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■2004 J1・J2入れ替え戦 第2戦 |
2004.12.12(日)15:00〜 日立柏サッカー場 |
柏レイソル 2−0 アビスパ福岡 |
【得点者】 | 柏−宇野沢祐次(57分)、波戸康広(61分) |
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■もりやすの感想 |
開場を待つまでの間、体を震わしながらぼんやりといろんなことを思っていました。
数時間後の結果への不安、闘争心、この試合を見ることになった屈辱感、日立台で試合を見れることへの幸福感、チームを離れる選手への寂しさなどなど・・・
今年は本当に長かった。耐え忍んだ1年でした。それもこの日に報われることを信じ、ただただ、日立台での勝利を信じて試合を待っていました。
入れ替え戦2戦目です。1点差負けでも等という考えは毛頭ありません。勝利のみ。勝利だけが最低条件です。そのために応援も試合前からマックスです。
試合開始。前評判どおり福岡が前がかりに攻めてきます。しかし、ここで感じたのは、「思ってたほどでもないな。」ということでした。
これはひとえに、柏の選手の意地だったと思います。ボールを見るのではなく、積極的にチェックに入り、攻撃の芽を潰していきます。リスキーなことは極力避けセーフティーに、かつ、攻めの姿勢も怠りません。
俺は前半の立役者に明神、リカ、そして近藤を挙げます。俺の見ていた位置から近藤が近かったこともあり、彼のこの試合の集中力は素晴らしいものでした。
前半、押し込まれるものの福岡の詰めの甘さもあり、失点にいたらず。ロスタイムには不運な形でスルーパスとなったものを、シュートまで持っていかれますが、「神」雄太がミラクルなセーブ。前半終了、0−0でした。
上出来の前半だったと思います。恐らく相当なプレッシャーを感じていたでしょうが、集中力を切らさず前半を終えました。これで相当なプレッシャーは柏から福岡へとバトンタッチされました。
しかし、これでよしではありませんでした。求めるものは勝利のみだからです。後半守りに入ることだけはしてくれるな・・・と強く願いました。
その願いはいい意味で無駄に終わりました。落ち着かない福岡の後半立ち上がりに柏が積極的に前に出ます。攻撃の形もついてきました。いよいよここからです。
クリアボールの跳ね返りが玉田のもとへ。玉田はダイレでヒールパスをし、宇野沢が走りこみます。ここからどうする?と俺が思うやいなやの出来事でした。
俺の見ている位置から、俺、ゴール、宇野沢の直線ができました。しかし宇野沢の左右には福岡DFがチェックに入ってきそうです。そこを宇野沢は力強いドリブルで突破し、力強いシュートを放ちます。虚をつかれた格好のGKの腕をすり抜け、ボールはネットに包まれました。
信じられない程の素晴らしいゴールでした。玉田ではなく宇野沢がこのような形で強引に勝負して、ガッチリ勝ったゴール。素晴らしいの一言です。
「やったあ〜っ!!」この言葉しか出てきませんでした。俺は近くにいた方々と無我夢中で抱き合います。頭の中は真っ白です。隣では妻しな子がやはり号泣です。貴重で最高の先制点が柏に入りました。
こうなるともう勢いは止まりませんでした。そのまもなく、サイドにうまく展開し、宇野沢からのクロスを大野がなにげに非常に強いヘッドに競り勝ち、パス&ランを実行した波戸のもとへ。波戸は落ち着いて、そして力強くボールを叩きつけゴールへねじ込みます。またしても素晴らしい追加点が入り、またしても果てしない歓喜です。
波戸は何の迷いもなくサポのもとへダイブします。そして黄色に染まった日立台から「波戸コール」の大合唱。俺も声を出しながら体が震えるほどの素晴らしい光景でした。
試合終了2−0。2点目以降は永田と中澤が気迫で締めてくれました。2人に限らず、全員が本当に集中して、「柏の誇り」を見せつけてくれました。激勝でした。
試合が終わった途端、もちろん勝利の喜びを感じましたが、一抹の空しさ、そしてとてつもない安堵感を感じました。「やっと終わった。疲れた・・・」ボソッと言った独り言が、屈辱の戦いの俺の偽らざる感想です。
戦いはこれで終わりではないし、辛いのはむしろここからかもしれません。とりあえずは今日の試合の喜びをかみ締め、今は休養し、次に繋げることが大事だなと感じました。
皆様、本当にお疲れ様でした。皆様と一緒に柏レイソルを愛せる我がタイヨウフウフは幸せものです。またこれから仕切り直して、柏を栄光に導くために、一緒に柏を応援させてください。
追伸。
試合前、俺の席の横の階段通路に、立ち見のお子を発見。全くピッチが見えなさそう。俺の前の手すりに上ってみてもらったのですが・・・やっぱり足が痛くなっちゃったかな?
