トップページ柏レイソル観戦記2004年>2004.9.19 柏レイソル×FC東京

■2004Jリーグディビジョン1 2ndステージ第5節
2004.9.19(日)15:00〜 柏の葉公園総合競技場
柏レイソル 1−1 FC東京
【得点者】柏−羽地登志晃(87分)
東京−戸田光洋(79分)

■しなこの感想

 本日のスタメンは近藤クン、サツさん、永田クンの3バック、明神様・大谷クンのボランチ、右波戸さん、左増田さん、トップ下大野クン、2トップには玉田クンと羽地さんと言う布陣。
 開場前にスタメンに増田さんの名前を見つけ、「うひゃぉうぇ!」と喜びの声を上げて、としクポさんに「あっ、増田さん出るんだ」とあっさりとしたツッコミを入れられました。
 ただ、2人とも「今日のスタメンはいいじゃない」と言う意見で一致しておりました。
 もちろん平山クンがいなかったり、山下さんがスタメンじゃない等、多少の不満というか不安みたいなものがありましたが、少なくとも前節のガンバ戦に比べれば安心できる、って言うか「なぜガンバ戦はこうしなかったのか」と言いたいくらいのメンバーだと思いました。


 そんな期待の中、試合開始。
 スタンドの応援に押されるようにレイソルが序盤からボールを支配します。
 前線に競り合いが出来る選手がいることで、ロングボールをあっさり奪われることが少なくなったし、増田さんが右へ左へ動くことで、後ろから前へボールが動くことが多かったように見えました。


 ただ、ゴール前まではボールが行くのですが、最終的なシュートなりクロスなりがなかなか出ない。
 玉田クンへマークが厳しかったですが、その時にフォローなり、パスを受けられるように動く選手がいないように感じました。
 守備に関しても、あっさりかわされるのが怖いのか、いったん引いてしまい相手が簡単にハーフラインを越えてしまう場面が多く、もっと前に出ればいいのにと感じることが多かったです。


 それでも前半はスコアレスで折り返したものの、後半は息切れしてしまったのかクリアしきれなかったボールを奪われ、あっさり失点。


 失点直後、大谷クン→シモさんに交代、そして大野クンを下げて山下さんを投入します。
 正直言って、もっと早く山下さんを入れても良かったんじゃないかなと思います。
 もっと早く入れていたら、あの同点ゴールも幻に終わっていたかもしれませんが、羽地さんはジャーンにかなり押さえられているように見えました。
 試合自体も停滞していた時間帯だったので、交代させる気があったのなら、失点する前でも良かったんじゃないかなと思えてなりません。


 試合は終了間際に玉田クンのドリブルから羽地さんが押し込んで同点に追いついて終わりました。
 逆転はかなわなかったけれど、最後に追いついた、そのことにただただ良かったと思いました。


 だけど・・・


 だけどねぇ・・・


 一応「観戦記」と銘打っているので、試合以外のコトは私はあまり書かないようにしているのですが、試合と切り離して書くのもどうかと思ったのでこちらで書きます。


 ・・・・・・


 私は自由席に座っていますが、どこかのグループに属しているわけではありません、もりやすと2人(たまに3人になりますが)で細々と、だけど一生懸命応援している者です。
 故にあんなにたくさんの横断幕を掲げた人々の真意については直接聞いたわけでもないので分かりません。


 確かに内容はどうかと思うものもありました。
 特に個人名のものはやり過ぎなんじゃないかと思います、サッカーはチームで戦うスポーツだし、仮に特定の選手が試合の敗因であると誰が見ても明らかであったとしても、それはその選手を起用したチーム、監督の責任でもあるし、その選手を使わざるを得ないチーム状況にしたフロントの責任でもあるんじゃないかと思います。


 だけど、なんとなく分かります、彼らの気持ちが、横断幕を作るところにまで至ってしまった気持ちが。
 だから、横断幕を掲げた人たちを、簡単に「酷いサポーターだ」と評する気分にはなれません。


 「選手の応援はしません、だけどチームの応援はします」と言った分かりそうで、実はよく意味の分からない応援のスタンスに彼らの迷いを見たような気もしました。




 迷わせているのは誰ですか?




 最後にゴール裏に挨拶に来なかったあなたたちと、そんなチームにしてしまった監督とフロントじゃないんですか?


 悲しかったです。
 望さんだけが、それでも挨拶しようとしてましたが、目の前をまるで「見えていない」ように素通りしていく選手たちをただただぼう然と見つめることしかできませんでした。


 個人名が出てしまったことへの抗議なのかもしれないし、ひょっとしたら「挨拶するな」と選手は命令されていたのかもしれません。


 だけど、「挨拶しない」って言うのはないよね。
 私は「レイソルが勝つ」コトを信じて、自分の声が、手拍子がチームを鼓舞することに少しでも貢献できればと必死になっていました、それを応援していた選手たちに、チームにあっさり「否定」された気分でした。
 ゴール裏の人たちだって、指定席に座っている人だって、表現の差とか応援のスタンスとか色々あると思いますが、レイソルの勝利を見るためにスタジアムに足を運んでいるんじゃないのでしょうか。
 それをメインとバックは挨拶して、ゴール裏は挨拶なしと言うのは「抗議」と言う理由にしてもあまりにもお粗末な「抗議」だと感じました。


 胸が痛いです。(病気ではありません)


 レイソルは好きだけど、選手が挨拶をしなかった時のような悲しい思いはしたくないし、何よりも、




 チームは私なんぞ必要としていないんじゃないのかな?




 などと考えてしまい胸の中がモヤモヤしています。



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