トップページ柏レイソル観戦記>2005.3.6 柏レイソル×川崎フロンターレ

■2005Jリーグ ディビジョン1 第1節
2005.3.6(日)15:30〜 日立柏サッカー場
柏レイソル 1−1 川崎フロンターレ
【得点者】柏−山下芳輝(78分)
川崎−ジュニーニョ(89分)

■もりやすの感想

 さあ、きました開幕。

 日立台にはたくさんのお客さんが詰め掛けていました。昨年の最終試合同様、日立台が黄色に染まるのは気持ちがいいものです。

 これで勝っていれば浮かれまくって飲みまくったのですが・・・結果は引き分けに終わりました。

 試合を振り返れば、振り返るほど、悔しさがこみ上げます。



 試合の序盤、主導権は川崎にありました。昨年の勢いを思わせる攻撃、特にジュニーニョのスピードには「おおうっ!?」と思わせました。

 一方の柏は、今年もスロースターターか・・・柏びいきの俺から見て審判さんのご乱心ぶりもあり、なかなかリズムに乗れません。

 そんななかでも、安永やサイドを起点に徐々に柏が持ち味を出していきます。

 俺はこの試合である種の驚きをいくつか感じました。そのひとつは両サイドバックの攻撃参加が意外にと言っては失礼ですが、良かったことです。

 守備を得意とする二人。攻撃頻度や突破力という点に迫力を欠くものの、効果的なシーンが多々あったと思います。特にバウルはあんなに精度のいいクロスが放れるとは・・・さすがバウル、さすがプロ。

 また、安永もポストとして、つぶれ役にもなり、気迫あるプレーだったと思います。前半の体をうまく入れシュートした場面は本当に惜しかったです。

 さらに、クレーベルと大野の関係も良好です。パスも出せてタメを作れるこの二人が、ポジションチェンジを繰り返しピッチを縦横無尽に動く攻撃がはまれば夢が広がります。前半の玉田へ出した大野のパスには虹がかかっていました。

 両者ともに持ち味が出たものの、スコアレスで前半終了。ヒリヒリする展開に、「1点勝負」を感じさせました。一瞬も気の抜けない状況に、リーグ戦が始まったんだと再確認しました。



 後半、大野のシュートを皮切りに、柏の主導で試合が展開されていきます。ジュニーニョへのマーク修正がしっくりきた後半は、最終ラインの気迫もあり、柏のペースとなっていきます。

 しかし、ここにふんばってしまったのは、川崎のGKでした。彼は後半「あたって」しまいました。「のってきて」しまいました。ことごとく防がれてしまいます。

 いよいよヒリヒリしてきた時、山下が登場します。安永には運がちょっとなかったけど、この試合は良かった。この気迫をぜひ継続してもらいたいです。

 山下に期待がかかるなか、いきなり決定機が訪れますが、ここもGKがセーブ。「だめなのか・・・いやまだいける・・・」期待や焦りが交錯します。



 そして、クレーベル→山下→玉田→山下の「夢のホットライン」から、待望の柏の得点が、待望の山下によってもたらされました。

 ゴールネットが揺れた瞬間、頭が真っ白になり、両手を広げて喜びを表現する山下の姿を見た時、何がなんだかわからなくなり周りの人に抱きつきました。「やっとキタ・・・やまじだやっどギタ・・・」催眠にかかったようにつぶやく俺。どうしても欲しかった1点が、どうしても決めて欲しかった男から生まれました。



 しかし、ああしかし、結果は引き分けです。この試合で唯一、雄太を除く柏の選手全員がボールウオッチャーになってしまった瞬間の失点でした。どうしても決められたくない失点が、どうしても決められたくない男から生まれてしまいました。

 一瞬なんだよなあ・・・大野が一瞬アウグストを離して、その後に一瞬柏の選手の動きが止まってしまった。悔やまれる失点です。

 試合終了。ドローです。勝てた試合を落とした感はありますが、妻しなこと帰りに「もっとボコスカやられると思ってたから、よくやったと思う。」などと言われ確かにそうだと思いました。

