪快さでゴールネットを揺らします。これで一気に息を吹き返しました。
ここからは意地のぶつかりあいです。互いにチャンスを逃しつつ、拮抗した時間が続きます。そんな中、俺の目に見えてきたのは背番号12でした。
「おっ!増田だっ!」思わず言った瞬間、俺はしまったと思いました。隣を見ると・・・妻しなこがピッチ見てねえ・・・しかし、増田にこの展開の打開を期待しました。
李アウト。本人は試合後に悔しさを語っていましたが、スクランブルでの公式戦初先発はいくぶん気の毒の感もあります。が、厳しいようですがこの試合は結果を出せていませんでした。この記念すべき試合の経験を生かし、これからがんばってほしいと願います。
増田投入後も厳しい展開は続きます。俺は声を出しながら心の中で自問自答しました。「今日もこのままか・・・」「いや、そう思ったら負けでは・・・?」「信じる、勝つと信じる。」
この自問自答の直後、またしてもソングクが躍動してくれました。相手のミスを逃さず、ボールに詰め、奪います。囲まれますが、それでも粘り強くあきらめません。「負けんなっ!!」俺は声に出して叫びました。
そして、ゴール前までソングクが粘ります。「打てっ!!」と言った俺に、「白いフリーの選手」が目に入ります。ソングクはキーパーをも引き付けた後、ラストパス、決めたのは・・・増田だ〜!!
逆転。ついに逆転です。増田しゃん・・・「打開してくれっ」って頼んだらホントにやってくれたよ・・・アンタ最高のごっつあんゴールだよ・・・よくあの位置にいたよ・・・うわ〜ん・・・このようなことを思いながら心で泣いていると、妻しなこは隣で本当に泣いています。
ロスタイム。増田の老獪な時間稼ぎも出ます。と、俺はそこでもう一つ見てしまいました。そして直後絶叫してしまいました。
「急げ〜っ!!こばりょう〜っ!!!」背番号2。時間稼ぎだろうがなんだろうが、当初登録外だったのに初出場の予感です。大急ぎでジャージを脱ぐ背番号2。急げ!こばりょう。
しかしここで無情にもタイムアップ。勝ったのに無情にもってのも変か・・・?勝って超うれしいけどちょっぴり残念という、贅沢すぎるタイムアップの笛でした。
ナビスコ2連勝。この勝利はとてつもなくデカイ勝利だと俺は思います。そしてやはりこの試合はソングクです。ソングクも今後ますますフィットすると、いよいよ面白くなります。
ここで・・・冒頭の・・・臨海の3大奇跡
@臨海が寒くなかった。(薬品臭かったけど)
Aジェフの公式戦不敗記録を止めた。柏が止めた。
B増田が決めたっ!!
・・・冗談です。特にBなんか、妻しなこに張り倒されちゃうなあ・・・
次は、次こそはリーグ戦の勝ち点3だっ!!がんばれ柏!!
|
|
■しなこの感想 |
本日のスタメンは、中澤クン、土屋さん、近藤クン、波戸さんの4バック、1ボランチ明神様、2列目に大野クン、平山クン、トップ下クレーベル、そしてアップまでスタメンだった安永さんに代わり李忠成クンと崔成國の2トップ。
今日の臨海は今まで行った中で最もおだやかな天気でした。
今まで何回か臨海には足を運びましたが、「曇天・強風・寒さ、そしてたまに雨のオプション付き」と言うのが私たち夫婦の「臨海」のイメージでした。(ジェフのみなさん、ホームスタジアムなのにすまん・・・)
前回の試合なんぞはその強風に試合の流れを持っていかれましたが、今日はいいお天気の中、日差しは暖かく、「今日はいい試合してほしいな」と感じさせるような陽気でした。
そんな中、試合開始。
序盤こそ、ボールを持っている選手へ詰めてボールを奪い、すばやく攻撃を仕掛けていたのですが、徐々にジェフの選手がその攻撃に慣れてくると落ち着いてボールを回し始めます。
「走る」コトで試合に勝ってきたチームはやはり違う、と感じました。
試合序盤にレイソルがしてきた「ボールを持ってる選手へのすばやい詰め」を今度はジェフの選手がしかけ始めると、試合の流れはジェフに傾き始めます。
ペナルティエリアすぐ外でジェフがFKをもらい、これを阿部が落ち着いて決めて、失点。
壁もあったし、シュートのコースもよかったからかも知れませんが、ピントが全く反応できずに、あっさりと失点してしまいました。
失点したことで、試合の流れはますますジェフに傾いてしまい、前半残りはいい所なく終了。
ハーフタイム、前半はあまりいい形で攻撃できなかったコトにもりやすがイライラしていたので、何気なく「大丈夫だ、後半からの男はやってくれるよ。」ともりやすに言いました。
「後半からの男」と言うのはクレーベルのコトです、ここ何試合か前半よりも後半に動きが良くなるクレーベルは太陽夫婦の間では「後半の男」と名付けられていました。
そんな「後半からの男」は今日もやってくれました。
後半に入り、平山クン→谷澤クンに交代。
後半開始早々、崔成國がゴール前、ドリブルでしかけると、たまらずジェフのDFが手を使って止めてしまいPKゲット。
本人が蹴るのかな、と思いきや、ゴールの前に立ったのは「後半からの男・クレーベル」
ゴール裏の全ての人が念じる中、蹴ったボールはゴール右スミに真っ直ぐに飛びこみ同点。
この後もクレーベルは相手と競り合ったかと思えば、味方へパスを供給したりと攻撃の起点になり、私たちの期待を裏切らないプレーをしてくれました。
後半に入り、レイソルが流れを引き戻すのですが得点に至らず、試合終盤へ。
ピッチサイドをふと見ると誰かが交代の準備をしている・・・背中には「12」の文字!
珍しく私よりも先にもりやすが「おっ、増田が出るぞ」と言ったのを合図にしなこさんの浮かれスイッチがオンになりました。
李クン→増田さんに交代、そのままFWで前線で走ります。
前回、玉田クンとコンビを組んだ時はいまひとつでしたが、今日はクレーベルや崔が出すパスに合わせて裏を狙おうと言う動きが見えました。
そして、ピッチの真ん中で崔がボールを持つとそのままドリブル突破をしかけ、1人、2人と転びそうになりながら懸命に抜いてGKがすぐ目の前になるとチョンと横へパスを出すと、そこにいたのは増田さん!
もう後はゴールに蹴りこむだけと言わんばかりに思い切り足を振りぬくとボールはゴールに吸い込まれ勝ち越し!
みんなにもみくちゃにされた後、ゴール裏に向かって、両手をブンブン振り上げあおるポーズをする増田さんに増田フラッグを掲げて、軽くめまいを起こすぐらい飛び跳ねてしまいました。
「柏ゴール」の歌が続く中、残りの時間を何とかしのぎきって試合終了。
ジェフに久しぶりに勝った気がしました。(ちばぎんは除く)
臨海での試合と言うと負け試合か勝ちきれずに非常に惜しい、そして悔しい試合ばかりが印象に残ってますが、それらを払拭させてくれるような試合でした、特に私にとっては(笑)
|
|
▲トップ |