トップページ柏レイソル観戦記2004年>2004.11.28 大分トリニータ×柏レイソル

■2004Jリーグディビジョン1 2ndステージ第15節
2004.11.28(日)13:00〜 大分スポーツ公園総合競技場
大分トリニータ 2−2 柏レイソル
【得点者】大分−サンドロ(22分)、マグノ・アウベス(75分)
柏−明神智和(8分)、宇野沢祐次(72分)

■もりやすの感想

 最下位になっちゃいました。(涙)



 試合は序盤、柏が先制します。そういえば、最近は相手ゴール付近にボールが行き得点の匂いがすると、やけに動機が激しくなっていましたが、この日は不思議となかったなあ・・・

 それはさておき、シュートのこぼれ球を迷わず走り込んだ明神の強烈なシュート。ゴールを確認した瞬間からは、いつものように頭の血管がきれるほどの歓喜でした。

 しかし、ここから勢いづいたのは、図らずも大分でした。柏の気持ちがこの早い時点で逃げ切ろうモードになってしまったのでしょうか。先制点後、全く覇気がなくなってしまったようでした。

 特に言いたいのは、この時間帯から試合終了まで、全くといっていいほどクリアボールを拾われました。クリア自体がちっちゃいのも腹が立ちましたが、「何故相手のところへクリアするのだ?」というぐらいセカンドボールを奪われつづけました。

 そんな中、失点です。雄太の一瞬の判断ミスがあったのかなと感じました。仕切り直しです。まだまだ試合はこれからです。



 後半、大分の怒涛のような攻めが続きます。雄太のナイスセーブに助けられます。が、このままではダメなんだ。イライラが募ってきました。

 そうした時に突然、自分の中で相当記憶に残るであろうゴールが生まれます。近藤から大野へ。大野がボールを持った瞬間に、明神・玉田・宇野沢が一斉に動き出します。大野から宇野沢へのパスを、宇野沢は玉田にヘッドで送ります。このポストプレイは素晴らしかった。

 ボールは玉田へ。玉田の得意な形になり、あっさりとサンドロさんを振り切ります。大分のキーパーは玉田のシュートを警戒していましたが、そのゴール前にはポスト後にも走り、どフリーとなった宇野沢がいます。

 優しい、思いのこもったラストパスが宇野沢に渡った後に、柏レイソルを愛する全ての人の気持ちが乗り移ったようなシュートが、大分のゴールに突き刺さったのです。このゴール、というかゴールまでの一連の流れ、動きは相当記憶に残ると思いました。それほどのファインゴールでした。



 しかし、結果は無情にもついてきませんでした。この試合の柏の失点は、自らのミスによるものです。それが残念です。

 サッカーはチームプレーです。でも、人任せではなく、個人が責任をまず負って組織として動かないと、必ずほころびが生じます。そのことを強く感じてしまいました。

 試合後は呆然と、でも足早に帰宅の途につきました。この現実を逃避するように足早に帰宅の途につきました。



   そしてこれからは入れ替え戦です。どっちの結果でも屈辱の戦いには変わりありません。

 タイヨウフウフは半ばやけくそ気味に、ビッグアイを出たその足で、後先を全く考えず、博多駅に寄り新幹線を手配し、屈辱のチケットを購入し、福岡空港から帰りました。今考えるとホント後先考えてないなあ・・・

 そして今、私もりやすは、この屈辱の戦いを妻しなこと一緒に「笑いとばしながら」最大限満喫しようと思います。大体、2週続けて九州いっちゃうなんて、これまでの自分の人生では想像できなかったことです。それだけでも結構笑えると思います。

 もちろん勝つのは当然です。勝利のためには死ぬ気で応援しますし、何が何でも愛する柏レイソルを見届けます。そのために、屈辱の戦いを不本意ながらも満喫しようと思います。

 大分行かれた方、お疲れ様でした。念を飛ばしてくれた方、ありがとうございました。今シーズンはもうちっと続きます。我がタイヨウフウフの観戦記も、もうちっと続くので、どうか御贔屓に・・・