おまけに、俺が大声出しながら飛び跳ねるもんだから、お子のキュートなお尻に俺の体がガンガンあたって・・・かえって悪いことしちゃった・・・ごめんなさい。
追追伸。
試合前に、いつもお世話になっているふなっちさんから電話をいただいたことを試合後に気づく。お詫びの連絡をしようとした瞬間、柏駅前で奇跡的にふなっちさんを発見。人目もはばからず抱きつ抱かれつの抱擁。
ふなっちさん電話気づかなくてすみません&お疲れ様でした&ありがとうございました。今度お会いできたときはぜひぜひ飲みましょう。また来年もよろしくおねがいします。
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■しなこの感想 |
本日のスタメンは、永田クン、中澤クン、近藤クン、波戸さんの4バック、明神様・リカさんボランチ、2列目に左・大野クン、右・増田さん、そして玉田クンと宇野沢クンの2トップと言う布陣。
登録がリカさんがFW→MF、増田さんがMF→FWに変更になった以外は第1戦と同じメンバー。
第1戦、谷澤クンが2点目を決めた瞬間、もりやすもビックリする大号泣をかましましたが、嬉しさ半分で残りは・・・うまく表現できないですが、最も近いのは「安堵感」
これで第1戦は勝てる(残留へ希望をつなげる)、と思いました、そして事実、第1戦を勝利し日立台に戻ってきました。
でも、人間とは余計なコトも考える生き物で1週間も時間が経つころにはすっかり博多の森へ向かう新幹線の中の時と同じような言い知れぬ不安が胸の中を支配しておりました。
もちろん残留することが大前提ですが、でも、それだけじゃない。
今年最後のホームゲーム、どうしても、どうしても「勝って」残留を決めてほしかった。
だけど、ホームでたった1勝しかしていない現実に「勝ってくれるのだろうか・・・それよりも2点差を守りきってくれるのだろうか」と不安な気持ちを抱え、寒さ厳しい日立台でキックオフの瞬間を待ってました。
今日の試合もスタートは福岡ペース。
小さくパスを回す攻撃でボールを支配されますが、明神様やリカさん、そして永田クン・中澤クンのセンターバックコンビが福岡攻撃陣の飛び出しを抑え、シュートを打たせないように守りきります。
特に明神様とリカさんのボランチコンビの守備はすごかった。
ボールを持ってる選手への詰めが早く、そして何よりもボールへの執着心が強く、気迫のタックルの連発に見てるこっちが「ケガしないよね」とハラハラしてしまうほど。
あわや失点の場面も雄太さんのミラクルセーブで守りきり、第1戦と同じく、前半はスコアレスで折り返します。
今日の試合は引き分けでも残留できる。
でも、私はどうしても「勝ち試合」が見たい。
それは、ほぼ満員の日立台、今年最高とも思えるほどに集結したサポーターの力は決して「勝利に対するマイナス要素」なんかじゃないコトを証明してほしかったから。
スタンドの観客はいつでも選手と、チームと共に戦っているんだと言うコトを証明したかった。
後半、そんな私の思いにレイソルは応えてくれました。
リカさん→小林クンに交代。
その直後、福岡ゴール前の右サイドから福岡の選手が前に放ったボールを小林クンが胸で押し返すとゴール前にいた玉田クンがヒールでちょこんと当てて宇野沢クンにパス。
宇野沢クンが福岡DFを2人、3人と引き連れながらペナルティエリアに入るとすぐさまシュート!
シュートはGKの頭上をかすめ、ゴールに突き刺さりました。
玉田クンがだめ押しでボールをゴールに蹴りこむ姿と、ゴール裏に飛び込んだため宇野沢クンの姿が見えなくなったことでやっと得点できたんだと言う実感が湧きました。
先週からおかしくなっている涙腺が緩むと周りから「まだ早い」とツッコミを入れられたような記憶があります。
そうだ、まだなんだ、これで気を緩めて失点を許してしまってはダメなんだ。
今日は何としてでも勝たないと、と気を引き締めなおした途端、左サイドから宇野沢クンがゴール前にクロス。
ゴール前にいた波戸さんの頭上を越えるとその先に走り込んでいた大野クンが競り合いながらもゴール前に折り返し、左右に振られたGKの隙を突いて波戸さんがヘディングで押し込み2点目!
宇野沢クンよりも激しい波戸さんのダイブに「やっぱり日立台以上にすばらしいスタジアムなんかないよ。」と確信しました。
その後、増田さん→谷澤クン、宇野沢クン→山下さんに交代。
開幕で見た山下・玉田コンビのプレーを短い時間ではあったけど、もう一度見ることができたのも嬉しかった。
ヒヤリとする場面もありましたが、何とか守りきって試合終了。
ビッグアイで電光掲示板に映ったC大阪の勝利にぼう然となった瞬間から、今日、試合終了のホィッスルが鳴るまで長かったなと思います。
でも、福岡との試合で、
中澤クンは失ったものを取り返してくれた、
試合に飢えていた永田クンは試合に出ることができた、
大野クンは復帰後、初ゴールを決めることができた、
谷澤クンは頭を丸めただけで新聞に載ることができた、
念願かなって宇野沢クンはゴール裏にダイブできた、
サッカー人生をかけて試合に臨んでくれたシモさんに勝利を捧げることができた、
入れ替え戦なんて本当は避けたい試合だったし、ここに至るまでに思ったことはいろいろありますが、結果としては「これでよかったのかな」と思う自分がいます。
以下、雑感です。
・近藤クン・・・がんばったよ、本当によくがんばってくれた。
・谷澤クンが中学生のように見える。
・増田さんが交代で下がる時にたくさんの拍手と増田コールがおきたのは嬉しかった。
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