 魂込めて走り勝つことはできませんでしたが、昨年にない攻撃の重厚さも感じられ、次につながるいい試合でした。久しぶりにヒリヒリする緊張感のある柏の試合を見れました。

 反省すべきところは反省し、良かった点はさらに精度をあげて、気を引き締めて1年戦いつづけてほしいと思います。次節は・・・また寒い臨海か・・・今年3回も寒い臨海って・・・


■しなこの感想

 きぃ〜、悔しい。




 本日のスタメンは、永田クン、中澤クン、近藤クン、土屋さんの4バック、1ボランチ明神様、2列目に大野クン、平山クン、トップ下クレーベル、そして玉田クンと安永さんの2トップと言う布陣。


 開幕を迎えて、正直、不安でいっぱいでした。
 去年の結果についてはこのページを見るぐらいの方は既にご存知だろうし、私たち夫婦の気持ちの浮き沈み・・・って言うか、沈みっぷりは去年の観戦記を見ていただければ分かるように、とにかく去年は苦しいシーズンでした。


 そんな記憶に加えて、J2をぶっちぎりで勝ち上がってきた川崎が相手と言うこともあって、柏の勝利を信じつつも心の片すみで「何点、失点するんだろう・・・」と言う不安を抱えていました。


 そんな不安の中、試合開始。
 出だしこそ、慣れない川崎のスピードに苦しめられましたが、試合が進むにつれ、柏が押し返す展開。


 今回はサイドをよく使っていた、特に土屋さんの奮闘は光っていたと思います。
 ちばぎんカップの時の4バックがそのまま今日の試合でスタメンだったので、攻撃できるのか?と不安でしたが、この2週間できっちり修正してきたんだとなと感じました。


 おしい場面を何度か作りますが、得点できぬまま後半へ。
 後半に入り、安永さん→山下さんに交代。


 「レイソルの選手の中で最も玉田クンと息が合う選手は山下さんだろう」と昨年からずっと期待し続けてきた太陽夫婦。
 私たちのそんな期待に応えてくれる時が来ました。


 ゴールを背にした山下さんがクレーベルからパスをもらうと、自分の体を壁にして、走りこんできた玉田クンにパス。


 玉田クンが集まってきたDFをかわすように横へチョンとパスを出し、そのボールを受けた山下さんがすかさずシュートを放つとボールはゴール右スミに吸い込まれていきました。


 嬉しかったです。
 シュートももちろんよかった、だけど、それ以上にFW2人の目の覚めるようなワンツーでゴールを決められたことにしなこさんの涙腺は今年も快調な滑り出しを見せます。


 が、
 ロスタイムに差しかかるころ、ゴール前での接戦から押し込まれて失点。
 後で確認しましたが、最初のヘディングをしたアウグストがフリーになってました、マークが付いていれば・・・なんて考えても仕方のないことですが、まさに「一瞬のスキがピンチを作ってしまった」と言う感じです。


 その後、大野クン→谷澤クンに交代しましたが、結局引き離すことはできず試合終了。


 「勝ちを逃した」感はありますが、最初の不安を考えれば悪くはなかったと思います、ただ、しなこさんの欲が試合が進むにつれ大きくなってしまっただけです。


 私はゴールには運も必要だと思っています。
 運と言うよりかは確立の問題かな、とにかくゴールを狙うプレー(シュートやクロス)をたくさん作り出すことが重要だと思ってます。


 その点では今日の試合は去年までの試合よりはよかったのかな、と言う気がします、何もできずにただ失点していた去年に比べれば。



 以下、雑感です。

・ヒロシ・・・ちばぎんの時から気になっていたけど、そのマフラーはどうだろう?人様の格好に意見を言えるほどのセンスの持ち主ではないけど、今日ぐらい違う色のマフラーできんかったのか。
・審判はひどかった。イエローだすのもファールを見逃すのも100歩譲って仕方ないとしても、しっかり試合をコントロールしてくれ。
・クレーベルは前半イマイチだったけど、ハーフタイムに修正したのか後半はよくなってた、と言うか前半は前と後ろの距離が離れすぎていたんだと思う。そこを修正できたのはよかったと思う。まだ意思の疎通が図れていないのかなと言うプレーがあったのでもっとがんばれ。

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