■しなこの感想

 涙も出ない・・・



 本日のスタメンは、サツさん、中澤クン、近藤クン、波戸さんの4バック、ボランチに明神様と大谷クン、2列目に大野クンと増田さん、そして玉田クンと宇野沢クンの2トップと言う布陣。
 しくこいほど言った「サツさん起用」に嬉しく思いましたが、早野さんは最終ラインをベテラン2人に任せるのは不安なんでしょうか・・・パラシオスではなく中澤クンを起用しました。


 試合開始前、私の頭の中には「この試合は勝たなくてはダメだ」と言う考えがありました。
 年間順位のことももちろんあったし、今年の遠征はまるでついてなかった妹・としクポさんに最後くらいはいい思いをしてもらいたい(レイソルに引きずり込んだ張本人だし、私)と言うのもあった。
 何よりも「勝つこと」「いい試合をしてくれること」で、このチームを追っかけてきて良かった、来年もこのチームを応援するぞ、と再認識させてほしかった。
 広島に行けばGKが自らOG、大阪では5失点、アマチュアにも為すすべなく負けて、ホームの最終節ではハットトリック献上・・・正直言えば、今年は悲しい思い出の方が多かった、だから、最後にそれらを払拭させてくれるような試合を見たい、そう願っていました。



 私のささやかな願いも聞いてくれないの?レイソルと言うチームは。



 得点はどちらのゴールもよかったです。
 特に2点目はドリブルで抜け出した玉田クンのクロスに宇野沢クンがタイミングばっちりで押し込んだ、まさに試合開始前のアップでやっていたことを素直に再現したシーン。
 玉田クンと宇野沢クンが抱き合い、遠くのベンチではラインぎりぎりまで走ってきて飛び跳ねている増田さんの姿。
 玉田クンがゴール裏をあおって、久しぶりにサポーターにアピールしてくれた、その姿に「今日は勝つまで泣かない」と堅く決めた涙腺が緩みました。


 だけど3分後にあっけなく、本当にあっけなく失点。


 試合中、ずっと気になっていました、「周りが見えていない」「全員がどこか人任せ」なプレーに、それが本当に致命的になった瞬間でした。


 例えば攻撃。
 「誰かが前へボールを運んでくれるだろう」と言う気持ちが見え隠れしてました。
 だから、スペースに走らない、だから、ドリブル突破を試みてあっさりボールを奪われる場面が多かったです。
 大野クンと言うパサーがいるのだから、もっと動いてパスをもらいに行ってほしかった。


 例えば守備。
 クリアすれば「誰かが取ってくれるだろう」と言う気持ちが見えすぎ。
 周りには誰もいないのにムリにヘディングでクリアして、簡単に相手のボールにしてしまったり、味方が誰もいない所へクリアしたりと周りも見えていないプレーが多かった。


 2点目の失点はまさに「周りが見えていない」「人任せ」のプレーの象徴でした。
 中澤クンはゴール前に走ってきている相手の選手の状況を見えていなかったし、サツさんが、あるいは雄太さんが前に出てきてクリアしてくれるだろう、と思っていた。
 サツさんは中澤クンがクリアしてくれるだろうと思ってマークが緩くなった。
 雄太さんだって、どっちかがクリアしてくれるだろうと思って前に出るのが遅れたのかもしれない。


 3人以外の選手だって、同じです、失点につながったか、そうでないかの違いだけ。


 選手のみなさん、必死にプレーしましたか?
 誰かが言ってましたが「決勝戦のつもり」で戦いましたか?


 私から見れば、答えは「NO」です。


 やればできるんです、あなたたちは。
 アウェイの横浜戦、感じましたよ「何としてでも今日は勝つ」と言う気持ちが。
 ホームの鹿島戦、勝てなかったけど感じましたよ、「最後まで走りきる」と言う気持ちが。


 どうして今日の試合で見せてくれないの?今日しかないのに!



 結局、再度引き離すことはできず、試合は終わりました。


 「勝ちたい」と言う気持ちが他のチームより足りなかった、それだけです。


 以下、雑感です。

・なぜ、もっとサイドからの攻撃をしないのでしょうか、サイドにボールが行っても、結局、中央へ切り込んではボールを奪われてしまう場面が多かったです。
・山下さんを投入するのが遅い。4バックを崩したくないのは分かりますが点を取らなければ勝てない状況で残り5分で交代させてどうしろと?



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